記事一覧

ソーシャルレンディング事業者評価(2016年版)「クラウドクレジット」「オーナーズブック」

前回に引き続きソーシャルレンディング事業者の評価を掲載します。
今回は「クラウドクレジット」「オーナーズブック」の2社についてです。

評価項目・基準についてはこちらをご参照ください。

ソーシャルレンディング事業者の評価を掲載します


<サービス事業者評価(概要)「クラウドクレジット」>
評価項目クラウドクレジット
利回りA
ファンドの安全性A
サービス事業者自体の安全性B
運営力A
透明性A
実績B


「利回り」「ファンドの安全性」「運営力」「透明性」の3項目でA評価となりました。

評価の詳細は以下の通りです。

<サービス事業者評価(詳細)「クラウドクレジット」>
評価項目評価基準クラウドクレジット 
   根拠評価
利回り A
 利回りA:利回り上限10%以上
B:利回り上限6%以上
C:利回り上限6%未満
5-15%A
ファンドの安全性 A
 貸倒・返済遅延発生率A:貸倒・返済遅延とも0%
B:貸倒1%未満、返済遅延発生。
C:貸倒率1%以上
貸倒・返済遅延とも0%A
 担保・保証の有無A:全ファンド担保・保証あり
B:ファンドによる
C:担保・保証なし
ファンドによっては自動車や在庫などが担保となっている。B
サービス事業者自体の安全性 B
 金融取引事業者の種別(第1種、第2種)A:第1種
B:第2種
C:その他
第2種B
 資本金A:1億円以上
B:1000万円以上
C:1000万円未満
2.0億円A
 営業利益(2015年度)A:1億円以上
B:黒字
C:赤字もしくは未公開
赤字(詳細は未公開)C
 親会社A:親会社が上場企業
B:親会社あり
C:親会社なし
-C
運営力 A
 システム(わかりやすいか、不具合等がないか)A:わかりやすく不具合などがない
B:わかりにくいか、かつて不具合があった。
C:解消されていない不具合が存在する。
マイページが若干わかりにくいB
 オペレーション(ミスや遅延がないか、要望・問い合わせに対する回答は適切・迅速か)A:問題なし
B:何らかの問題あり
C:重大な問題あり
問題なしA
透明性 A
 ファンド情報や運営会社の情報が開示されているかA:ファンド情報詳細、運営会社決算書が公開されている
B:ファンド情報詳細が公開されている
C:ファンド情報詳細が未公開
決算書未公開
B
 投資先が識別可能かA:識別可能
B:識別不可
C:-
借り手が多数のため識別は不要A
実績 B
 サービス開始以来の貸出総額A:50億円以上
B:10億円以上
C:10億円未満
10億円B


・利回り
 クラウドクレジットのファンド利回りは幅があり、低いものだと5%ほどですが、最も高かったものは15%であり、評価Aとしました。

・ファンドの安全性
 クラウドクレジットではこれまで貸倒、返済遅延とも0件です(評価A)。

 一方、担保・保証については、一部のファンドでは自動車や在庫であるタイヤが担保になっているものもあります。(評価B)
 (また、クラウドクレジットのファンドは多数の借り手に分散することで安全性を高めているという面もあります)
 この2つの要素から、ファンドの安全性については評価Aとしました。

・サービス事業者自体の安全性
 クラウドクレジットは、第2種金融取引事業者です。(評価B)
 また、資本金は2.0億円と、ソーシャルレンディング事業者としては標準的な規模です。(評価A)
 一方、現在クラウドクレジットは決算書を公開していません。(評価C)
 また、クラウドクレジットは特に他社との親子関係はありません。(評価C)

 これらの要素から、サービス事業者自体の安全性については評価Bとしました。

・運営力
 クラウドクレジットのファンド詳細やマイページは、出資金額や分配金の合計が表示されないなど、若干わかりにくい点があります。(評価B)
 また、特にこれまでオペレーションのミスや遅延はありませんでした。(評価A)
 これらの要素から、運営力については評価Aとしました。

・透明性
 クラウドクレジットは、ファンド情報はある程度詳細に開示されていますが、運営会社の決算書は未公開です。(評価B)
 また、借り手が多数のため識別はそもそも不要な仕組みとなっています。(評価A)
 これらの要素から、透明性については評価Aとしました。

・実績
 クラウドクレジットのサービス開始以来の貸出総額は10億円で、中堅クラスと言えます。(評価B)






<サービス事業者評価(概要)「オーナーズブック」>
評価項目オーナーズブック
利回りB
ファンドの安全性A
サービス事業者自体の安全性A
運営力A
透明性A
実績C


オーナーズブックは、「ファンドの安全性」「サービス事業者自体の安全性」「運営力」「透明性」の4項目でA評価となりました。

評価の詳細は以下の通りです。

<サービス事業者評価(詳細)「オーナーズブック」>
評価項目評価基準オーナーズブック 
   根拠評価
利回り B
 利回りA:利回り上限10%以上
B:利回り上限6%以上
C:利回り上限6%未満
5-6%B
ファンドの安全性 A
 貸倒・返済遅延発生率A:貸倒・返済遅延とも0%
B:貸倒1%未満、返済遅延発生。
C:貸倒率1%以上
貸倒・返済遅延とも0%A
 担保・保証の有無A:全ファンド担保・保証あり
B:ファンドによる
C:担保・保証なし
不動産担保ありA
サービス事業者自体の安全性 A
 金融取引事業者の種別(第1種、第2種)A:第1種
B:第2種
C:その他
第2種B
 資本金A:1億円以上
B:1000万円以上
C:1000万円未満
5.5億円A
 営業利益(2015年度)A:1億円以上
B:黒字
C:赤字もしくは未公開
6.8億円A
 親会社A:親会社が上場企業
B:親会社あり
C:親会社なし
-C
運営力 A
 システム(わかりやすいか、不具合等がないか)A:わかりやすく不具合などがない
B:わかりにくいか、かつて不具合があった。
C:解消されていない不具合が存在する。
わかりやすく不具合等もないA
 オペレーション(ミスや遅延がないか、要望・問い合わせに対する回答は適切・迅速か)A:問題なし
B:何らかの問題あり
C:重大な問題あり
問題なしA
透明性 A
 ファンド情報や運営会社の情報が開示されているかA:ファンド情報詳細、運営会社決算書が公開されている
B:ファンド情報詳細が公開されている
C:ファンド情報詳細が未公開
決算書を公開A
 投資先が識別可能かA:識別可能
B:識別不可
C:-
識別可能A
実績 C
 サービス開始以来の貸出総額A:50億円以上
B:10億円以上
C:10億円未満
7億円C


・利回り
 オーナーズブックの利回りは5-6%が中心です。(評価B)

・ファンドの安全性
 オーナーズブックは、これまで貸倒・返済遅延とも0件です。(評価A)
 また、すべてのファンドについて不動産担保があります。(評価A)
 この2つの要素から、ファンドの安全性については評価Aとしました。

・サービス事業者自体の安全性
 オーナーズブックは、第2種金融取引事業者です。(評価B)
 また、資本金は5.5億円と、ソーシャルレンディング事業者としては最大の規模です。(評価A)
 また、2015年度営業利益も6.8億円とソーシャルレンディング事業者としては最大の規模です。(評価A)
 (ソーシャルレンディング事業よりも、本業による利益が多くを占めています)
 オーナーズブックは、特に他社との親子関係はありません。(評価C)
 これらの要素から、サービス事業者自体の安全性については評価Aとしました。

・運営力
 オーナーズブックのファンド詳細やマイページはわかりやすく不具合等もありません。(評価A)
 また、特にこれまでオペレーションのミスや遅延はありませんでした。(評価A)
 これらの要素から、運営力については評価Aとしました。

・透明性
 オーナーズブックは、ファンド情報はある程度詳細に開示されており、運営会社の決算書も公開されています。(評価A)
 また、ファンド情報に「A社」「B社」などの記載があり、投資先が識別可能です。(評価A)
 これらの要素から、透明性については評価Aとしました。

・実績
  オーナーズブックのサービス開始以来の貸出総額は7億円と、やや少ないと言えます。(評価C)




次回はソーシャルレンディング事業者評価(2016年版)「トラストレンディング」「スマートエクイティ」「AQUSH」の予定です。


みんなのクレジット









スマートエクイティ





にほんブログ村 株ブログ ソーシャルレンディングへ
にほんブログ村


金融・投資(全般) ブログランキングへ
関連記事

コメント

クラウドクレジット

クラウドクレジットは伊藤忠との資本関係も述べた方が良いのではないでしょうか?

Re: クラウドクレジット

marukomeさん
こんにちは。

コメントありがとうございました。

確かにサービス事業者に大企業や有名ファンドの資本が入っている場合は安全性が高いと評価すべきかもしれませんね。
次回はそのあたりも評価基準として取り入れられればと思います。

> クラウドクレジットは伊藤忠との資本関係も述べた方が良いのではないでしょうか?

コメントの投稿

非公開コメント

ソーシャルレンディング比較サイト

ソーシャルレンディングに特化した中立的な比較サイト・ニュースサイトです。

このブログが本になりました!

2015年3月10日 ぱる出版より発売されました。 お得なKindle版も出ています。

広告

広告

Amazon人気商品

プロフィール

中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

FC2カウンター

メールフォーム

ご意見、ご感想、取材、セミナー講師依頼、執筆依頼などを受け付けております

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
株式・投資・マネー
63位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
9位
アクセスランキングを見る>>

Twitter

Twitter始めました
@kennygorouのツイッタ
ブログの更新情報などをお知らせします。
是非フォローよろしくお願いします。

お知らせ

2015年8月にブログのテンプレートを変更しました。
変更に伴い、過去記事の表などが一部見えなくなってしまったため、過去記事を別サイトに移しました。(別サイトでは旧テンプレートで表示されます)
旧記事がうまく表示されないときは、お手数ですが下記のリンクよりご参照ください。
「けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記」(旧)