2015年ソーシャルレンディング投資実績・結局一番儲かったのはどこか
- 2016/04/06
- 05:00
結局一番高い利益を上げることができたのはどこの会社だったのでしょうか。

■全サービス合計
まず、全サービスの合計から見ていただきたいと思います。合計欄(表の①の部分)をご参照ください。
2015年の投資金額(年間平均)は、全サービス合わせて1139.7万円で、利益(税引き前)は、81.4万円でした。
前年の投資金額は656.4万円だったので、500万円ほどの追加資金を投入したことになります。
特に、好条件の案件が多かったmaneo、クラウドバンク、ラッキーバンクに対してそれぞれ追加資金を100万円以上投入しました。
また、利益も前年の45.6万円から比べて40万円ほど増えました。
利回り(年利)は7.1%となりました。
前年の6.9%とほぼ同水準です。
まずは満足すべき水準と考えています。
なお、ソーシャルレンディング投資を始めた2011年からの5年間で得た利益の合計は234.0万円となりました。
■各サービスごとの実績
次に、各サービスごとの実績(②)をご覧ください。
2014年まではサービス会社の数は4社だったのが、2015年は一気に倍の8社に増えました。
こうして表にして整理しないと自分でも把握しきれません。
・投資金額について
投資金額(年間平均)で見ると、maneoでの投資金額が451.4万円と最も多く、クラウドバンクが271.3万円、ラッキーバンクが186.2万円と続きます。
クラウドバンクは、2015年1月時点では420万円以上の投資残高だったのですが、例の営業停止期間があったために一方的に返済が続き、年末時点では100万円ほどの残高となっています。
逆に、ラッキーバンクについては、2015年1月時点では10万円ほどの投資残高でしたが、好条件の案件が多かったため毎月投資資金を投入し、年末時点では340万円以上の残高となりました。
・利回りについて
利回り(年利換算)では、
1位:クラウドクレジット ⇒10.1%
2位:AQUSH ⇒8.9%
3位:maneo ⇒7.3%
4位:ラッキーバンク⇒6.8%
となりました。
1位のクラウドクレジットの分配金は、すべて2014年10月に投資した「ペルー小口債務者支援プロジェクト2号」(期待利回り10.7%) のものです。今のところほぼ期待通りの利回りが得られています。
ただ、この商品は為替リスクがあるため、今後どうなるかはわかりません。
2位のAQUSHは、2015年5月から返済遅延が続いていますが、途中で遅延損害金付きで利息のみ支払われた月があったため、利回りとしては高くなりました。
ただしもちろん喜ばしい状況ではありません。
3位のmaneoでは、2011年から5年間に渡り安定して7~8%の利回りを得ています。
4位のラッキーバンクは、各案件の利回りは10%ほどと高いのですが、ソーシャルレンディングは投資してから分配金が得られるまで2ヶ月程度のタイムラグがあるため、今回のように毎月投資資金を増やす局面では利回りが数値上低くなりがちです。
2016年はもっと高い利回りになるでしょう。
(サービス各社へのリンクについてはウィンドウ右端上をご参照ください)
■業界全体の動向について
2015年の後半からは新規事業者の参入が相次ぎ、全サービスを通じて前年よりも金利水準は上昇したと思います。
maneoをとってみても、2014年は年利7%以下の案件がほとんどでしたが、2015年の後半からは8%以上の案件が多く出るようになりました。
(この点については別途もう少し精緻に検証したいと思います)
投資家数ももちろん増えているとは思いますが、業界全体の資金需要の伸びに投資資金が追いついていない状況と言えるでしょう。
私は以前は、いずれソーシャルレンディングの知名度が上昇し投資家数が増えれば金利水準は全体的に低下するだろうと考えていましたが、現状では逆の方向に振れているようです。
この状況は、ソーシャルレンディング投資家にとってはチャンスであると言えるでしょう。
ただ、この状況がいつまで続くかはわからず、いずれまた金利水準が下がる局面がくるかもしれません。
有利な状況のうちにできるだけたくさん投資しておきたいと思います。
次回は「トラストレンディング運用状況(2016年1月~2月)」の予定です。



![]() | 年利7%! 今こそ「金利」で資産を殖やしなさい! (2015/03/10) 中田健介 商品詳細を見る |