まず、2015年5月30日の日経新聞の記事を紹介します。
↓
「ソーシャル融資 浸透」<以下引用>
インターネットなどを通じてお金を貸したい投資家と借りたい人を仲介する「ソーシャルレンディング」が日本でも浸透してきた。
投資利回りは年5%前後と、銀行預金や個人向け国債などに比べて高いのが特徴だ。
<引用終わり>maneo,クラウドバンク,AQUSHの3社が取り上げられています。
各社にちゃんと取材をしたようで、内容はしっかりしています。
内容的には過去の日経記事「ネットで小口融資 倍増」(2015年3月29日)
とさほど違いはありませんが、今回は「money & investment saturday マネー道場」という投資初心者向けのページに掲載されています。
(「money & investment saturday マネー道場」では、他に保険や投資信託、住宅ローン、確定申告などの記事が掲載されています)
以前は、上級者向けのややマニアックな投資という扱いでしたが、今回は投資初心者向けの投資商品として紹介されている印象です。
ソーシャルレンディングも登場してから5年以上の実績を積み上げてきたためか、徐々にメディアの扱いも変わってきていると感じます。
さて、次に書籍の紹介です。
↓
「あやしい投資話に乗ってみた 藤原久敏」
著者の藤原久敏氏はファイナンシャルプランナーとしてセミナーの講師などを務めている傍ら、個人投資家として様々な投資に手を出しています。
本書は、
自ら「あやしい」投資に手を出し、その詳細や結果をレポートするというコンセプトの本です。
「あやしい」投資商品として著者自ら挑んだのは、次の7つです。
・未公開株(グリーンシート)
・新規公開株(IPO)
・和牛オーナー(安愚楽牧場)
・海外ファンド
・高金利預金(日本振興銀行)
・FX新興国通貨
・先物取引それぞれ、大儲けしたり大損したりしています。
結果については書籍の方でご確認いただきたいと思いますが、一つだけ参考になりそうな事例をご紹介します。
和牛オーナー(安愚楽牧場)はご存知の通り2011年8月に破綻しましたが、
著者はその直前の2011年4月に撤退し、被害は免れたそうです。
撤退しようと思ったきっかけは、
「オーナー特典がどんどん豪華・多様になっていくこと」
「大口商品の配当率が異常に高くなっていること。」で、逆に不安になり、撤退を決めたとのこと。
危ういところでした。
「あやしい」投資に挑む上での心構えとして著者が挙げている中で特に印象に残ったのは、
「「これはヤバい!」と感じたときに、サクッと退散すること、いわゆる「早めの損切り」です。
そして、決して熱くならないことです。」
「あやしいと感じたら、普通は避けて通ることでしょう。
これは、もったいないことです。
なぜなら、一見あやしいと感じられる投資の中には、実はすごく有利な投資、勉強になる投資、純粋に面白い投資などもあるからです。
これらにチャレンジすることで、投資の、いや人生の選択肢が広がると言っても過言ではありません。
知識を身につけるほどに、あやしいと感じる投資は減っていきます。」という言葉です。
私が日々融資型クラウドファンディングやフィリピン不動産投資といった「あやしい」投資にいそしんでいるのも、こうした気持ちがあるからだと思います。
融資型クラウドファンディングも、現時点では一般的なイメージとしては「あやしい」投資の一つでしょう。
今後この藤原氏にも融資型クラウドファンディングを是非体験していただき、その評価を聞いてみたいものです。


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