不動産特化型サービスの比較
- 2015/08/22
- 05:00
ラッキーバンク・オーナーズブック・LCレンディングです。
ただ、不動産に特化しているとはいってもそれぞれサービス内容には違いがあります。その違いをまとめてみました。
不動産特化型サービスの比較
(表内には、主なものを記載しています。いずれの項目についても例外はあります。)
項目 | ラッキーバンク | オーナーズブック | LCレンディング |
不動産保有期間 | 短期 | 長期 | 長期 |
目的 | リノベーション後の売却益 | 賃料収入 | 賃料収入 |
不動産担保順位 | 第1順位 | 第2順位以降 (メザニンローン) | 第2順位以降 (メザニンローン) |
投資対象の不動産 | オフィス・住宅など | オフィス | 商業不動産 |
これを見ると、大きく「長期保有-賃料収入目的タイプ」(LCレンディングとオーナーズブック)と「短期保有-売却益目的タイプ」(ラッキーバンク)に分けられそうです。
「短期保有-売却益目的タイプ」の方が短期間で高い利益をあげる可能性がありますが、想定通り売却できなかった場合のリスクがあります。
一方、「長期保有-賃料収入目的タイプ」は、ある程度安定した収益が見込める一方で、万一返済不能に陥ったとき、第2抵当以降であるため、担保売却しても全額資金回収ができない可能性もあります。
したがって一概にどちらが安全とも言えません。
やはり、案件ごとにスキーム・借入金額・物件担保価値などを確認して判断するしかないようです。
なお、従来の融資型クラウドファンディングサービスでも不動産担保ローンは手掛けていますが、これらはどうでしょうか。
項目 | maneo | クラウドバンク | SBIソーシャルレンディング | AQUSH |
不動産保有期間 | 短期 | 短期 | 不明 | 不明 |
目的 | 開発・リノベーションなどの後の売却益 | 開発・リノベーションなどの後の売却益 | 不明 | 不明 |
不動産担保順位 | 第1順位・第2順位以降ともあり | 第2順位以降 (メザニンローン) | 不明 | 不明 |
投資対象の不動産 | 何でも(オフィス・住宅・太陽光発電など) | オフィス・住宅など | 不明 | 不明 |
maneoとクラウドバンクはいずれもどちらかというと「短期保有-売却益目的タイプ」と言えます。
(maneoは案件が多いので全て確認したわけではありませんが、基本的には転売目的のローンが多い印象です)
SBIソーシャルレンディングとAQUSHは、個々の不動産投資案件のスキームは公開していないため、詳細は一切不明です。
こうして見てくると、「長期保有-賃料収入目的タイプ」(LCレンディングとオーナーズブック)は、従来の不動産担保ローンとは一線を画す新しいタイプの商品だと言えそうです。
LCレンディング・オーナーズブックともまだ始まったばかりのサービスですが、今後実績を積み重ねていけば、より安定性の高い投資を求める投資家から人気を集める可能性はありそうです。
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