クラウドクレジット杉山社長インタビュー(2)
- 2016/09/21
- 05:00
―セミナー開催を積極的に行っているが、参加の状況や反響はどうか
セミナーの参加者は20名くらいのことが多い。
WEB上で伝えきれていない情報が多いと感じており、直接顔を合わせて会話すると、きちんと説明できることも多い。
また、セミナーで投資家から質問の多かったポイントについては、随時WEB上にも反映している。
―ファンド運用状況をサイトで公開してほしい
各ファンドの最終投資先の運用状況はは年に1回エンド・トゥー・エンドでの説明を行っている。
運用報告会を開催したり、私のブログや当社のウェブサイト上で、ペルーファンドや欧州3か国ファンドなどのファンドについては直近ご報告した運用状況をそのまま公開している。期間が短いファンドについては、償還時を目途に実績説明をしたいと考えている。
エンド・トゥー・エンドでの運用状況の報告が1年に1度というのが十分とは全く思っておらず、今後半年に1度に、さらに四半期に1度にする等、順次報告の頻度を高める。
―貸出残高の目標はいくら程度か
現在の貸出残高は約10億円、来年の夏に30億円、再来年で120億円程度を目指している。
黒字化のためには、残高は50億~100億円必要。
―決算書を公開する予定は
現在すでに官報に決算書を掲載している。
―株式を上場する予定は
当社はベンチャーキャピタルから出資を受けており、上場する企業努力を行っている。
―現在の業界動向についてどう考えるか
今年に入ってから明らかに業界として投資家の数の増加速度が速くなっていると感じている。
日本のソーシャルレンディング市場の成長ステージは英国と比べて3年半程度遅れていると感じている。
英国のZOPAなどが急拡大したのは2013~2014年。日本でも、今年の後半くらいから来年にかけて市場規模が急成長するのではないかと思っている。
最近は当社を含む各社がアフィリエイト広告を行っており、ブログなどでソーシャルレンディングを紹介するウェブサイトがここ3か月くらいは増え続けている。広告の効果もあり、各社とも新規顧客が増えている。
当社は開業してから2年間は特に広告を行っていなかったが、今年の5月からアフィリエイト広告を出しており、その効果は出ている。
―為替ヘッジなしのファンドについて、毎月投資家に送付される「予定分配スケジュール」において、償還までの期間の毎月の出資金の返還額が記載されているのはなぜか。為替変動があるのだから、毎月の返還額も変動するのではないか。
元本、分配金とも、あくまで現地通貨建てで返済され、それを毎月円に両替して返済している。そのため、円建てでの毎月の元本返済額、分配金は毎月変動している。
分配レポートに記載されている出資金の予定返済額は、あくまで子会社貸付実行時の為替水準が続いた場合の想定金額である。
為替ヘッジなしのファンドでも、例えば元利均等返済方式のファンドは返済タイミングの分散によって為替リスクをある程度低減する効果がある。
―予定よりも運用実績が良かった場合、その差額はプールされているのか
予定よりも運用実績がよかった場合は、その差益はプールし、もしその後運用実績が悪化した場合のリザーブ的な位置づけとしている。もちろんリザーブが増え続けた場合は、成功報酬として当社が一部収受することもあり得る。
以上
次回は「ソーシャルレンディング事業者の評価を掲載します」の予定です。


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