エメラダ・エクイティスタートアップ投資入門セミナーレポート
- 2017/12/06
- 05:00
エメラダ・エクイティスタートアップ投資入門セミナーに参加しました。
その様子をレポートします。
⇒エメラダ・エクイティ
■開催日
2017年11月21日
■講演者
澤村帝我 代表取締役社長
■参加者
10名ほど
■会場
東京大手町ビル
■内容
・澤村代表の経歴
2008年野村証券に入った。株式上場業務を手掛け、GREEなどの上場に携わった。
入社して間もなくリーマンショックを経験した。
その後ゴールドマンサックスへ移り、株・社債の発行事業や海外の投資家に対する日本投資のアドバイスなどを手掛けた。
・古川COOの経歴
ゴールドマンサックス証券でアナリストを務めた。
上場株式・中小型株を発掘し、投資家に勧める業務を手掛けた。
澤村代表とは大学時代からの友人
・現在社員は18名
・今年の9月に金融商品取引業の認可を取得
・D4V、マネックスベンチャーズ、日本生命などから出資を受けている。
・今月株式型クラウドファンディングを開始した。
今後オンラインでのレンディングも始める予定。ただしソーシャルレンディングとは異なり、資金は機関投資家から集める。
来年にはスタートしたい。
次世代のオンライン金融機関を目指す。
・株式型CFの対象企業
スタートアップ��成長期のフェーズの企業を対象とする。
まだ銀行からの借り入れはできないが、将来性がある企業。
・株式型クラウドファンディングの発行の流れ
ベンチャー企業の事業計画を聞き、資金調達の相談を受ける。
審査を行うが、基準は、そのセクターに詳しいプロのエンジェル投資家がすでに入っているか、ベンチャーキャピタルが既に出資していること。
一般投資家に対して募集するので、ある程度スクリーニングが必要
第1号案件は、すでに何人ものエンジェル投資家が投資している企業
・現在、1000人の投資家が登録している。
サービス開始して1週間ほどで、2000万円ほどを調達した。
・海外の動向
ベンチャー投資の規模(年間)
アメリカ6兆円
中国3兆円
イギリス、日本は約2000億円
ただし、イギリスでは20%以上をクラウドファンディングが占める。
アメリカでは、ベンチャーへの資金の経路は3つ
・知人(エンジェル投資)
・ベンチャーキャピタル(プロ)
・クラウドファンディング
クラウドファンディングの比率が最近伸びている。
2009年、アメリカではエンジェルリストがスタート(最大手)
当社はエンジェルリストの日本版を目指している。
エンジェルリストは46%のIRR(投資利回り)を出している。
クルーズ・オートメーションという、自動運転センサーなどを手掛けるスタートアップは昨年GMに1000億円で買収された。
アメリカでは、ベンチャー投資の主な出口は、IPOではなくR&Dなどを目的としたM&A。
・日本でも、創業3か月の企業が70億円でDMMに買収された事例もある。
必ずしもIPOだけが出口ではない。
・BCGボストンコンサルティンググループのレポートによると、テクノロジー業界におけるM&Aの規模は、世界的に非常に増えている。
ただしすべての会社がそうなるわけではない。
・イギリスの株式型CFのセクター内訳
30%ほどがテクノロジー系
30%ほどがコンシューマー、リテール系。消費財、食品や飲食店など。数量が売れると大きくなり、買収する企業もある。
・まずはEXITできる企業を扱いたい。
・株式型CF 成功の条件
プロのベンチャーキャピタルが出資している案件は成功率が高い。
・エメラダ型新株予約権
普通株とは異なり議決権はないが、売却されるときには株式と同じようにリターンが得られる。
・スタートアップは人数が少なく、多くの議決権の管理や株主総会を開くだけでも大変。
そうした負担を減らすため議決権がないようにした。海外でもそちらが中心。
新株予約権のスキームで実施することについて、金融庁と調整が必要だったため開始までに時間がかかった。
・日本でも「熱量のある投資」が重要ではないか。
リターンだけでなく、投資家がスタートアップのサポートをする。
専門知識のある人や企業を紹介することでスタートアップの悩みに答える
・エンジェル投資家は現状非常に少ない。
一般の人もできるようになればよい。
有名企業に初期投資していた人たちは、目利きとして見られる。
ただし全部の資産を投じるのではなく、一部を投じるようにしてほしい。
・第1号案件のFYBは、しっかりした経営者で、数字も出ている。
IPOを目指してがんばっている
・普通株式と新株予約権の違いは
権利でいうと、普通株の方が有利。議決権、情報請求権がある。ただし情報請求権はある程度持ち分がないと使えない。
リターンに関しては違いはない。
スタートアップ企業の側からすると、新株予約権の方が手間がはるかに少なくて済む。
海外では普通株式でのCFというのはほとんどない。
また、一人当たり50万円といった制限もない。
・対象企業について
現在は、企業の募集はほとんどしていない。応募してくる企業はほとんど断っている。
ベンチャーキャピタルからの紹介か、こちらから直接会社にアプローチしている。
毎週数10件は会っている。
・審査の基準、体制
プロの投資家が入っていることが必須条件。
経営者の能力、人柄、経験を、本人や周辺へのヒヤリングを通じて確認する。
事業モデルも審査する。ベンチャービジネスは、マーケットとタイミングが重要。今後有望なマーケットなのか。先行する海外ではどうか。
アーリーステージはバリエーションが高いが、リスクも高い。
ミドルステージは、リスクはやや低くなる。この場合、ビジネスの進捗度合いや資金の用途を重視する。
以上
次回は「「FUNDINNO」の掲載案件3社が、みらい證券による株主コミュニティ組成に向けた審査の対象に」の予定です。
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