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トラストレンディング代表者インタビュー(2)

トラストレンディング代表者インタビューの続きです。

―現在の登録ユーザー数は
約200名。

―現在徴収している営業者報酬1~2%だが、この水準で事業が継続できるのか。
現在はあくまでサービス期間であり、この期間は最長1年くらいの予定である。
まずは投資家を増やしたいので、利回り、キャッシュバックも含めてサービスしている。
そのあとは営業者報酬の比率を上げていく。
最終的には利回り7~8%くらいで、営業者報酬は4~5%くらいとする予定。
トラストレンディング単体で収益を上げるには、それくらいは必要。

―借り手からも手数料を取っているのか
借り手からは手数料は取っていない。

―既存のクラウドファンディング業者を研究したとのことだが、どういったところを研究したのか。
maneoなど他社のサイトを見て、複数化、覆面化の方法について参考にした。
ただ、いずれは弊社独自の機能を追加したい。具体的にはマイページの表やグラフの表示機能など。
LCレンディングの山中社長や今月24日にサービスを開始したJ.LENDING(JALCOホールディングス)の田辺社長とは以前から面識がある。
また、ラッキーバンクの田中社長とは最近情報交換を行った。


―これまで募集された案件は元金一括返済だが、なぜ一括返済なのか。元利均等返済の案件を募集する予定はあるのか。
借り手のビジネスに合わせると、元金一括となることが多い。
不動産の開発であれば開発、売却が終わってから一括返済になるし、債権購入であれば債権の満期に合わせることになる。
ただ、案件によっては元利均等もあるかもしれない。
なお、不動産開発・売却については、仮にエンドユーザに売却できなかった場合でも、同業者に転売できる価格を想定して融資を行っている。

―貸倒れリスクを低減するためどのような対策をとっているか
仮に返済が滞っても、その債権を同業者に売却すれば資金が回収できるような条件での融資しかしない。
また、不動産でも投資先のエリアは決まっており、流動性の高い東京都23区内の人気エリアに限定している。

―顧客資金の分別管理についてはどのように行っているか。
弊社では顧客の資産を預からないようにしている。
他社のようにトラストレンディングに顧客の口座を持たず、分配金・返済元本は各投資家の銀行口座へ毎月直接振り込む形とする。
その際の振込手数料は当社で負担する。

―現在の経営状況は
直近の純資産は1.01億。
前期は、100万ほどの黒字で、その前は1000万ほどの黒字だった。
他社との兼ね合いで、財務諸表を公開する予定はないが、出せる範囲で数字を出していきたい。

―貸出金額の目標は
貸出金額に固執すると、無理してしまうので、あまり意識はしていない。
どちらかというと投資家数を意識しており。まずは3000名を目標としている。
最低ラインとして、月間200名。
2年後は、年間50億を目指していく。それで黒字になると考えている。
それまでは赤字を覚悟している。
弊社信販事業では、一人の顧客を得るのに、4~8万円くらいの販促費をかけている。
ソーシャルレンディグ事業でもそのくらいの覚悟はしている。
今後、広告も出していく。

―株式公開の予定はあるか。
上場企業に一部引き受けてもらったりする考えはあるが、現状、公開は考えていない。
他社の例を見てきているので知っているが、株式上場を維持するのは大変。
そのためにお金を借りに来る会社も多い。

―投資家向けのセミナー開催の予定は
投資家向けのセミナーについては、年明けくらいにやりたいとは思っている。

―トラストレンディングの他社と比較した際の強みはどこにあると考えているか。
会社として他社と遜色のない程度の信用力はあると思うが、投資家に対してどのように情報開示して信用を得るかが難しい。
実績を作っていくしかないと思う。
また、弊社は元々貸金業を手掛けているので、システム構築費・人件費・家賃などの追加コストはほとんどかかっていないため、その分を投資家に還元したり、販促費に使える。

弊社では長くても1年から1年半くらいの案件しか出さない。
あまり将来のことはわからないので、長期ではなく、短期で貸し変えるほうがよい。

また、1件でも貸倒れや返済遅延が発生したら、投資家の信用を失いサービスの存続が危ぶまれる。
投資家に安全性を感じてもらうようにしたい。
不動産でも、自分たちが足を運べる範囲でしか貸さない。

―サイト上で経営陣の顔写真を公開していないのはなぜか。
融資審査では、営業状況の把握や確認をするため会社や店舗訪問を行う。
場合によっては覆面調査や抜き打ち訪問等も行う。
原則として少額融資は取り扱っておらず、また少人数で営業していることもあり、経営陣が直接調査を実施する場合が多い。
そのためサイト上での顔写真の公開は行っていないが、それに代わるものとして、今後マスメディアからのインタビューや定期的なセミナーの開催などを検討している。


なお、ネット上で私の家内に関して悪いうわさが書かれているが、これは事実に反する。

事実としては、家内は以前大手の宝石店に勤めており、売上の半分を家内の担当する事業部で売り上げていた。
その企業はブラック企業だったので家内は悩んでおり、私が独立を薦めた。
独立後に以前の会社から誹謗中傷などの嫌がらせをうけた。
警察に相談していたが、そのうち相手の会社は倒産し、それ以降嫌がらせはやんだ。
その後1年くらいして、家内も宝石店の経営はやめた。
10年ほど前の話である。

―今後の展望は
最近宅建業の登録を行った。社内には元ゼネコンの人間もおり、不動産特定共同事業を手掛けたいと考えている。
2-3年先になるかと思う。
現状ソーシャルレンディング市場は限られているので、付随業務で成長していきたい。
また、今回システムは自社で開発したが、ソーシャルレンディングシステムの実績を作って他社へ販売したいという意図もあり、現在はその勉強も兼ねている。
システム販売は、すでに2~3社から引き合いが来ている。
3000万円くらいで販売する予定。


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(2015/03/10)
中田健介

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コメント

No title

利益が100万円というのは、親会社ですか?
利益が100万円とは個人商店ぐらいですが、
大丈夫なんですかね⁉
やはり考えますね。あまりにもお粗末ですね。
けにごろうさんの感想を教えてください。
お願いいたします。

Re: No title

あっちゃんさん
こんにちは。

確かに、資本金1億円に対して利益100万円というのは少ない気がしますね。
あまりそこは深く聞かなかったのですが、もしかしたら税金対策などであえて利益をあまり出さないようにしているのかもしれません。
来年以降セミナーの予定があるとのことでしたので、機会があればまた聞いてみます。

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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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