ソーシャルレンディング事業者比較「ファンドの安全性」
- 2017/09/13
- 05:00
今回は「ファンドの安全性」です。
ファンドの安全性の評価基準は以下の通りとしました。
■ファンドの安全性
各ソーシャルレンディング事業者について、ファンドの安全性を以下の2つの基準で評価する。
・貸倒れ・返済遅延の発生率
評価基準:
A:貸倒・返済遅延とも発生率0%
B:貸倒発生率1%未満。
C:貸倒発生率1%以上
(貸倒発生率は金額ベースで算出する)
・ファンドに担保・保証があるか
評価基準:
A:全ファンド担保・保証あり
B:ファンドによる
C:担保・保証なし
上記の基準に沿って各ソーシャルレンディング事業者を評価した結果は以下の通りです。
■ソーシャルレンディング事業者「ファンドの安全性」ランキング
順位 | サービス | 評価項目 | 総合評価 | ||
貸倒・返済遅延発生率 | 担保・保証の有無 | ||||
A:貸倒・返済遅延とも0% B:貸倒1%未満 C:貸倒率1%以上 (金額ベース) | A:全ファンド担保・保証あり B:ファンドによる C:担保・保証なし | ||||
1 | SBIソーシャルレンディング | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% (現在手掛けている証券担保ローンファンド・不動産担保ローン事業者ファンド・オーダーメイド型ファンドの数値。 2012年まで手掛けていたSBISL借り換えローンファンド・SBLSLフリーローンファンドで発生したものは含まない。 | 不動産・有価証券担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | オーナーズブック | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | LCレンディング | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | ガイアファンディング | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 海外不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | グリーンインフラレンディング | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | TATERU FUNIDING | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | アメリカンファンディング | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 海外不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | さくらソーシャルレンディング | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | クラウドリアルティ | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | J.Lending | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | ラッキーバンク | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
1 | トラストレンディング | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産、有価証券担保あり | |
評価 | A | A | A | ||
13 | クラウドリース | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | 不動産担保あり (無いファンドも一部あり) | |
評価 | A | B | A | ||
13 | スマートレンド | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% | ファンドによる | |
評価 | A | B | A | ||
15 | maneo | 根拠 | 貸倒:0% 返済遅延:0.1%未満 (現在手掛けている事業者向けローンの数値。 2011年まで手掛けていた個人向けローンで発生したものは含まない) | ファンドによる | |
評価 | B | B | B | ||
15 | クラウドバンク | 根拠 | 貸倒:0% 返済遅延:3.8% (数値は私の把握している限り。いずれも現時点では完済) | ファンドによる | |
評価 | B | B | B | ||
17 | クラウドクレジット | 根拠 | 貸倒:0% 返済遅延:16.2% | ファンドによっては自動車や在庫などが担保となっている。 | |
評価 | B | B | B | ||
17 | スマートエクイティ | 根拠 | 貸倒・返済遅延とも0% ただし、想定利回り7%に対して実績1%だったファンドあり。 | ファンドによる (売掛債権が担保となっているファンドあり) | |
評価 | B | B | B | ||
17 | みんなのクレジット | 根拠 | 貸倒発生率0% 返済遅延:1%以上 | 不動産・有価証券担保ありと謳っていたが、実際にはないものもあった。 | |
評価 | B | B | B |
ランキング1位(同率)となったのは、
SBIソーシャルレンディング
オーナーズブック
LCレンディング
ガイアファンディング
グリーンインフラレンディング
TATERU FUNIDING
アメリカンファンディング
さくらソーシャルレンディング
クラウドリアルティ
J.Lending
ラッキーバンク
トラストレンディング
の12社です。
これらの事業者では貸し倒れ・返済遅延とも発生率0%でした。
各事業者とも慎重に審査・運営を行っている結果と言えるでしょう。
また、上記の事業者はいずれも全案件に不動産担保を設定しています。
日本のソーシャルレンディング事業者(および投資家)が不動産担保を重視している傾向が明らかです。
ランキング13位(同率)となったのはクラウドリースとスマートレンドでした。
いずれも貸し倒れ・返済遅延とも発生率0%でしたが、一部のファンドでは担保・保証がないものもありました。
ランキング15位(同率)となったのはmaneo、クラウドバンク、クラウドクレジット、スマートエクイティ、みんなのクレジットの5社でした。
maneo、クラウドバンク、クラウドクレジット、みんなのクレジットでは貸し倒れは発生していませんが、返済遅延が発生しています。
スマートエクイティでは、貸し倒れ・返済遅延とも発生していませんが、想定利回り7%に対して実績1%と著しく想定を下回ったファンドがあったため、この評価としています。
ファンドの安全性を重視して投資を行う際は今回のランキングを参考にしていただければと思います。
次回は「ソーシャルレンディング事業者比較「サービス事業者自体の安全性」の予定です。
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