ソーシャルレンディング3社の徹底比較(借り手関連)
- 2011/02/25
- 19:48
maneo(マネオ) | AQUSH(アクシュ) | SBIソーシャルレンディング | ||||
パーソナルローン | スペシャルローン | SBISLフリーローン(予定) | SBISL借換ローン(予定) | |||
借り手関連 | 金利(借り手側) | 2.85%~17.80% 平均8.7% | 2.85%~17.80% 平均8.1% | 6.74%~17.92% 平均9.24% | 6.0%~17.5% | 9.5%~14.5% |
借入限度額 | 10万円~200万円 | 10万円~ | 10万~300万円 | 10万円~300万円 | 10万円~500万円 | |
手数料(借り手側) | なし | 借入時に借入金額の4.0%相当額 | 借入元本の3.0% | |||
担保・保証人 | 不要 | フランチャイザーや法人代表者などが保証人となる場合がある。 不動産などが担保として供される場合もある。 | 不要 | 不要 | ||
借入期間 | 6ヵ月~36ヵ月(3か月毎)(繰り上げ返済不可) | 6か月~60か月 | 36ヶ月 (繰り上げ返済は手数料0円で可能) | 24ヶ月、36ヶ月 | 36ヶ月 | |
返済方式 | 月々元利均等返済 | 毎月所定の元利金を返済 ※一定期間の元金返済据え置き期間がある場合や最終返済日に元金一括返済の場合などもある。 | 月々元利均等返済 | 元利均等返済 | ||
使用用途 | 自由 | FCの開業費用やコーポラティブハウスの建設費用などテーマ性の高い借入目的 | 自由 | 自由(借換は除く) | 借換 | |
遅延損害金 | 年率14.5% | 年率14% | 年率20.0% |
担保や保証人が不要で使用用途は自由であるところや、返済方式が月々の元利均等返済であるところは3社とも同様です。
借り手にとって一番気になるのはやはり借入金利だと思います。
借入金利は、maneo(パーソナルローン)が平均8.7%でAQUSHは平均9.24%です。
借入の条件や審査の基準がそれぞれのローンで異なるので、単純に全部のローンを平均で比較してもあまり意味はないのですが、借入金利に大きな違いはないと言えます。
(本当は同一条件のローンを両社で申し込んだとき金利の差がどのくらい発生するか知りたいところですが)
また、ビジネスモデルの比較でも書きましたが、
・maneoは金利を借り手が設定できる
・AQUSHでは金利はマーケットで決まるので、借り手は金利がいくらになるかは貸し手を募集してみないとわからない
という違いがあります。
これは、どちらの方式がよいとは一概には言えません。
例えば、Yahooオークションなどで商品を出品する際、価格を決めて出品することもできるし、オークション形式で出品することもできます。しかし、どちらの方式が高く売れるか、というのは商品の内容や出品タイミングなどに左右されるので、一概には言えないですね。
ローンの金利の決定方式も、それと同じことだと言えます。
一般論でいえば、AQUSHの方式では、需要と供給のバランスから適切な金利に落ち着くはずです。しかし、借り手にとって予想以上に高い金利になってしまうこともありえます。
一方、maneoの方式では、予想外の金利になってしまうことはない一方で、金利が高すぎてなかなか資金が集まらなかったり、逆にすぐに資金が集まってしまって、もっと低い金利を設定すればよかったと後悔することもあり得ます。
強いて言えば、借入の際に以下のような基準で選択すればよいのではないでしょうか
・絶対に金利xx%以上では借りたくない ⇒maneo
・金利xx%以下という条件はないが、少しでも安い金利で借りたい ⇒AQUSH