フィリピン不動産投資のその後(3) 売買契約書の認証手続きが大変
- 2016/07/06
- 05:00
↓
日本初の「株式投資型クラウドファンディング」を7月にスタート予定(AIP証券株式会社)
<以下引用>
AIP証券株式会社(以下「弊社」と言います。)は、日本初の「株式投資型クラウドファンディング」を7月にスタート致します。
現在、具体的に2つの会社(業種的には「インターネットメディア」と「スマートフォンゲーム」の2社)の株式を募集する前提で、企業内容の審査等の準備を進めております。
株式投資型クラウドファンディングは、2015年5月の金融商品取引法の一部改正により、取扱いが可能となりました。
アベノミクスの金融政策、財政政策に続く成長戦略(所謂、第三の矢)の、一つの目玉政策として
期待されています。
日本国内では、法改正後、まだ取り扱い実績がありませんが、アメリカ、イギリスなどのクラウドファンディング先進国では、既に数百億円規模の募集が行われており、今後も高い成長が見込まれている分野です。
株式型クラウドファンディングとは、これまで一部の例外を除いて売買が禁止されていた未公開株に対して仲介業者を通じて投資するものです。
ただし、上場株式の売買と比較して、以下の制約があります。
・1社当たりの調達額は1億円未満
・投資家の出資額は1人あたり50万円以内
・売却は可能だが、売却先は対象企業の関係者から構成される「投資グループ」のメンバーに限る。
融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)に比べて、よりハイリスク・ハイリターン型の投資となるでしょう。
2015年5月の金融商品取引法の一部改正により募集可能となり、メディアなどでは話題になりましたが、これまで実際に募集されてはいませんでした。
(以前日本クラウド証券も株式型クラウドファンディングへの参入を予定していましたが、昨年の営業停止の影響で準備を一旦中断していました。)
未公開株式取引については、先日も記事にしましたが、購入した「春うららかな書房」の株式が購入時の1/10以下になってしまったという個人的な経験もあり、非常にリスクは高いという認識です。
興味はありますが、投資先企業の将来性を見極めるスキルや知識など私にはないとわかっていますので、それぞれ1株程度の投資額から始めてみたいと思います。
***********************
前回の続きです。
売買契約の手続きについて、今回は費用等を考慮し、「2.日本でサインし、自分で認証手続きを行う。」を選択することにしました。
この場合、手続きは、以下の通りかなり面倒です。
(1)売買契約書に、本人、妻、証人がサインする。
(2)必要な書類をそろえる(運転免許証・妻の委任状・印鑑証明書・パスポート)
(3)公証役場で、売買契約書のサインの公証を受ける。(費用:1部につき11500円 × 5部 ⇒ 57500円)
(4)フィリピン大使館で、書類の認証を受ける。(費用:数千円)
(5)書類をフィリピンのディベロッパ(Shang Properties)に送付する。
しかし、仲介業者であるWRIG社がやってくれない以上やらざるを得ないので、以下の通りがんばってやりました。
なお、売買契約書(1ページ目)はこんな感じです。

(1)売買契約書に、本人、妻、証人がサインする。
10ページほどある売買契約書 × 5部の全ページの端にサインをします。
フィリピンでは不動産は夫婦の共有財産になるそうなので、私が購入した不動産でも売買契約書に妻のサインが必要となるとのことです。
妻に頼んでサインしてもらいました。(面倒くさがっていましたが)
また、証人(witness)のサインというのが同様に必要となります。
ここでいう証人とは、借金の保証人のようなものとは異なり、特に法律上の義務があるわけではないようです。
ディベロッパに確認したところ、誰でもよいとのこと。
普通は仲介業者に依頼するところですが、今回は自分でサインしてくれる人を探す必要がありました。
とりあえず母親に頼もうとしたのですが、海外不動産の購入自体に反対されたため、サインはあきらめました。
仕方なく大学時代からの友人に会って事情を説明して頼み、なんとかサインしてもらうことができました。(だいぶ怪訝な顔をしていましたが)
(2)必要な書類をそろえる(運転免許証・妻の委任状・印鑑証明書・パスポート)
区役所などを回って書類をそろえました。
(3)公証役場で、売買契約書のサインの公証を受ける。(2015年6月10日)
「公証役場」というところには今回初めて行きました。
↓
公証役場一覧
公証役場とは、公正証書の作成や私文書の認証を行うところで、都内に数十か所あります。
最寄りの公証役場に行ったところ、区役所や法務局などの施設とは少し違い、小さな事務所のようなところでした。
勤務しているのは地方公務員ではなく、公証人という資格を持つ民間人?のようです。
事前に何度か電話して必要な書類や手続きについて確認しました。
必要な書類は以下の通り。
・運転免許証
・妻の委任状
・印鑑証明書
今回は「サイン認証」の手続きが必要らしいです。
また、通常は日本語ですが、今回は海外に送るため、外国文での認証が必要になります。
費用は、1部につき11500円 × 5部 ⇒ 57500円もかかりました。
手続きは1時間ほどですみ、その場で認証を得ることができました。
(4)フィリピン大使館で、書類の認証を受ける。(費用:数千円)
次にその足で六本木のフィリピン大使館に向かいました。
もちろん行くのは初めてです。
大使館の窓口が空いているのは午後2:00までなので、早めに行く必要があります。
必要な書類は以下の通り。
・公証済み契約書
・上記のコピー(全部)
・パスポート原本および写真のページのコピー
大使館に行ったところ、窓口の前ではかなりの人が並んでいました。当たり前ですが、ほとんどフィリピン人です。
窓口で最初に応対した職員はおそらくフィリピン人で、日本語が通じませんでした。
私は英会話が得意ではないので困っていましたが、日本語の通じる職員に代わってくれてなんとかなりました。
契約書の領事認証を受けたい旨を伝え、書類を渡して手続きを依頼しました。
手続きには数日かかるので、済んだら自宅まで郵送するとのこと。
ただし、返信に必要な封筒(レターパック)は自分で用意するように、とのことだったので、近くのセブンイレブンまで行き、レターパックを購入し、自宅の住所を記入して職員に渡しました。
(5)書類をフィリピンのディベロッパ(Shang Properties)に送付する。
一週間ほどたち、大使館から書類が送られてきました。
無事認証が受けられたようです。
フィリピンのディベロッパ(Shang Properties)に契約書をすべて送付し、メールで担当者に連絡しました。
(6)ディベロッパ側で契約書にサインされた控えを受領する。
1ヶ月ほどたって、ディベロッパ側でも契約書にサインし、その控えが送られてきました。
これでようやく売買契約が完了です。
フィリピン現地で予約契約を交わして手付金を支払ってから、実に1年近くがたっていました。
やはり手続きは非常に面倒でした。
できれば次回以降は代行を依頼したいものです。(次回があれば)
とりあえずフィリピン不動産関連については今回で一旦終了です。
あとは物件の完成後の契約手続きなどを2018年に行う必要があります。
購入した物件「The RISE」の場所(建設予定地)は以下の通りです。
マニラのマカティ市のはずれにあります。

完成予想図

なお、この記事の内容は2015年時点のものです。
次回は「住宅ローン期間延長で浮いたお金をソーシャルレンディングに回そう(1)」の予定です。

