クラウドクレジットの3周年記念イベントレポート
- 2017/06/24
- 05:00
(あくまでご参考とお考え下さい。)
と思ったのですが、案件詳細には以下の通り記載がありました。
本物件はアパート用地であり、2017年6月23日現在、当該土地に建物は存在しておりません。なお、総合不動産会社Mにより提出された建築プランによれば、地上2階建て、13㎡台の1Kタイプ(6戸)及び15㎡台の1Kタイプ(2戸)から構成される総戸数8戸のアパートを建築することが可能です。
さて、本案件は、オーナーズブックにとって初の建設用地案件となります。賃料収入はまだありませんが、都心への交通利便性も高い谷在家に立地し、賃貸住宅用地としての競争力を持つ物件として、エンド投資家への物件卸しが期待されます。
土地を取得して、アパートを建設する計画とのことです。
オーナーズブックの案件は、これまですべて既存の建物を取得するものでしたが、今回初めて新築を手掛けるそうです。
これまでとは大きく内容が異なるため、過去の傾向から早期償還されるかどうか予想することはできないようです。
投資案件 | 案件ステータス | 予定利回り(年換算) | 予定運用期間 | 募集総額 | ロケーション (物件①) | 稼働率 | 貸付先(物件①) | メザニンローンの比率 | 予想結果 |
足立区アパート用地第1号ファンド第1回 | 募集開始予定 | 5.00% | 12ヶ月 | 3,150万円 | 東京都足立区谷在家 | - | 総合不動産会社M | シニアローン | 初の建設用案件のため不明 |
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クラウドクレジットの3周年記念イベントに参加しました。
■開催日
2017年6月21日
■会場
カフェサルバドルビジネスサロン 東京都中央区日本橋茅場町1-5-8 東京証券会館 1F

会場はカフェで、立食形式でした。
豪華な食事にドリンクもつき、無料とは思えないリッチな雰囲気のイベントでした。
■参加者
約70名
参加者は70名ほどと多く、年齢層も30代くらいの方から70代くらいの方まで幅広く、人気のほどを伺わせました。
■クラウドクレジットの会社概要(杉山代表)
・当社は2013年1月に設立し、2014年6月にサービス開始した。
・資本金は約7億5000万円で、出資者にはマネックスベンチャー、伊藤忠商事なども含まれる。
・メンバーは、外資系金融会社などFintech関連が多い。
・当社の特徴は、世界中の個人・企業などへ投資できること。
・投資の教科書には、資産を株・債券に分散することが基本だと書いてある。
だが、現在は債券の金利が非常に低く、金利で資産形成できる商品は少ない。
当社の商品はその役割を担うもの。
・現在は小口貸付や延滞債権を中心に投資している。
今後は不動産担保ローンなども検討している。
・当社のファンドは期待リターン5~10%であるが、デフォルトに備えて分散投資はしてほしい。
そうすれば、金融危機などの際には一時的に資産が減ることもあり得るが、長期的に投資することで資産を殖やせる可能性は高い。
・今後はガバナンスの強化に取り組む。
最近いくつかの業者に対して金融庁からの行政処分が出ているが、当社では投資家から運営面での不安を持たれないようにする。
投資家保護を強化し、安心して投資できるようなプラットフォームを目指す。
・Webサイトも使いやすいように改善する。
まず、今月中にキャッシュフロー・分配金のスケジュールを表示する機能を追加する。
次に、7~8月には資金の増加の状況を可視化する。
8~9月には現時点での期待リターンを表示するようにする。
・コンプライアンス体制を強化するため、3~5名担当者を増やす。
国内だけでなく、海外の法制度も確認するため、他サービスよりも多くの人員が必要となる。
・バックオフィスの強化のため、欧州系の銀行の出身者をCFOとして迎える予定。

■パートナー ペルーkobranzas社の紹介
(投資商品部長 氏家氏)
○なぜ最初の投資先としてペルーを選んだのか
・高い市中金利
→金利の低い日本と高いペルーを結びつけることでチャンスが生まれる
・安定したマクロ経済
・外資規制が比較的緩やか
→海外からビジネス参入しやすい
・高い格付け
○kobranzas社はペルーで9年前から債権回収ビジネスを手掛ける。
お金を返せなくなり、金融サービスからドロップアウトしてしまった人をまた金融サービスを受けられるようにする、社会的な意義の高いビジネス。
○銀行が債権を回収できなくなり、その債権を外部の企業に売却することがある。
それをクラウドクレジットとkobranzasが共同で購入する。
例えば100ドルの債権を4ドルで購入し、6ドル回収できれば50%の利益となる。
kobranzasはコールセンターを運営しており、SNSなどを通じて借り手に連絡をとり、回収する。
店頭でコンサルタントを行い、債務の返済について相談することもある。
○クラウドクレジットは、毎週kobranzasにメール・SKYPE等で状況を確認する。
半年に1度は現地に行き、営業サポートなども行う。
○3年前から販売しているペルー小口債務者支援プロジェクトについて、毎年購入額は増えており、現在まで約7億円のファンドを購入していただいた。うち6億円は現地での債権購入に充てた。
2016年は2億円、2017年は現時点で2億円以上の債権を購入した。
資金が集まってきたため、購入の頻度も高くなった。
現地で1万人以上の人がこのサービスを通じて負債を返済できた。

■顧客投資事例紹介(顧客対応担当 成氏)
○開業時初めてセミナーを実施した時の参加者は4名だった。
3年後の現在、これだけ多くの方に参加してもらえて大変うれしい。
○どんな投資をしたらよいか、という質問を投資家からよく受ける。
当社の投資家は大きく4パターンに分類され、それぞれ次のようなアドバイスをする。
・高い期待利回りを追求する人 ⇒ 高利回りのファンドを勧める。
・元本を減らしたくない人 ⇒ 複数のファンドへの分散投資を勧める。
・短い期間で投資をしたい人。(今後お金を使う予定がある、試しに投資してみたいなど) ⇒ 短期のファンドを勧める。
・長い期間で投資をしたい人。(現在のファンド条件には満足しているが、今後条件が悪くなることも考えられるので、いまのうちになるべく長い期間で投資をしたい。)
⇒ 長期のファンドを勧める。
○投資家の事例
・投資家A 32歳男性
2年半前からクラウドクレジットで投資を始めた。
現在19ファンドに同じくらいの比率で分散投資している。クラウドクレジットで募集されたほぼすべてのファンドに投資していることになる。分散投資で安全性を高めている。
新しいファンドが出たときは少しずつ資金を振り分けている。
累積投資額 640万円
運用中元本 300万円
累計利益 33万円
・投資家B 65歳男性
3年前からクラウドクレジットで投資を始めた。
ほぼすべてをペルーファンドに投資している。
年金を受給しており、毎月分配金が得られる点を魅力と感じている。
分配の状況を見ながら投資金額を増やしている。
運用中元本150万円
累計利益50万円
投資家Aよりも利益率が高いのは、ペルーファンドの期待利回りが高いため。
○当社としては、リスク分散の観点から、どちらかというと投資家Aの方針を推奨している。
○「ゴールの無いマラソンをしていませんか?」
今ある元本をいつまでにいくらにする、ということを決めてから投資をしているか。
今1000万円持っている人が10年後に5000万円にしたいという場合、国内のソーシャルレンディングで達成するのは無理。
逆に、そこまで目標が高くない場合、必要以上にリスクをとるのは無意味。
様々な投資商品の中から選ぶとき、自分のポリシーに沿って選ぶことが重要。
以上
次回は「2017年5月 投資中ファンド一覧」の予定です。

