さくらソーシャルレンディング岩田代表インタビュー(2)
- 2017/01/07
- 05:00
―資金の用途はどういったものを想定しているか
何かしらの新規事業資金に対して融資する。
運転資金などは貸す予定はない。
モノを仕入れる案件であれば、だれが買うのか、といったところは必ず確認する。
わかりやすいのは不動産で例えばマンションを仕入れ、改装して販売するのに、半年程度かかる。
その買い取り資金を融資する、など。
銀行などから借りられるのであれば、そのほうが金利も安くてよいが、我々に求められているのはスピードだと考えている。
―第1号ファンドには不動産担保があるが、担保は必ずとるのか
今後も担保付きか、出口が見えているもののみを扱う予定。
担保としては、不動産を中心にする。有価証券などはあまり考えていない。
―不動産担保額の評価はどのように行うのか。
取締役に不動産に詳しいメンバーがいる。
また、実際に物件も必ず見に行く。
担保評価額に対して60%までしか融資しない。
―今後はどういった案件を予定しているか
ふるさと納税のように、自分の住む地域に投資するといったことができるようにしたい。
具体的には病院・診療所・介護施設などを対象とし診療報酬の売掛債権を担保とした案件などをやっていきたい。これは2か月の売掛債権で、国からお金が入ってくる口座を担保としておさえる。
また、太陽光発電もやっていく。あまり大規模なものではなく、小規模な施設や中古の施設に対して貸し出す
自社でも、節税のために施設を買ったことはある。
利回りは、7%前後が理想と考えている。
最初は集客のため利回りは10%前後で募集するが、いずれはその程度に落ち着くと思う。
―貸出金額の目標は
さくらソーシャルレンディングとして利益を出そうと思えば、貸出残高5億円が目標となる。
そのためには、年間10億円くらいは貸し出す必要があると考えている。
自社だけでは限界があるので、地域の事業者をパートナーとして展開していきたい。
パートナーとしては、地方で貸金業をやっていて、不動産業など本業を持っている企業を考えている。
例えば、東北地方で建売住宅やマンションを販売していたりする会社が考えられる。
―ビープラスグループとさくらソーシャルレンディングの関係はあるのか
ビープラスグループとさくらソーシャルレンディングは資本関係などはなく、完全に別会社である。
今は立ち上げの時期なので、私は半分くらいは東京に来ているが、今後は案件発掘のため各地を飛び回る予定。
なお、家族は大分にいる。
―決算書を公開したり外部の監査を受ける予定は
今の段階では、収益が厳しく、利益が出るには2,3年はかかると思っている。
なるべく決算についても透明にやっていきたい。
―株式公開予定は
できたらいいとは思っている。
そのためには特色を出していき、うちにしか出せない商品を出していく必要があると思う。
今はプラットフォーム間の競争になっているが、金利面ではなく、商品の内容や見せ方で差別化を図りたい地方再生・中小企業再生も手掛けたい。
―アフィリエイト広告を出す予定は。
やりたいと考えている。
SNSなどから始めて。アフィリエイト広告もやっていきたい。
認知度を上げていきたい。
金融関連は規制が多く、どこまでやっていいのか調べる必要がある。
―投資家にサービスをアピールしていただきたい
できる限り、地方の案件を中心に探していく。
金利のパフォーマンスだけでなく、地方創生をテーマに、日本全国47都道府県すべての案件を出していきたい。
以上
次回は「2016年11月 投資中ファンド一覧 」の予定です。




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