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【セミナーレポート】2015/10/28 第2回 Financial Crowdfunding Meetup

(ラッキーバンク田中社長よりご指摘を受け、一部内容を修正いたしました(2015/11/6))

2015/10/28(水)に開催された「第2回 Financial Crowdfunding Meetup」に参加しました。
その様子をレポートします。

・日時:2015-10-28(水)19:00 - 20:30
・会場:C-Lounge(神田)
・概要:

「ITを使ったお金にまつわるツールやサービス」を総称したFintech(呼び名:フィンテック、「Finance(金融)」と「Technology(IT技術)」を組み合わせた造語)が注目を集めています。

今回、Fintech(フィンテック)の一分野である、「お金を借りたい人」と「お金を投資したい人」を結び付けるサービスであるソーシャルレンディングで注目の3社が登壇するイベントを開催いたします!

登壇する3社は、不動産投資に特化し投資家同士でコミュニケーションが取れることも特徴的なオーナーズブック、同じく不動産投資に特化しサービス開始10か月で累計調達金額20億円を突破したラッキーバンク、世界の資金需給をつなぎ日本の個人投資家の方に魅力的な投資機会を提供するクラウドクレジットです。


・詳細・申込方法:
https://24f5e7c3c9a1b8b60989dd555f.doorkeeper.jp/events/31864

各社サービス概要の説明の後、いくつかのテーマにそってパネルディスカッションを行うという流れでした。

参加者は50名ほどで、オーナーズブックの岩野社長が「この中で、実際にこの3社で投資をされているかたはどれくらいいますか?」と聞いたところ、半分くらいの手が挙がっていました。

以下、特に自分の印象に残っている箇所を中心に記載します。

<各社サービス概要説明>
■オーナーズブック(岩野社長)
・オーナーズブックは不動産特化型で、これまで13件・約2億円の募集実績がある。
 早期返済分を含み、実績利回りは約7%。
・当社は不動産投資のプロフェッショナルであり、20年以上不動産投資に関わっているメンバーもいる。
 投資案件は厳選している。
・アメリカなど海外とのパイプもあり、今後は海外にも投資できるようにしたい。
・資本金は約10億円・経常利益約2億円と、財務基盤は安定している。
・他サービスと比べて、利回りの面よりも、案件の安全性を重視したい。

■ラッキーバンク(田中社長)
・現在資本金は1.3億円。ユーザー数は1100名。
・今後不動産取引を手掛けていくため、5月に宅地建物取引業の免許を取得した。

■クラウドクレジット(杉山社長)
・資本金は2億円。
・今後、来年にかけて融資型クラウドファンディング業界への新規参入が増える。
・日本の融資型クラウドファンディング業界では、不動産貸付を手掛ける業者の比率が高い。(現在6社)
・クラウドクレジットの特徴は、海外のローンへの投資・小口のローンへの分散・為替ヘッジを選択できること。
 ただし、先日募集した為替ヘッジありの商品は、投資期間が長すぎたためか、あまり資金が集まらず不成立となった。
 今後商品設計を見直す。

<パネルディスカッション>
■テーマ:事業立ち上げのきっかけについて
・クラウドクレジット
元々私はイギリスのロイズ銀行で働いていた。
イギリスには高金利個人投資市場があり、日本でもやってみたいと思った。

・オーナーズブック
以前海外のIT企業から出資を受けた。その際、日本でもITを使って何か事業をできないかという話があり、いろいろと検討した結果クラウドファンディングに参入することにした。
日本の銀行は貸出対象の範囲が狭いため、もっと高い金利で良いからお金を借りたいという企業はたくさんある。

・ラッキーバンク
以前勤務していた資産コンサルティング会社で不動産証券化を手掛けていた。その後そのノウハウを活かして事業を立ち上げた。

■テーマ:案件の内容・セールスポイントについて
・オーナーズブック
本来であれば、情報はすべて投資家に開示すべきと考えているが、現状では金融庁からの指導によりそれはできない。
以前、金融庁に対してその法的な根拠について書面で問い合わせたことがあったが、回答は得られなかった。
今後はエクイティ投資もやっていきたい。

・ラッキーバンク
不動産を担保とし、投資リターン20%以上の物件を投資対象としている。
そのため、利回りの高い案件を提供できる。

・クラウドクレジット
日本では、上限金利15%の制約があるが、海外では例えばフィンランドは上限50%であり、また上限の無い国もある。
そうした国へ投資できるようにする商品。
担保はないのかとよく聞かれるが、担保はない代わりに貸出先の分散でカバーする。

■テーマ:体制について
・クラウドクレジット
顧客資金の分別管理は法律の要請であり、法律にのっとってやっている。
業者として信用を得ることを重視しており、外部の監査法人による会計監査・業務監査を毎月受けている。
また、海外子会社に資金が滞留する仕組みになっているため、そちらについても外部監査を受けている。

・ラッキーバンク
分別管理については、銀行の残高をシステムに手動で反映し、さらに目視でも確認するようにしている。

・オーナーズブック
投資家資金の入金についてはある程度自動化しているが、貸付のための出金については、かならず私自身も含めて複数の人間が確認しながら手動で行っている。

■テーマ:今後の展望について
・ラッキーバンク
年間45億円以内の貸付金額で損益分岐点を迎え、事業の黒字化が達成できる。
当面の目標は年間60億円で、当数値で安定した営業者収益を生み出すことが可能となる。
また、さらに年間120億円を達成することで、より多くのプロジェクトを投資家様にご提供できる。
一方で、不動産特定共同事業者の免許取得を予定している。

・クラウドクレジット
日本発でグローバルに展開している金融サービス会社というのは現在存在しない。クラウドクレジットはできればそれを目指したい。
まずは為替ヘッジ付きの商品を実現させる。
今後はアフリカやイスラム圏にも進出したい。

<Q&A>
Q:クラウドクレジットの為替ヘッジのコストはどの程度か。
A:現在ヨーロッパとはほとんど金利差がないので、コストはあまりかからない。手数料も含めて0.8%くらい。

Q:今後投資家層を拡大していくためには何が課題と考えるか
A:(ラッキーバンク)特に高齢者はネットを使った口座開設がネックとなる。サイトを、ユニバーサルデザインにし、誰でも使えるようにしたい。
 また、今後税金対策できるような商品も出したい。

Q:ラッキーバンクのシステムは内製化しているとのことだが、maneoとデザインが似ているように思う。
A:システムを作るには約2年かかった。その際に他社のデザインも参考にはした。

Q:クラウドクレジットは、新商品開発などで杉山社長の力量によるところが大きいように思うが、もし社長が会社を去ったらどうなるのか。
A:現在、資本の面でも安定しており、また有能なメンバーも増えているので、仮に自分がいなくなっても大丈夫だと考えている。


<感想>
・オーナーズブックは元々不動産業者であり、経営の安定性は他のクラウドファンディング業者よりもかなり高いと感じました。

・クラウドクレジットが外部の監査法人による監査を受けているというのは初めて知りました。
 他のサービス事業者ではそうした監査を受けていると聞いたことがないので、他社に対して信用度の面で大きなアドバンテージになるでしょう。クラウドクレジットのサイト上にはそうした記載はなかったと思うので、もっとその事実はアピールしてよいのではないでしょうか。
 是非今度どの監査法人から監査を受けているのかも聞いてみたいと思います。

・同じ不動産担保ローンを手掛けるオーナーズブックとラッキーバンクですが、方針が対照的なのが面白いと感じました。
 オーナーズブックは安定性重視・ラッキーバンクは利回り重視の姿勢を強調していました。
 ただ現状の貸付実績では、ラッキーバンクが20億円超でオーナーズブックが約2億円と、ラッキーバンクの方が勢いがあると言わざるを得ません。今後どうなっていくでしょうか。

・ラッキーバンクの税金対策が可能となる新商品というのはどんなものでしょうか。気になります。


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(2015/03/10)
中田健介

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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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