ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2017年版)「ガイアファンディング」
- 2017/07/15
- 05:00
今回はガイアファンディングです。

⇒ガイアファンディング
概要
サービス名 | ガイアファンディング |
運営会社 | ガイアファンディング株式会社 |
サービス開始時期 | 2015年10月 |
貸出金額実績(2016年) | 15.8億円(シェア2.9%・7位) |
利回り | 8~10% |
主な投資対象 | 米国不動産事業者 |
貸倒率実績 (金額ベース・2017年5月時点・サービス開始以来累計) | 0% |
返済遅延率実績 (金額ベース・2017年5月時点・サービス開始以来累計) | 0.0% |
キャッチコピー(※) | 低金利に悩む日本の投資家を救う黒船! |
(※)キャッチコピーは私が勝手に考えたものです。 |
沿革
ガイアファンディングは、アメリカの不動産開発を対象とするソーシャルレンディングです。
代表のケルビン氏は、元々アメリカで不動産ファンドを手掛けていました。
ケルビン氏によると、アメリカではこうした不動産投資ファンドなどに投資するには100万ドル以上の純資産を持つ投資家でないとならないといった規制があり、個人からお金を集めるのが難しいとのことです。
そこで資金調達先として金利の低い日本に注目し、証券会社や機関投資家などの提携先を探していたところ、maneoを知り、提携・サービス開始に至りました。
LCレンディングと同じく、ガイアファンディングのシステムと投資家募集や管理といった運営業務はmaneoマーケット社が提供しています。
ガイアファンディングの借り手は、戸建住宅のリフォームや土地開発を手掛けるアメリカの不動産開発業者です。
借り手が土地や中古の住宅を取得し、戸建開発やリフォームなどを行ったうえで転売するための資金を提供しています。
ただし、ガイアファンディングは単に資金を貸すだけでなく、自ら不動産開発にも直接関与・指導し、開発成功時には売却益の一部を得ています。
また、ガイアファンディングでは不動産開発のリスクに対して、以下の対策をとっています。
・価値が上がると見込まれる地域で、12%以上の利益が見込める物件にのみ投資する。
・不動産価値の最大70%までしか融資しない。
・6ヶ月~18か月程度の短期の案件にのみ投資する。
・施行業者への代金支払いは、工事の進行度合いに応じて行う。
ガイアファンディングの利回りは8~10%と比較的高いのが特徴です。
なお、ガイアファンディングは海外への投資ではありますが、自ら為替ヘッジを行っており、投資家は為替リスクを負わない仕組みとなっています。
2016年の貸出額は15.8億円、シェア2.9%と業界7位の規模です。
なお、2017年6月現在、貸倒れはまだ発生していません。
評価
私けにごろうによる主観的な評価です。
あくまでご参考としてください。
評価項目 | 評価基準 | ガイアファンディング | ||
根拠 | 評価 | |||
利回り | A | |||
利回り | A:利回り上限10%以上 B:利回り上限6%以上 C:利回り上限6%未満 | 8-10% | A | |
投資のしやすさ | A | |||
年間募集額(2016年) | A:100億円以上 B:10億円以上 C:10億円未満 | 15.8億円 | B | |
借り手企業数 | A:10社以上 B:10社未満 C:不明(投資先が識別不可) | 17社 | A | |
ファンドの安全性 | A | |||
貸倒・返済遅延発生率 | A:貸倒・返済遅延とも0% B:貸倒1%未満、返済遅延発生。 C:貸倒率1%以上 (金額ベース) | 貸倒・返済遅延とも0% | A | |
担保・保証の有無 | A:全ファンド担保・保証あり B:ファンドによる C:担保・保証なし | 海外不動産担保あり | A | |
サービス事業者自体の安全性 | B | |||
金融取引事業者の種別 | A:第1種 B:第2種、不動産特定事業 C:その他 | 第2種 | B | |
資本金 | A:1億円以上 B:1000万円以上 C:1000万円未満 | 1.0憶円 | A | |
営業利益(2016年度) | A:1億円以上 B:黒字 C:赤字もしくは未公開 | (未公開) | C | |
会社の出資者 | A:上場企業もしくはその関連企業 B:未上場企業 C:その他もしくは不明 | (未公開) | C | |
金融当局からの行政処分などを受けていないか | A:処分を受けていない B:軽微な指摘 C:重大な指摘・行政処分 | 処分を受けていない | A | |
運営力 | A | |||
システム(わかりやすいか、不具合等がないか) | A:わかりやすく不具合などがない B:わかりにくい。 C:不具合が存在する。 | わかりやすく不具合等もない | A | |
オペレーション(ミスや遅延がないか、要望・問い合わせに対する回答は適切・迅速か) | A:問題なし B:何らかの問題あり C:重大な問題あり | 問題なし | A | |
実績 | B | |||
サービス開始以来の貸出総額(2017年1月時点) | A:50億円以上 B:10億円以上 C:10億円未満 | 19.8億円 | B |
⇒ガイアファンディング
次回は「ソーシャルレンディング事業者紹介および評価(2017年版)「クラウドリース」「クラウドクレジット」の予定です。
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