新たな融資型クラウドファンディング「ラッキーバンク」がサービス開始・第1号案件は利回り10%
- 2014/12/24
- 05:00
「ラッキーバンク」が登場しました。
サービス開始時期は2014年12月11日です。
↓
ラッキーバンク
会社概要は以下の通りです。
社名:ラッキーバンク・インベストメント株式会社
設立:平成26年5月1日
代表取締役社長: 越後 篤
資本金:5千万円
貸金業者・第二種金融商品取引業者
貸金業・第二種金融商品取引業の免許を取っているとのことで、とりあえず会社の形式的には問題なさそうです。
ただ、SBIソーシャルレンディングのようにどこかのグループ会社ではないようです。
また、社長の越後氏の経歴について具体的な記載がないのがやや気になったので調べたところ、次のネット記事に記載がありました。
↓
会社の流儀BLOG
この記事によると、越後氏は北海道銀行で企業融資を手掛けていたとのこと。
その後ノンバンクへ移り飲食業経営にも参画したそうです。
サービス概要は以下の通りです。
・投資利回り:年6%~10%(税引き前)
・全案件不動産担保付き
・収益は毎月分配
・取引手数料なし
・最低投資額は数万円から
不動産担保付きの貸出に特化している点は新しいと言えます。
不動産担保付きで利回り6%~10%というのは、既存の業者と比較しても高い水準です。
既存の業者の中で不動産担保ローンで最も高い利回りを提供しているのはmaneoですが、それでも5%~7%程度です。
貸付の対象は不動産開発業者です。
また、マイナビニュースとYahooニュースでインタビュー記事が掲載されています。(内容は同様)
↓
マイナビニュース【インタビュー】日本初の全案件不動産担保型ソーシャルレンディングサービス「LuckyBank」
当然ですが、融資型クラウドファンディングの状況についてよく調べているようです。
インタビュー内容について首をかしげるような箇所はなく、サービス開始に向けしっかりと準備をしてきたのだと思って良さそうです。
投資家向けのセミナーがあればぜひ参加してさらにいろいろ聞いてきたいのですが、いまのところ開催予定はないようです。
12月11日から募集開始された第1号案件は、東京中央区日本橋の不動産収益物件の修繕・改修プロジェクトです。
<案件概要>
利回り:10%
募集金額:2000万円
運用期間:6ヶ月
投資可能金額:5万円~
返済方式:一括返済
不動産担保あり
別事業会社による保証あり
資金用途:対象物件の改装費用
また、案件詳細のページに、具体的な土地・建物の評価額・工事代金・抵当の順位が記載されています。
また、それらを裏づける不動産鑑定書・工事見積書なども公開されており、透明性は高いと言えます。
(土地の住所や業者の名前は公開されていませんが)
12月22日時点で満額集まりました。
ただ1つ気になるのは、「東京中央区日本橋の不動産収益物件」のプロジェクトとありますが、借り手の数は何社なのでしょうか。
1社のように見えますが、それだとmaneoと同じように「複数化するように」と金融当局から注意されるかも知れません。
さて、私もさっそく口座開設し、この第1号案件に申し込んでみました。
10%の利回りは魅力ですが、さすがに第1号ということもあり、投資金額は10万円に抑えました。
口座開設の流れは他社とあまり違いはなく、以下の通りです。
<口座開設の流れ>
ネットから申込
↓
本人確認書類はアップロード
↓
自宅に郵送されたはがきに記載された取引承認キーを入力
↓
口座に入金
口座情報画面はこんな感じです。

シンプルでいいと思います。
また、この第1号案件の匿名組合契約約款に、ラッキーバンクが徴収する営業者報酬料率について記載がありました。
営業者報酬料率= 1.0%です。
第1号案件はほとんど利益なしでやっているということのようです。
次の案件からは営業者報酬料率も上がり、利回りは低くなるものと思われます。
ラッキーバンクについてはまだいろいろと不明なところはありますが、今後また実績などについてレポートします。
