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2016年ソーシャルレンディング投資実績・一番利回りのよかったサービスは?

2016年のソーシャルレンディングでの投資実績をまとめました。
結局一番高い利益を上げることができたのはどのサービスだったのでしょうか。

■全体

まず、全サービスの合計から見ていきたいと思います。
2016年投資実績グラフ2 

(単位:万円)
サービス項目2011年2012年2013年2014年2015年2016年(平均)(利益・損失
合計)
(合計)①投資金額(平均)237.0 549.0 605.7 656.4 1,139.7 1,250.0 739.6 -
 ②利益額(税引き前)16.1 42.4 48.5 45.6 81.4 90.4 54.1 324.4
 ③損失額0.0 0.0 0.2 0.1 0.2 0.0 0.1 0.5
 ④純利益(万円)16.1 42.4 48.3 45.5 81.2 90.4 54.0 323.9
 ⑤利回り(年利)6.8%7.7%8.0%6.9%7.1%7.2%7.3%-
<説明>
③損失額: 貸倒などによる損失額
④純利益: ②利益(税引き前) - ③損失額 で算出
⑤利回り(年利): ④純利益 ÷ ①投資金額(平均) を 年利換算

2016年の投資金額(年間平均)は、全サービス合わせて1,250万円で、利益(税引き前)は、90.4万円でした。
(この利益には、キャッシュバックの金額は含みません)
前年の投資金額は1139.7万円だったので、100万円ほどの追加資金を投入したことになります。
特に、みんなのクレジットに対しては400万円以上の資金を投入しました。

また、利益も前年の81.4万円から比べて若干増えました。
2017年はぜひ100万円の大台を目指したいと思います。

利回り(年利)は7.2%となりました。
前年の7.1%とほぼ同水準です。
グラフを見ての通り、過去5年間と比べてもほとんど変わらず、ソーシャルレンディング投資の利回りは相変わらず非常に安定しています。

また、ソーシャルレンディング投資を始めた2011年からの6年間で得た利益の合計は323.9万円となりました。

■各サービスごとの実績

次に、各サービスごとの実績をご覧ください。
2016年利回り実績ランキング(年利)
順位サービス利回り実績
(年利)
投資金額
(年間平均)
(万円)
1 ラッキーバンク9.4%189.3
2トラストレンディング8.0%41.7
3maneo8.0%345.8
4ガイアファンディング7.7%242.3
5クラウドリース7.6%18.3
6クラウドバンク7.0%58.5
7アメリカンファンディング6.6%4.2
8スマートレンド5.6%6.7
9グリーンインフラレンディング5.6%12.5
10クラウドクレジット5.3%161.9
11LCレンディング5.3%25.0
12みんなのクレジット4.6%125.4
13オーナーズブック3.7%10.0
14スマートエクイティ1.8%5.8
15TATERU FUNDING0.0%1.7
16さくらソーシャルレンディング0.0%0.8
 (合計)7.2%1250.0

2015年は投資しているサービス会社の数が8社だったのですが、2016年は一気に倍の16社に増えました。
(さらに前年の2014年はたった4社だったので、毎年倍に増えていることになります。)

・利回りについて
利回りが一番高かったのはラッキーバンクで、9.4%となりました。
ラッキーバンクではあまり新規投資はしなかったので、結果的に利回りが高くなりました。

利回りランキング2位はトラストレンディング(8.0%)でした。
トラストレンディングはファンド自体の利回りは10~12%と非常に高いのでもっと投資額を増やしたいのですが、融資先の企業を識別できない点がネックになっています。

ランキング3位は僅差でmaneo(8.0%)でした。
maneoでは2011年から6年間に渡り安定して7~8%の利回りを得ています。

4位は2015年11月から投資を始めたガイアファンディング(7.7%)です。
ガイアファンディングもファンド自体の利回りが10%以上のものが多く、またファンドも常時募集されているので投資しやすいのでお勧めのサービスの一つです。

(サービス各社へのリンクについてはウィンドウ右端上をご参照ください)


・投資金額について
投資金額(年間平均)で見ると、maneo(345.8万円)と最も多く、ガイアファンディング(242.3万円)、ラッキーバンク(189.3万円)と続きます。

ただし、maneoでは今年は150万円ほどしか新規投資をしていないため、投資残高は減少し、現時点では211万円となっています。

一方、ガイアファンディングは1年間で出資金額を最も増やしたサービスの1つで、年初時点では10万円でしたが、現時点では343万円にも上っています。

ラッキーバンクは、年初時点では240万円以上の貸出残高がありましたが、50万円ほどしか新規投資をしなかったので、現時点では155万円に減少しています。

そして、現時点で最も多くの資金を投じているサービスは「みんなのクレジット」で、現時点で430万円にも上っています。
9月以降にキャッシュバック目的で資金を投じており、気づいたらこの金額になっていました。
今後もチャンスがあれば資金を増やしたいと考えています。
ただし、同じ借り手に資金が集中するのは避けたいので、既存の借り手と重複していないと思われる借り手が出てくればですが。


・みんなのクレジットキャッシュバックについて
この1年間でみんなのクレジットで得たキャッシュバックの状況をまとめてみました。
みんなのクレジット キャッシュバック実績(2016年)
投資対象ファンド投資時期投資金額キャッシュバック金額キャッシュバック利益率
《第34号案件》 不動産ローンファンド2016/8/23650,000 35,000 5.4%
《第36号案件》 不動産ローンファンド2016/8/29300,000 25,000 8.3%
《第38号案件》 不動産ローンファンド2016/9/1350,000 15,000 4.3%
《第41号案件》 中小企業支援ローンファンド2016/9/8700,000 83,000 11.9%
《第47号案件》 動産ローンファンド2016/9/24400,000 20,000 5.0%
《第65号案件》債権ローンファンド2016/11/7450,000 10,000 2.2%
《第74号》 不動産ローンファンド2016/11/27450,000 30,000 6.7%
《第84号》 M&Aローンファンド2016/12/19500,000 22,000 4.4%
《第89号》 動産ローンファンド2016/12/29500,000 30,000 6.0%
(合計) 4,300,000 270,000 6.3%

1年間で得られたキャッシュバック金額は計27万円に上り、利益率は6.3%となりました。
もちろんこのほかに金利も得られるので、トータルでは利回り12%以上にはなると思います。
キャッシュバックを含めれば、最も利回りの高かったサービスはみんなのクレジットということになります。
このキャッシュバックキャンペーンがいつまで続くのかわかりませんが、今年もぜひ積極的にキャッシュバックを狙っていきたいと思います。


■業界全体の動向について

2016年は前年以上に新規事業者の参入が相次ぎ、全体として金利水準は高い状態が続いています。
投資家数ももちろん増えているとは思いますが、業界全体の資金需要の伸びに投資資金が追いついていない状況です。
10%以上の利回りのファンドも珍しくなく、ソーシャルレンディング投資家にとってはチャンスであると言えるでしょう。

ただ、この状況がいつまで続くかはわからず、いずれまた金利水準が下がる局面がくるかもしれません。
有利な状況のうちにできるだけたくさん投資しておきたいと思います。

次回は「ソーシャルレンディングサービス2016年貸出額ランキング・シェア」の予定です。








みんなのクレジット





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コメント

金利の低下について

けにごろうさん
お世話になります。
前回のラッキーバンクは5分間つながらずに
終わりました。ラッキーバンクやトランスレンデイィングは金利を下げて集金力を見ているようですね。7.7%でも3分以内に収まるので8%前後に収束してゆきそうですね。金利競争は売り手市場になり低下を招いています。一方マネオは平均金利は5-7から6-8に上がってきてます。
自由競争の原理が働いてますね。来年は10%は
無いのかもしれません。ガイヤも振り込みのタイムラグがありますので9%強くらいですかね。
ソーシャルの会社が増えてすべて投資されているみたいですが、大丈夫なのでしょうか?
結局投資型のソーシャルは何も考えずに済む夢のような投資先ですが、将来最終的にどう収束するのか?予想もできないですね。永遠はないですから。

Re: 金利の低下について

あっちゃんさん
コメントありがとうございます

確かにラッキーバンクやトラストレンディングでは最近若干利回りが下がっているようですね
サービス期間が終わったということかも知れません

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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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