2016年度確定申告~青色申告でソーシャルレンディング源泉徴収税を全額取り戻そう(2)
- 2017/03/11
- 05:00
青色申告を行うためには会計ソフトが必要となりますが、前年に引き続き「MFクラウド確定申告」を使用しました。
「MFクラウド確定申告」は、マネーフォワードのビジネス版です。
使用料金は、ベーシックプランで月額800円・年間8800円とそこそこしますが、節税のためには安い出費と言えるでしょう。
なお、無料の試用期間もあります。
↓
「MFクラウド確定申告」
銀行やクレジットカードのIDとPWを登録すると、自動で入出金明細を取り込んでくれて、科目(水道光熱費や新聞図書費など)もある程度自動で設定してくれます。
入出金のうち、どれを収入あるいは経費とするか、個別に選んでいけばよいので、1から入力するのに比べればだいぶ楽です。
ただし、現金で支払ったものについては領収書をもとに手で入力する必要がありますが。
ソーシャルレンディング各社のうち、maneo、ガイアファンディング、オーナーズブックは「MFクラウド確定申告」の自動取り込みに対応しています。
これらのサービスは自動で分配金が反映されるので便利、と思っていたのですが、実際やってみると「MFクラウド確定申告」の画面上、以下のように、入金や出金・投資などすべての入出金が表示されます。
このうち、申告が必要なのは元利金分配だけなので、それを選んで行く必要がありますが、分配が月に複数回なっているケースもあり、却って面倒に感じました。

これなら、他のソーシャルレンディング事業者と同様に年間取引報告書の内容をもとに1年分の利益額をまとめて手で入力したほうが早そうです。
結局昨年と同様、1年分の利益を手で入力しました。

また、「MFクラウド確定申告」には昨年は「所得の内訳書」を作成する機能がなかったのですが、今年は対応するようになりました。
ただし仕訳データを反映することはできず、別途入力しなおさないとなりません。
面倒なので、仕訳データから選択して反映できるようになってほしいものです。

また、以下の書面にはまだ対応していないようです。
・ 「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」
・ 「特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書」
・分離課税用の「申告書第三表」
株式の譲渡益や配当金があるので、作成が必要なのですが、仕方がないのでこれらの書式だけ国税庁のサイトの確定申告コーナーで作りました。
確定申告コーナー
入力しなおすのはけっこう大変なので、来年は違うソフトを使おうかと考えています。
「やよいの青色申告オンライン」はこれらの機能にも対応しているようですが、使い勝手はどうなのでしょうか。
どなたか使ったことのある方がいたら是非教えてください。
ちなみに、2016年は株式などの譲渡益はマイナスだったので、分離申告にしました。
一方、経費としては以下の項目を計上しました。
項目 | 計上の比率 | 内容 |
通信費 | 100%計上 | ネット通信料・携帯通信料など。携帯から投資したりブログを更新したりしているため。また、昨年はパソコンを買い替えたのですが、その費用も通信費として計上しました。 |
消耗品費 | 100%計上 | パソコン周辺機器・プリンタインク代など 。 |
新聞図書費 | 100%計上 | 新聞代、関連書籍代。 ブログで新聞記事や投資関連本などを紹介しており、その費用は計上しました。 |
水道光熱費 | 20%計上 | 水道、電気、ガス代。 住居の中でパソコンを置いている部屋の面積の比率が大体20%くらいのためです。 |
事務所費用 | 20%計上 | 住宅ローン支払、固定資産税。 住居の中でパソコンを置いている部屋の面積の比率が大体20%くらいのためです。 |
接待交際費 | 100%計上 | ソーシャルレンディング関連のセミナー参加費交通費や、関係者との飲食代など。 |
外注工賃 | 100%計上 | 税理士費用など 。 |
支払利息 | 100%計上 | 私は「野村Webプラスローン」でお金を借りて投資資金に回していますが、その支払金利を経費としています。 |
これらの経費はトータル150万円ほどとなりました。
ちなみに、日々受け取っている領収書のうち、経費となるものについては次の3つに分けて保存しています。
・現金払
⇒現金で支払った経費の領収書。確定申告時にまとめて手入力。
・クレジットカード払
⇒クレジットカードで支払った経費の領収書。
クレジットカードの支払いはMFクラウド確定申告で自動取り込みされるため、基本的には入力不要。
ただ保管しておく必要はある。
・医療費
⇒医療費の領収書。
10万円を越えたら医療費控除を受けられるため、分けて管理している。
ここまで作成したところで、例年と同じ税理士さんに内容のチェックをお願いしました。
ちなみに料金は昨年と同様2万円です。
なお、私は税金の専門家ではありませんので、詳細については税務署か税理士にお問い合わせください。
(次回に続く)




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