2016年ソーシャルレンディング4大ニュース
- 2016/12/31
- 05:00
ただし今年は4つしか重大ニュースが思い当たらなかったので、「4大ニュース」とさせていただきます。
<過去の記事はこちら>
2011年ソーシャルレンディング6大ニュース(1)
2012年ソーシャルレンディング5大ニュース(1)
2013年ソーシャルレンディング5大ニュース(1)
2014年ソーシャルレンディング5大ニュース
2015年融資型クラウドファンディング5大ニュース
私が独断で選び、ランキングした2016年の重大ニュースは以下の4つです。
<4位>サービス事業者の広告・キャンペーンが拡大
サービス事業者の数が増えてきたことに伴い、投資家向けのネット広告を出す事業者が増えてきました。
2015年までは広告を出していたのはクラウドバンクとSBIソーシャルレンディングくらいだったのですが、今年になってからはラッキーバンクやクラウドクレジットなど新規参入組も出すようになってきました。
また、みんなのクレジットのように投資家向けのキャッシュバックキャンペーンを大々的に行う事業者も出てきました。
みんなのクレジットは、2016年4月のサービス開始以来ほとんど毎日キャッシュバックキャンペーンを行っています。
また、その還元率も、例えば「投資額30万円に対して2万円のキャッシュバック」といった非常に好条件のものです。
投資家にとってはありがたいことです。
<3位>GMOクリック証券経由でmaneoへの投資が可能に(10月)
業界最大手のmaneoが、東証一部上場企業であるGMOインターネットのグループ企業であるGMOクリック証券と提携しました。
10月にはGMOクリック証券の投資家は比較的簡単な手続きでクリック証券のサイト経由でmaneoへの投資が可能となりました。
このサービスの開始1ヶ月でmaneoは約2億円の資金を集めており、順調な滑り出しといえます。
GMOクリック証券の口座数は約30万件で、これだけのユーザーの目に「maneo」の文字が触れていることになります。
これを機にmaneo、ひいてはソーシャルレンディングを知って、実際に投資を始める投資家が増えれば業界の発展に大きく貢献することと思います。
<2位>新規サービス業者参入相次ぐ(8社)
2016年も新規サービス事業者の参入が相次ぎました。
今年新規参入したのは以下の8社です。
クラウドリース | 2016年2月 |
スマートレンド | 2016年4月 |
みんなのクレジット | 2016年4月 |
TATERU FUNDING | 2016年6月 |
アメリカン ファンディング | 2016年7月 |
グリーンインフラ レンディング | 2016年10月 |
さくらソーシャルレンディング | 2016年12月 |
クラウドリアルティ | 2016年12月 |
2015年も6社の新規サービス事業者の参入がありましたが、今年はそれを上回る新規参入がありました。
業界としては順調に成長していると言えます。
また、個人向け不動産投資業界からの参入であるTATERU FUNDINGや、自然エネルギー業界からの参入であるグリーンインフラレンディングなど、これまでなかった業種からの参入もあり、多様化が進んでいます。
投資家としては、選択肢が増え、分散投資が一層しやすくなったと言えるでしょう。
<1位>ソーシャルレンディング貸出累計額が1000億円を突破(11月)
国内ソーシャルレンディングの貸出累計額が1000億円を突破しました。
日本のソーシャルレンディングも9年目にしてようやく1000億円の大台を突破しました。
世間一般に対してある程度の存在感を示す上でこの数字の意味は大きいと思います。
また、年次での貸出累計額も年々増えており、2016年は間違いなく前年を大きく上回るでしょう。
<総括>
2016年も新規参入業者が相次ぎ、また各社の貸出額も伸びており、業界全体の規模が順調に拡大した年でした。
2年ほど前のように、投資したくても募集ファンドがなくてなかなかできない、といった状況は大きく改善され、いつでもほぼ投資したいときに投資できるようになったことは大変うれしく思います。
また、maneoとGMOクリック証券の提携などで、ソーシャルレンディングの認知度も少しずつ向上してきたと思います。
ソーシャルレンディングが投資手段および金融サービスの1つとして広く認知されるところまであと一歩ではないでしょうか。
今年も当ブログに来訪いただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
次回は「さくらソーシャルレンディング岩田代表インタビュー(1) 」の予定です。




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