LCホールディングス株式会社決算書分析（2016年度）

今回はLCホールディングス株式会社の決算書を分析します。
LCレンディングの運営会社は株式会社LCレンディングですが、株式会社LCレンディングはLCホールディングス株式会社の連結子会社で、また決算書もLCホールディングス株式会社のものしか公開されていないので、LCホールディングス株式会社の連結決算書を見ることにします。

LCホールディングス株式会社の連結決算書には、株式会社ロジコム・株式会社LCパートナーズの分も含まれます。
なお、LCホールディングス株式会社はジャズダックに上場しています。

LCホールディングス株式会社

元にしたのは下記の決算書です。

https://www.lclending.jp/apl/contents/company/financial-info

収益状況推移は以下の通りです。

LCホールディングス株式会社　収益状況推移（単位：億円）
項目		2011	2012	2013	2014	2015	2016
主要な項目	①総資本	-	-	133.4	231.0	275.6	282.5
	②売上高	-	-	61.0	64.8	68.9	69.5
	③営業利益	-	-	4.4	3.6	2.2	6.2
	④当期純利益	-	-	2.7	3.2	12.1	-2.8
収益性を表す指標	ROA（総資本利益率） （④/①）	-	-	2.0%	1.4%	4.4%	-1.0%
	売上高営業利益率（③/②）	-	-	7.2%	5.6%	3.2%	8.9%
成長性を表す指標	売上高伸び率 (（当期②/前期②)-1）	-	-	-	6.2%	6.3%	0.9%
	営業利益伸び率 （(当期③/前期③）-1)	-	-	-	-18.2%	-38.9%	181.8%

■①総資本について
総資本は年々増えており、２０１６年度は282.5億円に達しています。
特に2013年から2014年にかけては133.4億円から231.0億円へと70%近く増えています。

■②売上高、③営業利益、④当期純利益について

売上高は毎年順調に伸びており、2016年度は69.5億円となっています。
LCグループで最も大きいロジコムは商業不動産の開発・運営を手掛ける会社なので、売上は安定していると思われます。

営業利益は毎年変動していますが、毎年プラスになっており、2016年度は6.2億円です。
ただ、当期純利益はなぜか2016年度はマイナスになっています。

■収益性を表す指標　ROA（総資本利益率）、売上高営業利益率について

ROA（総資本利益率）とは、資産に対してどれくらいのもうけを出しているかを示す指標で、総資本に対する当期純利益の割合で表されます。
売上高営業利益率とは、売上高に対する営業利益の割合です。

ROAについては2015年度は4.4%と比較的高かったのですが、2016年度は-1.0%と下がっています。

売上高営業利益率については、逆に2015年度は3.2%と比較的低かったのですが、2016年度は8.9%と上がっています。

■成長性を表す指標 売上高伸び率、営業利益伸び率について

売上高伸び率、営業利益伸び率は成長性を表す指標です。前年からそれぞれどれくらい伸びたかを表します。

売上高伸び率はそれほど大きくはありませんが毎年プラスになっています。堅実と言えるでしょう。

営業利益伸び率はあまり安定せず、2014年度と2015年度はマイナスでしたが、2016年度は大きく伸びています。

■総評
少なくともこの決算書を見る限り、LCホールディングス社は毎年安定して利益を上げており、安全性は高いと考えられます。

次回は「株式会社インベスターズクラウド決算書分析（2016年度）」の予定です。



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