みんなのクレジットの白石代表がSankeiBizの広告記事の中で、今後の戦略について明らかにしました。
→「ソーシャルレンディングだからできるサービスで、金融システムに革新を!」
今後の方針について下記3点が具体的に示されています。
・「人工知能による自動融資審査システム」の開発<以下引用>
また、リスク管理、業務の効率化の観点から、「人工知能による自動融資審査システム」の開発に力を入れています。このシステムをフルに活用して、2017年の9月からは、個人向けの融資も開始する予定です。
本当に必要とする人に資金を届けるという意味では、個人向けの融資サービスの中で、例えば「シングルマザー応援ファンド」のような、チャレンジングな取り組みも考えています。
<引用終わり>
「人工知能による自動融資審査システム」について、以前私が行ったインタビューにおいて
「1000を超える項目を個人データと過去事例から自動解析し、融資額と金利水準を決定するものです。」と語っていました。
実現すれば革新的なサービスとなりそうです。
海外のソーシャルレンディングではすでに実現しているそうですし、オーナーズブックもAIを用いた不動産評価の仕組みを導入するとのことなので、これからのソーシャルレンディングでは
人工知能の導入がトレンドになるのかもしれません。
また、現在は
個人向けの融資サービスを手掛けるサービス事業者はほぼなくなっている状況ですが、
敢えてその中で個人向けに参入するとのことです。(以前私がさせていただいたインタビューの中でも話していましたが)
信念をもって取り組んでいるようですので、ぜひとも見守っていきたいと思います。
ただ、過去にmaneo,AQUSH,SBIソーシャルレンディングが個人向け融資からスタートし、いずれもうまくいかずに撤退した同じ轍を踏まないようにしてほしいと思います。
・アジアの新興国への進出<以下引用>
そこで、弊社は、積極果敢に攻めていこうと、アジアの新興国への進出を準備中で、ベトナム、ミャンマー、カンボジアに子会社を設立したところです。まずは、これらの国々でマイクロファイナンス事業を展開していこうと思っています。
<引用終わり>
アジア各国への貸し出しを準備中で、すでに
ベトナム、ミャンマー、カンボジアに子会社を設立したとのことです。
アジアへの貸し出しは、クラウドバンクがカンボジア向け(最近はあまりやっていないようですが)、スマートレンドが香港向けを手掛けていますが、全体としてはあまり割合は高くありません。
確かに、金利水準の高いそれらのアジア新興国へ貸し出しを行う仕組みを作ることができれば、魅力的な商品となるでしょう。
ぜひ期待したいと思います。
・2年以内には、国内のソーシャルレンディングで首位を目指す<以下引用>
後発ながら順調に業績を拡大し、「2年以内には、国内のソーシャルレンディングで首位に立てるだろう」と、白石氏は強気の見通しを示す。
<引用終わり>
言うまでもなく現在の国内首位はmaneoで、その2015年の貸出額は
153億円です。
一方、みんなのクレジットの貸出額は、2016年5月~10月までの半年間で
17億円です。
単純に比較すると、
現時点では4倍から5倍の差があります。
この差を2年間で逆転するのは、普通に考えるとかなりチャレンジングですが、白石代表はこれまでいくつものベンチャー企業を立ち上げて育ててきた経験から、それなりの勝算があるのでしょう。
今後も注目していきたいと思います。
次回は
「「貸出総額10億円」突破までの期間が一番短かった事業者はどこか?」の予定です。





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