maneoがGMOクリックホールディングス株式会社と提携
- 2015/11/11
- 05:00
資本提携・業務提携の両方を検討しているとのことです。
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プレスリリース詳細
資本提携としては、GMOクリックホールディングスがmaneo株式の一部を取得することに関し検討を開始したとのこと。
ただ、「かかる取得を行った後においても、当社がGMOクリックホールディングスの関連会社とはならないことを予定しておりま
す。」とのことですので、maneoがUBIグループであることには変化はないようです。
業務提携の内容としては、以下5項目を検討中とのことです。
① GMOクリック証券WEBサイトから当社WEBサイトへの送客
GMOクリック証券のWEBサイトにおいて、当社の貸付型クラウドファンディングサービスを紹介・バナーの設置等により送客を行います。
② クラウドファンディング広場(仮称)の創設
クラウドファンディングによる資金の貸し手(クラウドファンディング事業者)と出し手(投資家)が集まるポータルサイト。貸付型クラウドファンディングを中心としたクラウドファンディング事業者が参加出来るオープンなプラットフォームを創設します。
③ 個人向けハイイールド債市場の創設
革新的な金融商品・サービスの一つとして、信用力(格付け)の低い上場企業の社債を取扱う「個人向けハイイールド社債市場」を創設します。
④ 貸付型クラウドファンディング(メザニンローン)を活用した新しい資金調達サービスの開発
貸付型クラウドファンディングによる資金調達(メザニンローン)を活用した「銀行融資(シニアローン)+α」の領域における、全く新しい資金調達サービスの開発を行います。
⑤ P2P(個人対個人)レンディング事業の将来的な展開検討
P2Pレンディング事業は海外において著しい市場規模の拡大が続いております。将来のサービス開始に向けて、クレジットスコアリングモデルやマイナンバー制度などの情報収集研究を進め、事業展開方法等の検討を行います。
① GMOクリック証券WEBサイトから当社WEBサイトへの送客
GMOクリック証券は、手数料などコストの安さを武器にして口座数を伸ばしており、2015年9月時点で26万口座を越えています。
ザイ・オンラインの調査によると国内ネット証券では第5位です。
また、FX口座数は40万を越えています。
ここから送客を行えば、これまでソーシャルレンディングをあまり知らなかった個人投資家に対してアピールでき、maneoが大きく顧客数を伸ばすチャンスになるかもしれません。
② クラウドファンディング広場(仮称)の創設
これはどういうものになるのかよくわかりません。
比較サイトのようなイメージでしょうか。
③ 個人向けハイイールド債市場の創設
「個人向けハイイールド債」は、スマートエクイティが手掛けている社債と同じようなものでしょうか。
maneoとGMOクリック証券の役割分担としては、maneoが企業の社債の発行を手掛け、GMOクリック証券がその販売を行う、といった感じかも知れません。
④ 貸付型クラウドファンディング(メザニンローン)を活用した新しい資金調達サービスの開発
見たところ既存のソーシャルレンディングサービスとの違いは良くわかりませんが、またmaneoが新たなプラットフォームを創設するということでしょうか。
⑤ P2P(個人対個人)レンディング事業の将来的な展開検討
この文章からすると、GMOクリック証券自身も将来的なソーシャルレンディング事業への進出を意図しているように思えます。
今回の提携はそのための布石ではないでしょうか。
ただ、SBIソーシャルレンディングは元々SBIグループの一員ですが、SBI証券からの顧客誘導を十分に行っているとは言えないように思います。
(SBI証券のサイトにはSBIソーシャルレンディングへのバナー・リンクは見られないようです。)
maneoとGMOクリック証券は、証券会社とソーシャルレンディングサービスの提携が効果を発揮できた初めての事例となるでしょうか。
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