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キャッシュフローゲームをやってみた

いきなりですが、「キャッシュフローゲーム」というボードゲームをご存じでしょうか。

ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキ氏が開発したゲームで、遊びながらキャッシュフローの重要性や資産・負債などの意味が理解でき、お金持ちになる方法が学べるそうです。



このゲームの存在は以前から知っており、ロバート・キヨサキ氏が開発したということもあり一度プレイしてみたかったのですが、なかなかできずにいました。

理由としては、まずゲーム自体が結構高いことがあります。
定価が何と21,600円で、Amazonで見たところ中古でも20000円以上します。
また、一緒に遊んでくれそうな人がいないという問題もあります。

以前ネットで調べたところ、キャッシュフローゲーム会なるものが各地でときどき開催されているようです。
集まってこのゲームをプレイする会のようで、そこに参加することも考えました。
しかし、こうした会ではマルチ商法や怪しい投資商品を売りつけられるケースもあるようなので、参加したことはありませんでした。

さて最近改めて調べたところ、オンラインでこのゲームがプレイできるとわかりました。
しかも無料のようです。
ただし英語版のみです。

SnapCrab_NoName_2017-11-4_10-59-27_No-00.png

以下のサイトでメールアドレスなどを登録するとプレイ可能になります。

http://www.richdad.com/classic

早速プレイしてみました。
見た目は、人生ゲームのようなすごろくタイプのゲームです。

スタート時に職業がランダムに決まります。
普通のサラリーマンもあれば、パイロットや弁護士といった高収入の職業もあります。
ただ、そうした高収入のプレーヤーは高い住宅に住んでいたり自動車ローンがあったりと支出のほうも多いので、必ずしも有利とも言えないようです。

また、スタート時に各プレーヤーは自分の夢を選びます。
「大統領と夕食をする」「アルプスでヘリスキーをする」「子供のための図書館を建てる」などいくつかの中から選びます。
この夢を実現するのが最終的な勝利条件です。
(具体的には、金持ちのステージ上でその夢のマスに止まれば勝ち)

SnapCrab_NoName_2017-11-4_12-48-52_No-00.png
↑今回の職業はエンジニアに決まりました。サラリーは$4900です。

このゲームは2つのステージから構成されます。

1つはラットレースと呼ばれるステージで、ここにいるプレーヤーは、お金のために働かなくてはなりません。
まあ私も含めてほとんどの人がそうだと思います。
もうひとつはファーストトラックと呼ばれるお金持ちのステージで、ここに来ることのできたプレーヤーはもう働く必要はありません。
最初はプレーヤーはラットレースからスタートし、早くそこから抜け出すことが当面の目標になります。
ラットレースから抜け出すための条件は、不労所得が支出を上回ること、です。なるほどわかりやすいですね。

SnapCrab_NoName_2017-11-4_13-5-18_No-00.png

あくまでキャッシュフローで評価されるので、資産がいくら増えてもそれだけではラットレースから抜け出すことはできません。
不労所得を増やすためには不動産やビジネスなどを購入する必要がありますが、最初はあまりキャッシュがないのでなかなか買えません。
ローンを組んで買うこともできますが、あまり高額のローンを組むと金利の支払いが増え、キャッシュフローが悪化してしまいます。
ローンの支払いができなくなると破産してゲームオーバーなので、バランスが重要です。
とりあえずは株式や投資信託などに投資して資金を増やすしかないようです。

SnapCrab_NoName_2017-11-4_12-53-23_No-00.png

毎回上記のような決算書が表示されます。
左上の「INCOME」が収入を、その下の「EXPENSES」が支出を、その下の「ASSETS」が保有する資産を、「LIABILITIES」が負債を表します。
現在、TOTAL INCOMEが$4900でTOTAL EXPENSESが$-3210なので、毎月$1690の収入が得られます。

ちなみに私は最初の2回はあえなく破産してゲームオーバーとなりました。

株式、債券、不動産、ビジネスなど様々なものを売ったり買ったりして資産とキャッシュフローを増やしていきます。

また、イベントのマスに止まると、「新しい携帯電話を購入」や「家族と旅行」などと無駄遣いしてしまい、お金が減ります。
子供が産まれる、というマスもあり、止まるとやはりお金が減ります。
はっきりいってこのゲームでは子供が産まれても何一つ良いことはありません。お金が減るだけのようです。
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3回目のプレイでようやくラットレースから抜け出すことができ、ゴールできました。
お金持ちステージに行ってしまえば基本的にキャッシュフローが減ることはないようなので、ゲームオーバーになることはなくいずれはゴールできるようです。
苦しいラットレースとはうってかわってサイコロを振るだけの楽勝なゲームになります。
気楽でストレスが少ないお金持ちの気分が味わえます。

さて、私がこのゲームを通じて学んだことは以下の通りです。

・資産の額よりもキャッシュフローが重要
これまで私は資産の額は常に管理・把握していましたが、生活費を含めた支出の額やキャッシュフローはあまり把握していませんでした。
また、資産を増やすことを目標としており、キャッシュフローを増やすことは最終的な目標とはしていませんでした。
しかし生活の不安を減らすには資産の額よりもキャッシュフローが重要というのは確かにその通りだと思います。
例え数億円の資産があったとしても日々それを食い潰すだけの生活ではやはり不安でしょう。
今後はキャッシュフローも常に把握して管理しようと思いました。

・給与の額はお金持ちになれるかどうかとあまり関係ない
一般的に、給与の高い人=お金持ち、というイメージですが、必ずしもそうではありません。給与が高くても、支出も多いため結果的にキャッシュがほとんど残らない人もいます。
もちろんお金持ちを目指す上で給与収入の多い方が有利なのは確かですが、給与が低くても適切な運用をすればお金持ちになれるということがこのゲームを通じて実感できました。

・ソーシャルレンディングのメリットとデメリット
このゲームには投資対象としてソーシャルレンディングは出てきませんが、もし出てくればある程度有利な投資となるでしょう。
ゲームの中では不動産とビジネスへの投資が高い利回りが得られますが、いずれも多くの資金を必要とするので序盤では手が出せません。
もしソーシャルレンディングがあれば、少ない金額でも投資でき、不動産と同じくらいの利回りのキャッシュフローが得られる有利な投資対象となるでしょう。
ただ、ゲームの中で不動産やビジネス投資ではローンが利用できるので、全額キャッシュで払う必要はありません。例えば5万ドルの不動産を購入するのに必要なキャッシュは5千ドルほどです。
ソーシャルレンディングはローンが利用できず、レバレッジ効果がないので、キャッシュに対する利回りの点では不動産よりも低くなるでしょう。

ただ、プレイしての感想として、お金の計算が大変そうだと思いました。
今回私がプレイしたのはオンライン版なので毎月の資産やキャッシュフローの計算は自動で行われます。
ただボードゲーム版の場合は当然紙と鉛筆を使って計算する必要があるでしょう。かなり面倒だと思います。電卓が必要になりそうです。
まあその作業を通じてお金の理解が深まるのだと思いますが。

まだ人間のプレーヤーと対戦したことがないので、今度ボードゲーム版を購入してぜひ対戦してみたいと思います。

なお、キャッシュフローゲームは2つあり、今回私がプレイしたのはキャッシュフロー101というタイトルです。
キャッシュフロー202という続編も出ており、こちらはより上級者向けのようです。

ご興味のある方はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。

次回は「2017年10月 投資中ファンド一覧」の予定です。



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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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