グリーンインフラレンディング代表者インタビュー(2)
- 2016/10/22
- 05:00
―太陽光発電などは、元を取るのに時間がかかると聞くが。
家庭用は20年ほどかかるが、事業用は7年ほどで元が取れる。
通常は太陽光発電施設を作るのに1年はかかるが、1号案件についてはすでにほぼできあがっており、完成まであと2か月程度の状態。
施設が着工すれば銀行から資金を借りることができるので、それまでのつなぎ資金をレンディングで借りている。
―第1号ファンドには不動産担保があるが、担保は必ずとるのか
今後も、基本的に担保はつける想定。
土地と事業権を担保とする。
―不動産担保額の評価はどのように行うのか。
発電事業に適しているかどうかにより、ある程度相場は決まっている。
例えば、造成が住んでいる土地であれば評価額は高くなるが、山地であれば低くなるなど。
―施設の具体的な住所や広さ・規模などは表示しないのか。
開示すると借り手が特定されてしまうので、当局からはそうした情報を出さないように指導を受けている。
―太陽光発電は電力の買い取り価格が下がり経営が厳しいと聞くが
買取価格が下がっているのは、新規の申請分のみ。
すでに申請が終わっているものについては、価格が下がることはない。
当社で手掛けているのは、買取価格1kwh40円のものが中心。
―海外にも投資するのか
スリランカで水力発電をすでに手掛けている。
政府が固定価格で電力を買い取るので、変動要素は為替レートだけ。
途上国だと、開発に適した未着手の土地が多いため、利益率自体は日本よりもはるかに高い。
また、タイからバイオマス燃料を輸入し、日本で発電するという事業も手掛けている。
現地の工場でゴムの廃材などを炭に加工し、それを日本に運ぶ。日本の炭焼き技術は世界一優れている。
そうした案件では、利益の一部を現地に寄付している。
この案件モデルについては、ミラノ万博にも出展した。
―今後はどういった案件を予定しているか。
需要はたくさんある。
当面は太陽光・水力発電、バイオマスが中心となる見込み。
徐々に投資家の皆さんに対して発電事業の情報を伝えていきたい。
―貸出金額の目標は。
年間30億程度を目指している。
第3号案件くらいまでは高利回りで募集する予定。
それ以降も8%以上の利回りは提供したい。
―決算書を公開したり外部の監査を受ける予定は
11月決算なので、12月には決算書を公開する予定。
グリーンインフラとJCサービスの両方で公開する。
―株式公開予定は
JCサービスは再来年の9月期をめどに上場をめざしている。
上場先はマザーズで、野村証券が引き受ける。
―最後に、投資家にサービスをアピールしていただきたい
我々は、もともと実業からスタートしており、案件の組成能力は高い。100億円の資金でも使い切れる。
事業の経験も長いので、魅力的な案件を提供できる。
また、自分たちの強みは、仮に借り手が失敗しても、自らあとを引き継いで施設を完成させることができるということ。
次回は「サービス各社の2015年度の経営状況(オーナーズブック・トラストレンディング)」の予定です。




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