スマートレンドなど4社合同セミナーに参加しました
- 2016/04/20
- 05:00
・LCレンディング
・ガイアファンディング
・スマートレンド
4社合同セミナー
に参加しましたので、その様子をレポートします。
■開催日時:
2016年4月18日
■会場:
東京国際フォーラム G505会議室
■内容
(特に印象に残った部分を中心に記載しています)
○maneoについて(瀧本氏)
・maneoマーケットの資本金は、先月増資して現在は3億円あまり。
・元々maneoの親会社はUBIだったが、現在は親子関係はない。現在の株主は、GMOクリック証券・VOYAGE VENTURES・瀧本の3人である。
・不動産関連案件の場合は、完成物件の売却が遅れる可能性もあるため、実際に必要な期間よりも余裕をもって長めの期間を設定している。そのため、結果として早期返済になることもある。
・UBI時代には独断で貸出を行い失敗したこともある。maneoではそういうことのないよう、役員会での合議制としている。
・少数の大口投資家が、投資額の上で大きな割合を占めているが、あまり大口の投資家だけに頼るような形にはしたくない。
(質問)maneoマーケット関連の各プラットフォーム間で資金をやりとりするのは面倒で、振込手数料もかかる。資金移動を簡単にできないのか。
⇒いろいろ問題はあるが、現在検討中。
○スマートレンドについて(柳澤氏)
・先週サービスを開始した。本日募集開始した1号案件は、数分で満額となった。
・この10年で、ノンバンクの個人向けの貸し出しは、グレーゾーン金利の禁止の影響でどんどん減少している。事業者向け貸付もリーマンショックを境に若干金額が減っている。金融機関の貸し渋りが出てきた。
・大企業は銀行から直接お金を借りられるが、中小企業はノンバンクを経由して銀行からお金を借りている。
ソーシャルレンディングを通じて、投資家の資金を直接企業へ供給したい。銀行よりも高い金利を投資家へ還元できる。
・スマートレンドの融資先として考えているのは、
・国内企業の大小プロジェクト
・日本に進出している外資系企業
・海外進出している日本企業
・社歴が浅い優良企業
・継続的な資金需要が発生する投資案件
・私の経歴について
社会人の期間の半分ほどを海外で勤務し、財務・会計業務を中心にやってきた。
最初は会計事務所で監査を務め、その後アメリカのゼネラルエレクトリック社でコンサルティング・経営企画・買収企業の統合を手掛けた。その後日本インテルの執行役員(CFO)を務めた。
インテルを退職してから起業し、スタートアップを支援する事業や中小企業のコンサルティングを手掛けた。
その中で、運転資金不足に悩んでいる企業が多いと感じ、スマートレンドを立ち上げた。
・本日募集した第1号案件は、家賃保証の企業を対象としたもの。
賃貸住宅を借りるとき、入居者は保証人を求められるが、それが付けられない方に対して保証したり、家賃の収納代行を手掛ける企業。
ゴールデンウィークや年末年始は、銀行が休みで振り込みが遅くなってしまうため、家賃の入金が遅れてしまうケースがある。そうした場合に、この企業は家賃を一時的に建て替えている。そのための資金を10日ほどの短期で借りたいというニーズがあった。
返済原資は家賃であり、その月だけ入ってこないということは考えにくいので、比較的安全な案件といえる。
ただし、今回の案件は、1か月借りてもらう契約なので、それ以下の短期となることはない。
・今後の具体的な案件内容としては、香港に進出して消費者金融をやっている企業に貸す予定がある。
香港では上限金利は60%ほどであり、高い利益を得るチャンスがあるが、国内の銀行からは借りられない。
香港の消費者金融の借り手の貸し倒れ率は10%ほどだが、金利が高いため問題ない。GWあたりに出したい。
・いずれは大企業にも貸したい。
外資系企業などに対して3~5%ほどの金利で貸すことを考えている。
ただし、当面は金利が高くないと資金が集まらないと思うので、中小企業に貸していく。
現在のソーシャルレンディングは中小企業に貸し出すことが多く、金利も高めである。
3~5%といった比較的低い金利で大企業に貸すのは、投資家にとってどういったメリットがあるのかを考える。
例えば、海外の親会社が保証することで、より安全性を高める、といったメリットを持たせたい。
(質問)借り手の審査はどのように行っているのか。
⇒財務諸表の確認、キャッシュフローの確認、社長との面談などを通じて行っている。社内の審査チームできちんと審査している。
借り手は、会計士・税理士などからの紹介もある。そうした方々は企業の内情をよく知っており、紹介の時点である程度信頼できる。
○クラウドリースについて(武谷氏)
・サービス開始2か月で、投資家数400名ほど。3億ほどを集めた。
・クラウドリースは、リースや割賦の案件を手掛けるのが特徴。
・私は大阪のワキタという建設機械の商社に勤務していたころから、飲食店・カラオケ・パチンコ店などの中小企業の出店の資金面での支援を手掛けていた。
・8年ほど前からmaneoとつきあいがあり、その縁でクラウドリースを立ち上げた。ダーウィンでmaneoを通じて7億円ほど資金を調達したこともあり、全額完済している。
・上限金利などの問題があるため、貸金業を手掛ける会社とリース・割賦を手掛ける会社は分けた。(リース・割賦には上限金利は適用されない)
・リース料は、借り手にとっては経費で処理可能。
銀行は、ノンバンクなど銀行以外からの借り入れをあまり快く思わないが、リースなら気にしない。
・飲食店向けの貸出案件については、自分でも飲食店をやっていたので、目利きはできる。またいざとなったら自分で代わりに経営することもできる。
・地方の商業施設などにゲーム機を置いてその売り上げを運営する、という案件もある。
・パチンコ台には中古市場がある。新品よりも高く取引される機器もある。それを担保にして保全を図る。
(質問)最近手掛けたプロバスケットボールチームの案件は、これまでの案件と比べてやや異色に感じるが。
⇒このチームとは以前よりリースなどのつきあいもあり、新規スタートするにあたり、加盟金や設備投資などの資金が必要となったので、リースを提供した。
○ガイアファンディングについて(ケルビン・チウ氏)
・投資対象はアメリカ不動産融資ファンド。
不動産開発者へ開発資金を貸し、開発が終了して売却できたら、金利を得る。
・アメリカの不動産の特徴は、土地の価値が低く、建物の価値の割合が高いこと。。
・アメリカの銀行は、すぐにはお金を貸してくれない。審査などに1か月程度はかかる。
老朽化した不動産は、担保としての価値が少ないので、リノベーション案件ではお金が借りにくい。
投資家から資金を募集することはできるが、一定以上の資産を持つ投資家からでないと資金を募集してはいけないという法規制がある。
・レンディング+ジョイントベンチャーの仕組みとしており、貸付の利息だけでなく不動産開発のキャピタルゲインも当社の利益となる。
・10億円以上の大規模不動産開発案件は、ファンドなどが手掛けるが、1億円~10億円程度の案件はあまり手掛けない。そこにチャンスがある。長い経験のある現地の開発業者とのパートナーシップがあるのが強み。
・日本には利回り10%以上の投資商品はないため、こうしたよい商品を日本の投資家に提供したい。
(質問)現在円高が進んでいるが、問題ないのか
⇒為替レートは貸付の前に確定させ、固定としているので影響はない。
(質問)アメリカで開発が認可されないケースはないのか
⇒経験豊かなパートナーと組んでいるので、認可がおりるかどうかは大体わかる。
アメリカは透明性が高く、必要な手続きをとれば、認可がおりないということは少ない。
(質問)LendingClubなどアメリカのソーシャルレンディングとの差別化は
⇒個人向けではなく、担保付不動産開発案件への貸付であることが違い。担保価値の70%までしか貸さないため、安全性が高い。
アメリカには、企業向けのクラウドファンディングはほとんどない。
以上
<追記>
クラウドバンクでは4月21日に大阪・28日には博多でのセミナー開催を予定しています。
この機会にお近くの方は是非参加されてはいかがでしょうか。
クラウドバンクセミナー予定
次回は「ガイアファンディング運用状況(2016年2月~2016年3月)」の予定です。



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