2017年ソーシャルレンディング投資実績・一番利回りのよかったサービスは?
- 2018/02/10
- 05:00
結局一番高い利益を上げることができたのはどのサービスだったのでしょうか。
■全体
まず、全サービスの合計から見ていきたいと思います。

(単位:万円) | ||||||||||
サービス | 項目 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | (平均) | (利益・損失 合計) |
(合計) | ①投資金額(平均) | 237.0 | 549.0 | 605.7 | 656.4 | 1,139.7 | 1,250.0 | 1,811.6 | 892.8 | - |
②利益額(税引き前) | 16.1 | 42.4 | 48.5 | 45.6 | 81.4 | 90.4 | 146.4 | 67.3 | 470.8 | |
③損失額 | 0.0 | 0.0 | 0.2 | 0.1 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.5 | |
純利益(万円) | 16.1 | 42.4 | 48.3 | 45.5 | 81.2 | 90.4 | 146.4 | 67.2 | 470.3 | |
利回り(年利) | 6.8% | 7.7% | 8.0% | 6.9% | 7.1% | 7.2% | 8.1% | 7.5% | - | |
<説明> | ||||||||||
③損失額: 貸倒などによる損失額 | ||||||||||
④純利益: ②利益(税引き前) - ③損失額 で算出 | ||||||||||
⑤利回り(年利): ④純利益 ÷ ①投資金額(平均) を 年利換算 |
2017年の投資金額(年間平均)は、全サービス合わせて1811.6万円で、利益(税引き前)は、146.4万円でした。
前年の投資金額は1250.0万円だったので、560万円ほどの追加資金を投入したことになります。
利益は前年の90.4万円から比べて大幅に増えました。
100万円を越えたのは初めてです。
また、利回り(年利)も8.1%で、過去最高となりました。
業界全体の利回りが上昇傾向にあることが原因と思われます。
ソーシャルレンディング投資を始めた2011年からの7年間で得た利益の合計は470.3万円となりました。
■各サービスごとの実績
次に、各サービスごとの実績をご覧ください。
2017年利回り実績ランキング(年利) | ||||
順位 | サービス | 投資金額 (年間平均) (万円) | 純利益(税抜き) (万円) | 利回り実績 (年利) |
1 | クラウドクレジット | 95.3 | 15.1 | 15.8% |
2 | トラストレンディング | 29.8 | 4.0 | 13.3% |
3 | スマートレンド | 4.2 | 0.5 | 12.5% |
4 | LCレンディング | 124.3 | 15.2 | 12.3% |
5 | グリーンインフラレンディング | 88.0 | 9.2 | 10.4% |
6 | アメリカンファンディング | 68.7 | 6.9 | 10.0% |
7 | ラッキーバンク | 114.4 | 11.1 | 9.7% |
8 | クラウドリース | 72.2 | 6.3 | 8.7% |
9 | ガイアファンディング | 294.1 | 22.5 | 7.6% |
10 | maneo | 337.4 | 23.0 | 6.8% |
11 | キャッシュフローファイナンス | 69.8 | 4.7 | 6.8% |
12 | クラウドバンク | 29.1 | 1.9 | 6.7% |
13 | LENDEX | 5.0 | 0.3 | 6.7% |
14 | さくらソーシャルレンディング | 31.9 | 1.9 | 6.0% |
15 | みんなのクレジット | 315.3 | 18.2 | 5.8% |
16 | アップルバンク | 71.4 | 3.6 | 5.1% |
17 | ポケットファンディング | 3.3 | 0.1 | 4.4% |
18 | TATERU FUNDING | 10.0 | 0.4 | 3.8% |
19 | オーナーズブック | 38.8 | 1.4 | 3.5% |
20 | クラウドリアルティ | 8.8 | 0.0 | 0.0% |
2016年は投資しているサービス会社の数が16社だったのですが、2017年は20社に増えました。
・利回りについて
利回りが一番高かったのはクラウドクレジットで、15.8%となりました。
クラウドクレジットでは2017年に新規投資はしなかったので、結果的に利回りが高くなりました。
2位はトラストレンディング(13.3%)でした。
トラストレンディングはファンド自体の利回りは10~12%と非常に高いのでもっと投資額を増やしたいのですが、融資先の企業を識別できないため、新規投資がしづらいのが難点です。
ランキング3位はスマートレンドで(12.5%)でした。
スマートレンドではほとんど投資していなかったので、結果として高い利回りとなりました。
4位は2015年11月から投資を始めたガイアファンディング(7.7%)です。
ガイアファンディングもファンド自体の利回りが10%以上のものが多く、またファンドも常時募集されているので投資しやすいのでお勧めのサービスの一つです。
一方、最も利回りが低かったのはクラウドリアルティで0%でした。
投資してからまだ分配が始まっていないため、0%となりました。
・投資金額について
投資金額(年間平均)で見ると、maneo(337.4万円)と最も多く、みんなのクレジット(315.3万円)、ガイアファンディング(294.1万円)と続きます。
上位3位は昨年とほとんど変わりがありませんでした。
「みんなのクレジット」には2017年3月以降はもちろん新規投資はしていませんが、まだ未償還の残高が260万円ほど残っています。
今後少しでも返済されることを望みます。
■貸し倒れ、返済遅延の状況
一方、貸し倒れ・返済遅延の状況は以下の通りです。
貸し倒れ・返済遅延発生ファンド(2017/12時点) | |||||
サービス | 投資開始時期 | ファンド名 | 投資 | 投資額 | 状況 |
クラウドクレジット | 2016年4月 | 【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト1号 | 7ヶ月 | 10万円 | 投資期間が2018年4月まで延長 |
みんなのクレジット | 2016年11月 | 《第74号》 不動産ローンファンド | 8ヶ月 | 45万円 | 返済遅延中(2017年7月以降) |
| 2016年12月 | 《第84号》 M&Aローンファンド | 9ヶ月 | 50万円 | 返済遅延中(2017年9月以降) |
| 2017年3月 | 《第108号》 中小企業支援ローンファンド | 12ヶ月 | 50万円 | 2017年9月貸し倒れ発生、回収中 |
ただし、いずれも現時点で損失は確定していないため、損失額としては計上していません。
今後の展開次第では2018年には損失となる可能性があります。
■業界全体の動向について
2017年も全体として金利水準は高い状態が続いています。
クラウドポートのデータによると、ソーシャルレンディング業界全体の利回りは、2016年1月時点では7.2%でしたが、2017年12月時点では9.2%です。
約2年間で2%上昇したことになります。ソーシャルレンディング投資の魅力はこれまで以上に増していると言えるでしょう。

投資家数ももちろん増えているとは思いますが、業界全体の資金需要の伸びに投資資金が追いついていない状況です。
10%以上の利回りのファンドも珍しくなく、ソーシャルレンディング投資家にとってはチャンスであると言えるでしょう。
ただ、この状況がいつまで続くかはわからず、いずれまた金利水準が下がる局面がくるかもしれません。
有利な状況のうちにできるだけたくさん投資しておきたいと思います。
次回は「NISA投資と野村WEBプラスローンとどちらが得か」の予定です。
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