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英EU離脱によるソーシャルレンディングへの影響は?

6月24日の英EU離脱には驚きました。

国民投票が行われるというのは知っていましたが、ギリシャと同じようにどうせ残留になるものとタカをくくっていました。
投票前に海外投資信託をたくさん買っておこうかと思っていたくらいです。実際には資金不足でやりませんでしたが。
それでも、保有している投資信託や外国債券は非常に下がっています。

さて、この英EU離脱により一層の円高、世界各国の株価の下落などの影響が出ていますが、ソーシャルレンディングに対してはどのような影響が考えられるでしょうか。
自分で分析しようとも思ったのですが、さすがに私の手には余るテーマだと気づいたので、海外の記事を紹介することで代えさせていただきたいと思います。

引用元記事↓
Brexit 2016: how will an exit affect peer-to-peer lending UK?

なお、けにごろうによる翻訳のため、誤りがあるかも知れません。
また、6月15日に書かれた記事のため、まだ離脱が確定していない時点での記事です。
その旨ご了承ください。

英EU離脱はイギリスのP2Pレンディングにどのような影響を及ぼすか。

■離脱の「不確実性」こそ最大の影響
「EU離脱についての未来に関する無数の予測がある。しかし、その脅威それ自身にインパクトがある。」
来週行われる国民帳票は、すでに大きな影響を英国の投資家に与えている。すなわち、投資家の40%は国民投票によりその投資行動に大きな影響を受け、15%は6月23日以降に取引を延期すると言っている。
すでに大きな影響を英国の投資家に与えているなら、P2P投資家とP2Pプラットフォームに対する実際の影響はどのようなものになるのだろうか。

■離脱によるP2Pプラットフォームへの影響
英国のバンキングシステムが批判されていた時代、P2Pレンディングのような革新的な投資が投資と借り入れの不在を満たしていた。
今や、英国はEU離脱の決定を受けて、孤立した経済へ荒々しく移行するだろう。すると、英国のP2Pプラットフォームは、試練にさらされ、銀行が笑うことになるだろう。
経済が安定しており、将来的な計画が立てられることは、ビジネスの成長にとって重要だ。そして、EUに残留する方が安定性は高いと考えられる。
しかし同時に、われわれは、破壊と変化がもたらす機会により繁栄する。EUを離脱することは、英国の大銀行コングロマリットを困惑させるだろう。おそらく、それは金融においてより競争を促進し、預金者や、投資家・借り手にとって積極的な変化をもたらすだろう。

■国境を超える
もし英国が6月23日に離脱を決定したら、ロンドンの金融サービスは、他国との区別に伴うビジネスの減少による被害を受けるだろう。
P2Pプラットフォームと他の金融サービスは、27のEUの国々にそのサービスを提供することができなくなるだろう。
国境を越えて企業が進出してくることは、ローカルの法規制に基づいている限り、ローカルな企業と同じ条件でビジネスができるということである。
EUへのアクセスを失えば、英国の企業は、他のEUの国々への障壁に直面することになる。

■法規制
しかし、英EU離脱支持者とっては、国境間を自由に移動できることは、最終的な解決にはならない。
英国のP2Pプラットフォームは、国に固有の法規制に従わなくてはならず、離脱により、英国と他のヨーロッパのP2Pレンディングプラットフォームとの間で新たなパートナーシップを結ぶ必要がある。

■英国の離脱が借り手と投資家に与える影響
借り手のローンの支払い能力は影響を受ける。
EUを離脱したら、英国の社会経済的な環境は閉ざされ、影響力のある様々な世界の大陸から孤立する。
P2Pレンディングでは、投資家は個人の借り手およびビジネス目的の借り手に貸付を行う。
英国離脱により貿易と様々な機会が影響を受けるにつれて、P2P投資における借り手も影響を受けるだろう。
もっとも起りそうな事態は、デフォルト率の上昇である。

・現在の貸出総額:68億ポンド(約9500億円)
・現在のP2Pデフォルト率:3%

■結論
英EU離脱はP2Pレンディングの環境に非常に大きな影響を与えることは間違いない。英国は、このオルタナティブ投資のホームグラウンドである。
借り手の債務返済能力は影響を受け、大陸を通じた法規制から外れることに伴うダメージがあるだろう。



長々と書いてありますが、結局影響としては大きく2点ということのようです。
すなわち、
・英P2PプラットフォームがEU諸国の投資家・借り手にアクセスすることが難しくなる。(逆も同様)
・借り手の返済能力低下によるデフォルト率の上昇

です。

さて、日本のソーシャルレンディングへの影響はどうでしょうか。

欧州への投資を手掛けているクラウドクレジットへの影響は最もありそうです。

26日に、クラウドクレジット社のサポートへ「自分が購入したEUR建ての「欧州3か国消費者ローン・ファンド3号(リターン追求型)」は、どのくらいまでEUR安が進んだら元本割れの可能性があるのか」と問い合わせてみたところ、さっそく杉本社長から以下の回答がえられました。


<以下引用>
掲題の件につき、ご存じの通り6月24日金曜日に同23日に英国で行われた国民投票において、英国がEUから離脱することへの賛成が過半数を占めたことが公表されました。
当社では、英国のEU離脱による影響が、今後短期的にこれを織り込むかたちでの株式等の価格の下落にとどまらずにEU圏の経済成長を鈍化させる方向に進み、それを補うためにECBが追加緩和を行う等によりユーロが円を含む他の通貨に対して下落するリスク、および世界の市場のリスクオフモードが強まり円がユーロを含む他の通貨に対して上昇するリスクが今後高まらないか、為替リスクの部分を特に注視しています。

一方で当社が投融資を行っている欧州の信用市場で市中の貸し倒れが増加する兆候は6月27日現在みられておらず、為替ヘッジ付きのファンドをご購入頂いているお客様への目立った影響を示すデータは6月27日現在確認されていません。
また当社のペルーにおける事業においても既に為替ヘッジ取引(マクロヘッジ)は実行済みであり、円高の影響は小さくなっています。
当社では為替ヘッジの付いていない外貨(主にユーロ)建てのファンドを既に購入頂いているお客様および購入をご検討頂いているお客様により多くの関連情報を得て頂けますよう、ポジション把握機能の向上およびファンドに関わる為替情報(投資実行時の為替レート等)の配信の迅速化を引き続き進めて参ります。



との丁寧な回答をいただきました。

また、同社の成氏からも回答をいただきました。


<以下引用>
いただいたご質問でございますが、返済スケジュール毎の為替水準に影響を受けるため、一概にして元本割れが発生する為替レートというのは明確に申し上げることはできません。

しかし、一つの目安としては1ユーロ106.5円が元本割れの発生しうる水準と考えています。
この水準は償還するまでの為替の平均値が106.5円を下回る場合であり、一度106.5円を下回ったことで元本割れが確定するものではありません。

計算根拠としては、(1)すでに返済が行われた円資金と(2)今後返済を予定しているユーロ額に同一の為替レート(将来の平均為替レートを仮定した値)を使って計算した円額を合算して当初出資金と等しくなる為替水準を逆算して求めいています。
ご購入いただいているファンドは、当初の期待投資倍率が1.22倍であったのに対し、投資実行時に1ユーロあたり135.86円の為替レートでユーロを購入しております。上記の106.5円という水準は135.86円から21.6%の減価になりますので、投資倍率の+22%を打ち消す値としては整合的だと判断しております。

急激な為替変動により投資家様には大変ご心配をおかけしております。
外貨資産に投資するうえで為替変動の影響は不可避ではありますが、当ファンドのような金利商品を長期で積み立て投資することでその影響を抑えながら安定した収益を実現できると考えております。
これからも、投資家様へ安定した収益を提供できるよう日々努力させていただきますので、何卒、よろしくお願いいたします。



こちらの回答では、「1ユーロ106.5円」という具体的な目安が示されています。
6月27日現在、1ユーロ111円ですが、24日以降の急激なユーロ安を見ると、106.5円を下回ることも大いにありそうです。

EURチャート20160627

ただ、あくまで、元本割れの可能性があるのは「償還するまでの為替の平均値が106.5円を下回る場合」とのことなので、まだ当分余裕がありそうです。
ソーシャルレンディングはこうした大きな為替変動にも勝てるのでしょうか。

次回はフィリピン不動産投資のその後(2) 新たな仲介業者を探すの予定です。










みんなのクレジット


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コメント

ヘッジについて

けにごろうさん
いつも情報ありがとうございます。
以前クラウドクレジットは、為替が円高に行っても
影響はほとんどないと言ってました。
その背景は円安で得た為替利益を円高になった時穴埋めすることを意味しました。
問題は円安になっても投資家は為替差益を享受できず、円高になった時為替差益の影響を受ける
ということです。このことを初めて話されたということですね。一昨年の夏のペルーの投資は一年後10%の円安になりましたが、支払いは予定金利道理でした。この時の益がその後の投資家たちの為替ロスに回っています。
ソーシャルレンディング研究誌のサムが述べているように、ヘッジ付きに限定した方が当面は良いと思います。

Re: ヘッジについて

あっちゃんさん
こんにちは
情報提供ありがとうございました
「円安で得た為替利益を円高になった時穴埋めする」仕組みになっているというのは初めて知りました
月々の償還額が為替に関わらず一定なのは不思議だったのですが、それなら納得がいきます
今度機会があれば確認してみたいと思います

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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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