スマートレンドインタビュー(2)
- 2017/06/17
- 05:00
<ファンド概要>
・予定年間利回り :10.0%
・予定貸付額/人数 :初回は、約500万円(10名)を予定
※貸付額を上回る出資金がロールオーバーいたします。
・特徴:カンボジアの未来を担う人々が、「より豊かな生活を送るための機会を得る」という「ソーシャルリターン」の創造を目的としています。
・投資運用期間:貸付実行から約12ヶ月
・借手:カンボジア人技能実習生
・出資対象(資金使途): 出光セゾンマイクロファイナンス(カンボジア)有限会社への借り換え資金
・出資募集期間:
初回の募集のみ 2017年6月19日(月)午前9時~ 2017年6月27日(火)午前12時(正午)
以後、毎月1日午前0時~ 20日午前12時(正午)(毎月1回募集)
・スキーム図

年利10.0%と、これまでSBIソーシャルレンディングで募集されたファンドの中では最も高い利回りです。
カンボジアから日本に来ている実習生向けの貸付とのことなので、為替リスクはないようです。
ただ、担保や保証などは一切設定されていないとのことなので、貸し倒れのリスクは比較的高そうです。
初回は500万円と非常に募集額が少ないようなので応募できないかもしれませんが、来月以降も毎月募集されるそうです。
また、貸付額を上回る出資金はロールオーバーされるという仕組みだそうです。
私も試しに少額から投資してみたいと思います。
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クラウドポートで以下の記事を掲載させていただきました。
よろしければご覧ください。
ソーシャルレンディングに複利効果はあるのか?効果を最大化する方法とは
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前回に引き続き、スマートレンド藤田氏へのインタビューです。
―貸出金額の目標は
今年度の貸出金額は30億円を目指している。
2~3年後には、maneoを目標とし、累計で200億円くらいは行きたいと考えている。
運用先は豊富にある。
―ネットでの広告を行う予定は
現在は未定。
現時点でコストをかけて効果があるか、という議論がある。まずは信頼を積み上げていく時期と思っている。広告を出したからといってすぐに投資してもらえるとは考えていない。
いずれ意味がある時期になれば出したいと考えている。
―財務について外部の監査を受ける予定はあるか
現時点では未定。
―募集ファンドの中で海外(香港)事業支援型ローンファンド の比率が高いが、このファンドはどのようなスキームか
この企業は香港で一般向けの小口の貸し付けを行っている事業者である。
為替ヘッジは行っていない。この事業は収益性が高いので、ヘッジをしなくても、その変動分を見込んで調達している。
一般の借り手に対しては年利50%ほとで貸しており、貸倒率は10%程度と聞いている。
この金利は香港では普通であり、法律の範囲内でやっている。
また、オンライン専業の会社で、オペレーションのコストをかけない運用となっている。もう5~6年営業しており、ノウハウもある。この企業への貸付は、長期的に取り組んでいる。
―他にも海外企業に貸し出す予定は
検討はしているが、まだ具体的にはなっていない。
―海外(香港)事業支援型ローンファンドの残高は
期間が1年以内なので、それほど残高は増えていない。
期間については、投資家のニーズを見ながら調整している。
借り手は自己資本の比率を維持したいと考えているらしく、それほど大きなお金を借りようとは考えていないようである。自分でも資金を調達する力はある。
あまり多く貸し付けても利回りが下がってしまう懸念もあるので、それほど大量に貸し出すことは考えていない。
ノンバンクには銀行がなかなか貸したがらないので、当社のビジネスにニーズがあると考えている。
―現在のソーシャルレンディング業界動向についてどう考えるか
今後の課題は、投資家がついてくるか、それに見合った案件が組成できるか、という2点だと考えている。
maneoの努力もあり、投資家は増えてきている。時間とともに認知度は上がっていくだろう。ただ、それを受け入れるだけの良質な案件が準備できるかが問題。
現在は不動産関連のローンが多いが、ビジネスモデルの安定性や、分散投資の観点からも、不動産以外のノンバンクエリアが一定程度あった方が良いと考えている。
特に私たちが取り組む不動産が絡まないノンバンク分野では、既存融資先の成長分の他、海外市場も含めて、ニッチな市場を発掘していく必要がある。
―利回り12%のGW特別ファンドは例年人気だが、ああいったファンドを増やす予定はあるのか
あれはファイナンスがうまくマッチしている例。
ただ、当社の現在のコンセプト上、同業他社に広げる予定はあまりない。
―他社と比較してスマートレンドの魅力は
繰り返しになるが、当社は小口分散された金融事業者で自己資本の厚い企業を貸付対象とするほか、主要株主と関連の深い企業に絞り込んでいるため、非常に安定している点だ。
また、現在ソーシャルレンディングは不動産関連のローンが多いが、当社の取り組む分野は他社があまり手掛けていない。
分散投資の上で選択肢の一つとなりうると考えている。
この点を支持していただければと考えている。
以上
次回は「ソーシャルレンディング vs J-REIT~利益率が高いのはどちらか過去のデータを元に比較してみた」の予定です。




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