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クラウドバンク 運用期間延長の発生状況

以前も書きましたが、クラウドバンクで8月以降ファンドの運用期間延長が多く発生しています。

クラウドバンクにおいて9ファンドで運用期間延長が発生
クラウドバンク運用状況(2015年9月~10月)

それ以前の発生分も含めて、運用期間延長の状況をまとめてみました。
ただし、複数の方からの情報提供に基づいて私が把握している範囲内なので、もしかすると漏れがあるかもしれません。
クラウドバンク運用期間延長の発生状況(2015/10/31時点)
延長発生時期ファンド運用期間(当初)延長期間ファンド総額延長となった金額延長金額の割合現在の状況
2014/11/30中小企業支援型LF 8号6ヶ月2ヶ月5,000,000 171,487 3.4%完済
2014/11/30中小企業支援型LF 14号6ヶ月2ヶ月39,820,000 2,130,080 5.3%完済
2014/11/30中小企業支援型LF 15号6ヶ月3ヶ月5,000,000 821,465 16.4%完済
2014/12/30中小企業支援型LF 28号6ヶ月1ヶ月75,000,000 1,660,539 2.2%完済
2015/8/30不動産担保型LF第23号 12ヶ月5ヶ月2,220,000 0 0.0%完済(※)
2015/8/30不動産担保型LF第55号 6ヶ月5ヶ月100,000,000 50,479,471 50.5%返済中
2015/8/30不動産担保型LF第58号 6ヶ月5ヶ月6,650,000 4,364,637 65.6%返済中
2015/8/30不動産担保型LF第61号 6ヶ月5ヶ月100,000,000 63,757,305 63.8%返済中
2015/8/30不動産担保型LF第62号 6ヶ月5ヶ月9,890,000 6,182,075 62.5%返済中
2015/8/30不動産担保型LF第63号 6ヶ月5ヶ月100,000,000 81,859,739 81.9%返済中
2015/8/30中小企業支援型LF第75号 6ヶ月5ヶ月8,380,000 7,729,252 92.2%返済中
2015/8/30中小企業支援型LF第76号 6ヶ月5ヶ月21,970,000 12,105,090 55.1%返済中
2015/8/30中小企業支援型LF第79号 6ヶ月5ヶ月1,270,000 1,270,000 100.0%返済中
2015/9/30不動産担保型LF第25号 12ヶ月3ヶ月1,690,000 1,520,010 89.9%返済中
2015/9/30不動産担保型LF第29号 12ヶ月3ヶ月5,000,000 5,000,000 100.0%返済中
2015/9/30不動産担保型LF第65号 6ヶ月3ヶ月10,000,000 10,000,000 100.0%返済中
2015/9/30不動産担保型LF第68号 6ヶ月3ヶ月100,000,000 99,500,000 99.5%返済中
2015/9/30不動産担保型LF第69号 6ヶ月3ヶ月2,200,000 2,200,000 100.0%返済中
2015/9/30中小企業支援型LF第23号 12ヶ月3ヶ月3,610,000 360,020 1.6%返済中
2015/9/30中小企業支援型LF第37号 12ヶ月3ヶ月3,130,000 2,000,007 63.9%返済中
2015/9/30中小企業支援型LF第81号 6ヶ月3ヶ月8,140,000 7,261,390 89.2%返済中
2015/9/30中小企業支援型LF第84号 6ヶ月3ヶ月1,400,000 1,400,000 100.0%返済中
(合計)   610,370,000 361,772,567   
※クラウドバンクからのメールでは運用期間延長の対象として記載があったが、実際には当初予定通り8月末で完済されていた。


上記よりわかることは以下の通りです。

・返済延長となった金額の合計は約3.6億円で、クラウドバンクの募集総額(約42億円)の8.7%に相当する。

・2014年に発生した4件(上記青の部分)は、遅延金額は計480万円ほどで、割合も比較的低く、いずれも20%以下だった。
 (そのため投資家への影響は限定的であったと考えられる。)

 これに対し、2015年に発生した分(上記黄色の部分)は、遅延金額の割合が50%以上のものがほとんどで、中には100%遅延のものも5件ある。

・ローンファンドの種別でみると以下の通りで、不動産担保型の金額が断然多い。

  中小企業支援型 11件・約3700万円
  不動産担保型  10件・約3.2億円

 (ただし、そもそも不動産担保型の方が全体の募集金額が大きいためかも知れないが、そこまで分析しきれなかった)


もしも現在の返済延長分がすべてデフォルトとなった場合、3.6億円という金額の大きさから、投資家への影響はかつてのmaneo個人向けローンやSBIローンファンドの貸倒れとは比較にならないほど大きいものになると考えられます。

また、安全性を求めて不動産担保型に投資した人の方が返済延長の発生を多く受けているというのは皮肉な結果です。
「不動産担保安全神話(?)」は揺らいでいると言えそうです。

幸い、10月末には新たな運用期間延長は発生していないようです。
今後も引き続き状況を注視していきたいと思います。



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(2015/03/10)
中田健介

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コメント

No title

8月と9月に延長となっていたファンドですが、本日確認したところ、全で償還済になっていました。

ファンド一覧上は、不動産担保型ローンファンド第23号除き「運用中」と表示されていますが、私の出資分も償還されましたので、一覧の更新のタイミングラグと思われます。

1~2ヶ月延長となったものの無事償還されて良かったですが、クラウドファンディングにリスクが付き物だと改めて思いました。

No title

>「不動産担保安全神話(?)」

不動産担保の処分って、最終的に支払いがどうにもならなくなった時の最終手段なのでは?

Re: No title

たいささん
こんにちは。
いつも情報提供ありがとうございます。

無事完済となり本当に良かったですね。

こちらでも確認しましたが、運用期間延長になっていたファンドはすべて11月で完済となっていました。
この件は改めて記事にしたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

Re: No title

こんにちは。
コメントありがとうございました。

> >「不動産担保安全神話(?)」
>
> 不動産担保の処分って、最終的に支払いがどうにもならなくなった時の最終手段なのでは?

そうだと思います。

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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
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■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
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