クラウドバンク業務再開 新規募集案件は目標利回り7.5%
- 2015/12/19
- 05:00
関東財務局から指示された業務停止期間は10月9日までだったのですが、その後も顧客預り金残高の照合が終わっていないとして、自主的に業務を停止していました。
ようやくそれらの対応も済み、業務を再開することになったとのことです。
結局5ヶ月近くに渡り新規募集を停止していたことになります。
↓
業務再開のお知らせ
業務再開後初めて募集された新規ファンドは「日本成熟産業再生ファンド」で、以前ニュースにもなっていた事業再生を手掛けるグローバルタスクフォース株式会社との提携案件です。
<以下引用>
優れた技術・製品を持つ国内中小・中堅企業に再生、成長のための資金を融資します。当ファンドがパートナーシップを結ぶ事業再生のプロフェッショナルチーム、グローバルタスクフォース株式会社による再建支援も同時に行うことで、財務面、事業面の双方から企業の成長を支えます。
・目標利回り:年率 7.5%
・運用期間:6ヶ月
<引用終わり>
また、一部の貸出先については、所有する株式や売掛債権などの担保をとったり代表者連帯保証を付けたりしており、保全性を高めています。
目標利回り7.5%というのはクラウドバンクの案件としてはかなり高い水準です。
それもあってか、業務再開後の募集状況は好調で、12月13日時点までに募集された8ファンドはいずれもほぼ満額を集めています。
金額としては合計約5.7億円です。
業務停止処分およびその後発生した複数ファンドでの返済期間延長にも関わらず、投資家からの支持は根強いようです。
ちなみに私も日本成熟産業再生ファンドに50万円新規投資しました。
国内で唯一クラウドファンディングを手掛ける第一種金融商品取引業者として、注目と期待を集めていたクラウドバンクですが、突然の行政処分により様々な問題が発覚し投資家からの信頼を失う結果となっていました。
問題への対応は完了したとのことですので、今後は同様の問題が発生しないよう、クラウドファンディングのプレイヤーとしてまた頑張っていただきたいと思います。
なお、これまでクラウドバンクの案件では借り手を識別できる情報はなかったのですが、少なくともこの日本成熟産業再生ファンドでは、「支援先企業情報」や「保全の仕組み」の欄に、「A社」「B社」といった表記がされており、ある程度識別できるようになっています。
ファンドを構成するすべての借り手情報が記載されているわけではなく、一部のみのようですが、投資先のファンドを選定する際の参考にはなりそうです。
今後、さらに開示を進め、是非すべての借り手が識別できるようになることを希望します。
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