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クラウドバンクにおいて9ファンドで運用期間延長が発生

クラウドバンクにおいて複数のファンドで運用期間延長が発生しているそうです。
読者のRYO-chinさんからの情報提供をいただきました。
クラウドバンクより、対象ファンドの投資家へ通知があったそうです。
(私は対象ファンドには投資していなかったため、私のところには通知はありませんでした。)

<以下引用>
本メールは、平成27年8月末日償還期限を迎える以下のファンドにご投資いただいているお客様にご案内を差し上げております。

このたび対象のファンドは順調に運用(貸付)が行われておりますが、一部の貸付先において、予定されていた運用スケジュールが延期となったために、ファンド営業者の判断により融資期間を延長することと致しました。
このため、クラウドバンク匿名組合約款第18条第2項及び契約締結前交付書面17ページ「5. 出資対象事業持分の契約期間」に基づき、該当するファンドの運用期間を延長することと致しましたので、謹んでご案内申し上げます。

なお、すでに完済された貸付、一部約定弁済により元本返済のあった貸付の元本部分の償還と、貸付先からの利払いを原資とする分配につきましては、予定通りの分配・償還予定日(9月7日)に実施致します。

今回の全額の償還をお待ちいただいておりましたお客様には、大変ご迷惑をおかけ致しますこと、深くお詫び申し上げます。

<対象ファンド>
8月末日償還期限を迎えるファンドのうち、本件の対象となるファンドは下記の通りです。

不動産担保型ローンファンド第23号
不動産担保型ローンファンド第55号
不動産担保型ローンファンド第58号
不動産担保型ローンファンド第61号
不動産担保型ローンファンド第62号
不動産担保型ローンファンド第63号
中小企業支援型ローンファンド第75号
中小企業支援型ローンファンド第76号
中小企業支援型ローンファンド第79号


このたびの貸付期間の延長決定に至るまでには、各貸付先の状況につきファンド営業者にて精査を行い、貸付金の回収可能性を十分確認致しました。
また、キャッシュフローの見通しにおいても精査を行い、延長期間の利払いに懸念がない点もあわせて確認致しましたので、どうぞご安心ください。

尚、当ファンド運用延長後の償還予定日は2016年1月8日を予定しております。ただし貸付先からの返済状況によっては、早期償還又は運用期間の再延長の可能性がございます。
<引用終わり>



償還予定日2016年1月8日ということは、運用期間の5ヶ月延長ということになります。
9つものファンドで延長が発生しているとのことなので、影響のある人は多そうです。

また、運用期間の延長は今回が初めてではなく、以前にも発生していたようです。
http://shikakenin.blog.shinobi.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF/%E5%9B%9E%E5%8F%8E%E3%81%8C%E9%81%85%E5%BB%B6%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F

上記のブログ記事によると、過去にも4ファンドで1ヶ月~4ヶ月の遅延が発生していたとあります。
ただ、いずれも最終的には完済されたそうです。
また、この記載では、はっきりと「延滞」という言葉が使われています。

今回の延長分がきちんと返済されるかどうか、注視していきたいと思います。


私も、クラウドバンクで運用期間の延長がありえるということは正直知りませんでした。
改めてクラウドバンク匿名組合約款を確認すると、以下の記載がありました。

<以下引用>
5. 出資対象事業持分の契約期間
本匿名組合契約に基づく存続期間は、特に定められておりません。関連する投資ポーションの存続期間とします。
投資ポーションの存続期間は、選択された投資ポーションに従うものとします。但し、この期間が満了した時点において、本事業のために本営業者により取得される財産を構成する貸付債権が残存する場合には、これが完済されまたは処分される日まで当該投資ポーションの存続期間は当然に延長されるものとします。
<引用終わり>



この文章からは、
「返済が遅延した場合には完済されるまで契約期間が延長される」
ということは理解できますが、
「遅延が発生していなくても事業者の判断で運用期間を延長することができる」
と解釈するのは若干苦しいような気がします。

この「運用期間の延長」は、返済期日に対して遅れる通常の「返済遅延」とは違うようです。
住宅ローンなどでも、所得の低下などのため予定通りの返済が難しくなった場合、金融機関と交渉して運用期間の延長をしてもらう(いわゆるリスケ)ことは行われています。
ただ、その場合でも、信用情報機関に事故として登録される場合もあるようなので、借り手の信用がまったく損なわれないというわけではなさそうです。
http://www.saimu-sos.jp/loan/loan03.html
まあ、事前に何の連絡もなくいきなり遅延するよりはましということでしょうか。

貸出を行っている以上、返済遅延などが生じること自体はどうしても避けられませんが、これだけ多くのファンドで同時に発生したことは問題です。
今回、同時に複数のファンドで運用期間延長が発生した理由としては、これらのファンドには共通する借り手が含まれており、その借り手が延長を申し出た可能性が高いと考えられます。
以前大前社長より、複数のファンドで借り手が共通することはある、と聞いています。
(今回「共通する借り手」が1社なのか2社以上なのかはわかりませんが)

そうだとしたら、投資家がいくら投資先のファンドを分散しても、それらのファンドに共通の借り手が含まれていたら、実際にはあまりリスク分散の意味がないことになり、大きな問題です。

こうした問題を生じないためには、サービス事業者は少なくとも各ファンドにどの借り手が含まれるのか識別できるような情報提供の仕方をする必要があります。
例えば、ファンド1には借り手A・B・Cが、ファンド2には借り手A・D・Eが含まれる、といった具合です。
借り手の社名を公開することはできなくとも、こうした情報開示であればできるでしょう。maneoは既にこうした情報提供の仕方をしています。
今後、クラウドバンクに対してファンド情報提供の仕方について改善を求めていく必要があるでしょう。
(同様の問題はクラウドバンクだけでなくAQUSH・SBI・ラッキーバンクなどにもありますが)


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コメント

No title

ありがとうございます。色々参考になります。
過去にも運用期間延長があったことは知りませんでした。
各種文書の再確認や今後の状況を見守りつつ、必要であれば問合せなどを行っていこうと思います。

Re: No title

RYO-chinさん
こんにちは。

少しでも参考になったようであればよかったです。
今後ともよろしくお願いいたします。

日本クラウド証券からの電話

シルバーウィーク中に日本クラウド証券から何回か電話がかかってきているのですが、管理者様は出られましたか?
留守電も入ってないし、かけ直すと発信専用番号ですし、
何なんですかね?

Re: 日本クラウド証券からの電話

かわさん
こんにちは。

コメントありがとうございました。

私もその電話は出ていません。気付かなかったのかも知れません。
数日前にクラウドバンクから郵便とメールで残高確認の依頼が来ていましたが、その確認ではないでしょうか。
(まだ回答していないのですが)

> シルバーウィーク中に日本クラウド証券から何回か電話がかかってきているのですが、管理者様は出られましたか?
> 留守電も入ってないし、かけ直すと発信専用番号ですし、
> 何なんですかね?

No title

9月20日にクラウド証券から電話がありました。残高証明書の到着確認でした。投資しているにも関わらず残高なしとなっている事に対して質問しましたが平日営業時間に掛けなおすように言われました。他にも質問しましたが、明確な回答いただけませんでした。金融庁の行政処分が下ったにも関わらずお粗末な対応でした。

Re: No title

ダイソンさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。

「投資しているにも関わらず残高なしとなっている」のはあきらかにおかしいですね。
まだシステムの不備が全て解消されていないのでしょうか。気になります。
私のところは特に不審な点はなかったので、すでに残高確認で問題なしと回答しました。

今後ともよろしくお願いいたします。

> 9月20日にクラウド証券から電話がありました。残高証明書の到着確認でした。投資しているにも関わらず残高なしとなっている事に対して質問しましたが平日営業時間に掛けなおすように言われました。他にも質問しましたが、明確な回答いただけませんでした。金融庁の行政処分が下ったにも関わらずお粗末な対応でした。

9月末日償還期限の1部ファンドも延期

10月5日(月)に、クラウドバンクより「ファンド運用期間延長のお知らせ」という件名でメールが届きました。
先月に引き続き下記ファンドも延期となったとのことで、私も下記1部のファンドに出資していました。

【↓以下引用】
本メールは平成27年9月末日を償還日と予定していた以下のファンドにご投資いただいているお客様にご案内を差し上げております。

このたび対象のファンドは順調に運用(貸付)が行われておりますが、貸付債権の譲渡益を償還原資とした一部のファンドにおいて、予定されていた債権譲渡スケジュールが延期されることになったため、該当するファンドの運用期間※を延長することとなりましたので、謹んでご案内申し上げます。

※ファンド運用期間の延長は、クラウドバンク匿名組合約款第18条第2項及び契約締結前交付書面17ページ「5. 出資対象事業持分の契約期間」に基づきます。

なお、すでに完済された貸付、一部約定弁済により元本返済のあった貸付の元本部分の償還、及び、貸付先からの利払いを原資とする分配につきましては、予定通り分配・償還予定日(10月7日)に実施いたします。

今回の全額の償還をお待ちいただいておりましたお客様には、大変ご迷惑をおかけ致しますことを深くお詫び申し上げます。

<対象ファンド>
9月末日償還期限を迎えるファンドのうち、本件の対象となるファンドは下記の通りです。

不動産担保型ローンファンド第25号
不動産担保型ローンファンド第29号
不動産担保型ローンファンド第65号
不動産担保型ローンファンド第68号
不動産担保型ローンファンド第69号
中小企業支援型ローンファンド第23号
中小企業支援型ローンファンド第37号
中小企業支援型ローンファンド第81号
中小企業支援型ローンファンド第84号

このたびの運用期間の延長決定に至るまでに、ファンド営業者にて貸付先の財務状況並びに資金繰りの精査を行い、延長期間における利払い・元本償還に懸念のないことを確認しておりますので、どうぞご安心ください。

なお、当ファンド運用期間延長後の償還予定日は2016年1月8日を予定しております。ただし貸付先からの返済状況及び債権のによっては、早期償還又は運用期間の再延長の可能性がございます。
【↑以上引用】

メールの内容は管理者様の09/12記事とほぼ同様(コピペ?)でした。

延長後の償還予定日が2016年1月8日であることから、先月延期となったファンドの借り手と同一の可能性がありそうです。

上記の「~懸念のないことを確認しておりますので、どうぞご安心ください。」の部分が09/12記事と若干違うようです。

Re: 9月末日償還期限の1部ファンドも延期

たいささん
こんにちは

情報提供ありがとうございます。

先月に続いて今月も運用期間の延長が発生したのですね。

全て前回とは違うファンドなので、前回とは別の借り手で返済遅延が起きたものと思われます。
なぜ急に返済遅延が連続で起きているのか、非常に気になります。
今度クラウドバンク関係者の方から話を聞く機会があれば是非聞いてみたいと思います。

10月7日の元本部分の償還について

前回とは別の借り手となると、借り手の何社がに返済遅延をしているかが非常に気になりますが、情報がないので不明確ですね。

ちなみに「すでに完済された貸付、一部約定弁済により元本返済のあった貸付の元本部分の償還」は「予定通り償還予定日(10月7日)に実施」とあります。
私は2ファンドが遅延の該当となったのですが、内1つは償還0円、残りは総貸出の0.5%しか償還されませんでした(ほぼ全てが遅延)。

Re: 10月7日の元本部分の償還について

たいささん
お世話になっております。

情報提供ありがとうございます。

また何かあればぜひよろしくお願いします。

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Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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