みんなのクレジットへ1ヶ月の業務停止処分~白石代表は辞任の意向を表明
- 2017/04/01
- 05:00
当社に対する関東財務局の行政処分について
3月30日から1ヶ月間の業務停止処分です。
また、その間に今回の指摘内容について業務改善を行うよう命じられています。
この処分を受けて、みんなのクレジットより今後の対応方針が表明されました。
弊社代表取締役白石伸生から、お詫び及びご報告
<以下、対応内容の部分だけを抜粋>
(貸出先にかかる誤解)
今後は、誤解なきよう、融資先会社番号制度を導入するなどして、適切な表示を行ってまいります。
(財務状況)
現在は、初期のファンドによって仕入れました土地に戸建て物件の建築が終わり、戸建ての販売が順調に進捗しており、親会社不動産事業部の売上も急拡大して、3月以降の償還も出来る状況となっておりますので、ご安心いただければと思います。
投資家様からの運用期間の長期化についてのご理解が高まっていると思われる現状から、期間12~20カ月の一つのファンドにおいて戸建て分譲事業などが完結すべくより明確なファンド組成といたす所存でございます。
(担保について)
これらの融資先との契約書の不備の見直しは、現在すべて完了しており、担保物は各融資に対して書面上に於いて担保されていることを確認しております。
また、有価証券担保につきましては、その質や相関にも配慮し、投資家様にご迷惑とならぬよう改善に努めて参ります。
(自身への借り入れ)
今回の処分を受け、誤解を招く会計処理で投資家の皆様には多大なご心配をおかけしたことから、当局の指導に従い、「仮払い」計上をやめ、「報酬」計上に改めて参ります。
<引用終わり>
また、ファンド管理体制及び社内管理体制が整い次第、白石氏は代表取締役を辞任するとのことです。
なお、クラウドポートが、3月29日に同社の中核的な幹部であり投資運用部の責任者であるS氏にインタビューを実施しています。
みんなのクレジット独占インタビュー「指摘は事実。管理体制が甘かった」
白石代表が辞任へ。今後の運営体制への言及も。みんなのクレジット独占インタビュー【完全版】
3時間以上にもおよぶインタビューだったそうです。
質問内容も通り一遍のものではなく、疑念について鋭く切り込んでいます。
大変臨場感があり、「なぜこうした事態が起こったのか」「今後どう対処するのか」という多くの投資家の疑問にかなりの程度応える内容です。
私は、「一連の事象は、親会社・関連会社の赤字を補填するために情報を偽って資金を集める意図をもって行われたものだったのか、それとも単に管理がずさんだったためのものか」という疑問を持っていましたが、情報が少なかったこともあり、なかなか判断がつきませんでした。
今回、この記事を読んで、あくまでも印象ですが、後者であるように感じました。
また、上記記事によると、「行政処分における業務停止は、あくまで是正のために営業を停止すべき最低必要な期間という意味あいが大きく、期間が短ければ事象として軽いということを直接的に意味するわけではない。」(クラウドポート編集部)とのことです。
クラウドバンクは2015年に3ヶ月の業務停止処分を受けていますが、決してそれよりも今回の事象が軽いと考えられているわけではないようです。
「すでに指摘された事項の80%程度は検査期間中に改善されており、検査官もそのことを理解してくれています。」(みんなのクレジットS氏)とのことですので、そのために業務停止期間が比較的短いということもあるようです。
いずれにしても、来月以降の出資金の償還状況を引き続き注視していくしかなさそうです。
(追記)
3月31日に、3月分のキャッシュバック25000円が入金されました。




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