サービス事業者紹介 「トラストレンディング」「スマートエクイティ」
- 2016/06/15
- 05:00
投資家登録の時点では、氏名とメールアドレスくらいしか登録する項目はありませんでした。
住所や勤務先、銀行口座の情報などは、ファンドへの投資時に登録するということなのでしょうか。
また、登録すると投資対象物件の詳細が見られるようになりました。

住所までは公開されていませんが、写真は公開されているので、その地域の方ならどの物件か特定できそうです。
2009年竣工の建物とのことで、外も中もきれいです。
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前回に引き続き、サービス事業者を紹介します。
今回は 「トラストレンディング」「スマートエクイティ」 です。

サービス名 | トラストレンディング |
運営会社 | 株式会社トラストファイナンス |
サービス開始時期 | 2015年11月 |
貸出金額実績(2015年) | 1.3億円(9位) |
利回り | 10~12% |
主な投資対象 | 各種事業者 |
貸倒率実績 (金額ベース・2016年5月時点・サービス開始以来累計) | 0% |
リンク | トラストレンディング |
キャッチコピー(※) | 綺麗ごとは聞き飽きた! 貸金業界の表も裏も知り尽くした男が上限金利15%の限界に挑む! |
(※)キャッチコピーは私が勝手に考えたものです。 |
トラストレンディングのサービス提供会社は株式会社トラストファイナンスで、代表は松本卓也氏です。
トラストファイナンスは元々は金融機関向けのソフトウェア開発会社でしたが、やがて自社でも投資事業や債券の売買、金融事務代行などを手掛けるようになりました。
2007年には貸金業登録を行い貸付をはじめましたが、その資金は松本氏個人の資産でした。
しかし松本氏は、株式会社本来の機能で会社が存続できるようにしたいと考えており、貸金業の業務については市場からのお金で行えるよう、ソーシャルレンディング事業に参入しました。
つまり、トラストファイナンスは貸金業についてはすでに10年近い経験があることになります。
その経験を踏まえて、トラストレンディングでは、融資審査において、いざという時に資金回収できるかどうかを最優先に考えています。
借り手の提示する事業計画よりも担保を重視しており、原則貸付金がすべてカバーできる担保がある会社にしか融資しない方針をとっています。さらに、担保としては現金化が容易な不動産、債権しか認めていません。
また、貸出期間はあまり長期とせず、長くても1年から1年半くらいとしています。
トラストレンディングの案件は、いずれも年利10%~12%と高利回りなのが特徴です。
融資先は、不動産関連会社や投資業などです。
2015年の貸出額は1.3億円と業界9位の規模です。
なお、2016年5月現在、貸倒れはまだ発生していません。

サービス名 | スマートエクイティ |
運営会社 | AIP証券株式会社 |
サービス開始時期 | 2015年5月 |
貸出金額実績(2015年) | 1.0億円(10位) |
利回り | 2~7% |
主な投資対象 | 各種事業者・海外銀行預金・社債 |
貸倒率実績 (金額ベース・2016年5月時点・サービス開始以来累計) | 0% |
リンク | スマートエクイティ![]() |
キャッチコピー(※) | スリランカ預金、サプリ社債、映画ファンド―次は何が飛び出すか! ソーシャルレンディングのびっくり箱 |
(※)キャッチコピーは私が勝手に考えたものです。 |
スマートエクイティは、正確には融資型というよりも投資型クラウドファンディングです。
サービス提供会社はAIP証券という証券会社ですが、貸金業免許は取得しておらず、貸金業は行っていません。
AIP証券は、一般的な株式や投信などは取り扱っておらず、これまで不動産証券化、投資銀行業務、コンサルティングなどを手掛けていました。
スマートエクイティが募集する商品はどれも非常にユニークです。
例えば、以下の商品をこれまで手掛けています。
・スリランカ預金ファンド
スリランカの銀行の定期預金に預金する事で収益を得る商品
・中小企業応援ファンド
中小企業から売掛債権をディスカウント価格で買い取り、その回収を行う事により収益を得るファンド
・サプリ生活ボンド(社債)
健康食品やサプリメントの販売で急成長している株式会社を発行者とする債券
・トランクルーム投資匿名組合
匿名組合方式により投資家から資金を募集し、トランクルームを取得したうえ、リースすることで賃貸運用し、出口戦略としてトランクルームの売却を想定することで収益を得るファンド
・映画ファンド
映画の製作費用を製作会社に支払い、その対価として権利を取得し、その権利から発生する収益を投資家に配当する事を目的に組成されたファンド
従来はこうした1000万円程度の規模のファンドを作ることは人件費や間接コストなどの面で難しかったのですが、スマートエクイティではネットを活用することで小規模のファンドの組成を実現しました。
2015年の貸出額は1.0億円と業界10位の規模です。
なお、2016年5月現在、貸倒れはまだ発生していません。
次回はサービス事業者紹介 「AQUSH」の予定です。

