融資型クラウドファンディングの海外投資サービス比較
- 2015/09/30
- 05:00
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maneoが111ソーシャルレンディングと提携・スマートエクイティ新商品
この機会に、融資型クラウドファンディング各社の手掛ける海外投資サービスについてまとめました。
(ただしガイアファンディングについては詳細が不明のため記載していません)
とりあげるのは、以下の4社です。
・maneo (111ソーシャルレンディング提携案件)
・クラウドバンク (新興国マイクロファイナンスファンド)
・クラウドクレジット (ペルー小口債務者支援プロジェクト・欧州3ヶ国消費者ローンファンド・イタリア消費者ローンファンド)
・スマートエクイティ (スリランカ預金ファンド)
融資型クラウドファンディングの海外投資サービス比較
maneo | クラウドバンク | クラウドクレジット | スマートエクイティ | |
項目 | 111ソーシャルレンディング提携案件 | 新興国マイクロファイナンスファンド | ペルー・小口債務者支援プロジェクト 欧州3ヶ国消費者ローン・ファンド イタリア消費者ローン・ファンド | スリランカ預金ファンド |
投資対象(地域) | アメリカ | カンボジア | ペルー・欧州 | スリランカ |
投資対象(企業など) | 米国向け不動産投融資会社 | マイクロファイナンス機関 | 海外小口債務者・ソーシャルレンディング機関 | スリランカの銀行 |
利回り | 7% | 4.5%~5.0% (想定) | 5.3%~14.7% (想定) | 5% (想定) |
為替リスク | 原則なし (為替リスクは借り手が負う) | 原則なし (為替リスクは借り手が負う) | あり | あり |
期間 | 20ヶ月 | 12ヶ月 | 36ヶ月 | 37ヶ月 |
返済方式 | 元本一括返済 | 元本一括返済 | 元利均等返済 | 元本一括返済 |
サービス開始時期 | 2015年8月 | 2013年12月 | 2014年6月 | 2015年5月 |
特徴 | 111ソーシャルレンディングサービスの連帯保証あり | マイクロファイナンス機関を通じて貧困層に融資 | 海外の金融機関と提携し、現地の小口債務者に融資 | スリランカの銀行定期預金(年8.34%)に投資 |
■投資対象について
対象地域については、アメリカ・カンボジア・ペルー・欧州・スリランカと各社ともまちまちです。
ただ、先進国はmaneoのアメリカとクラウドクレジットのイタリアぐらいで、後はどちらかというと新興国の方が多いようです。
やはりある程度の高金利を求めるとそうなるのでしょうか。
また、投資対象についても、不動産投融資会社・マイクロファイナンス機関・海外小口債務者・ソーシャルレンディング機関・銀行とまちまちです。
いずれにしてもサービス提供のためには現地の何らかの企業と提携する必要があるようです。
■利回りについて
気になる利回りですが、最も高いのはクラウドクレジットの欧州3ヶ国消費者ローン・ファンド(リターン追求型)で、14.7%です。
また、同じくクラウドクレジットのペルー小口債務者支援プロジェクトも10%以上と高利回りです。
一方、クラウドバンク・スマートエクイティは5%前後です。
投資として見るとやや物足りなさを感じます。
■為替リスクについて
為替リスクは、maneoとクラウドバンクは原則「無し」で、クラウドクレジットとスマートエクイティは「有り」です。
ただ、為替リスク無しと言っても、投資家が直接負っていないだけで、借り手がリスクを負っていることになります。
為替が大きく変動した場合、借り手の負担が増えることになり、それが原因で返済できなくなることもないとは言えないでしょう。
結局為替リスクはゼロにはならないと言えます。
その他の特徴としては、maneoの111ソーシャルレンディング提携案件には、111ソーシャルレンディングの連帯保証があります。
また、スマートエクイティは投資先が海外銀行定期預金なので比較的安全と言えそうです。
■結論
全体としてみると、
あくまで利回りを追求するのであればクラウドクレジット、
安全性を求めるのであれば為替リスクがなく連帯保証付きのmaneo(111ソーシャルレンディング提携案件)
がお勧めだと言えるでしょう。
なお、先日杉山社長からうかがったところでは、クラウドクレジットも今後為替ヘッジし、為替リスクなしのサービスを提供する予定とのことでした。
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