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投資型クラウドファンディングの3つのタイプとその特徴

投資型クラウドファンディングの3つのタイプ「融資型」「ファンド型」「株式型」について、それぞれの特徴を比較します。
いずれも金銭的リターンがあるという点では共通していますが、リターンの内容や投資期間などの面で違いがあります。

投資型クラウドファンディングの3つのタイプ

まず、リターンおよび利回りについて比較します。
リターンは、融資型では金利、ファンド型では配当、株式型では配当およびキャピタルゲインです。
金利は、原則として事前に利回りがXX%と決まっています。借り手からの返済が滞るといったことがなければ、決まった利回りが必ず得られます。投資家から見れば最も手堅いと言えるでしょう。
配当は、ビジネスの実績により変動するので、通常事前には利回りは決まっていません。ビジネスが順調であれば大きな配当が得られる可能性がありますが、不調の場合はまったく配当が得られない可能性もあります。
キャピタルゲインとは、株式の売却益のことです。株式型クラウドファンディングで資金調達する企業は基本的にはベンチャー企業なので、当面配当は期待できないと考えられます。どちらかというとこのキャピタルゲインを得ることが主な投資目的となるでしょう。当然株価がいくらになるかは事前には決まっていませんので、企業の実績次第ということになります。

次に、投資期間および投資期間中の売却・解約について比較します。
融資型とファンド型では投資期間は固定です。投資期間中の売却や解約もできません。この点については十分に注意が必要です。
株式型では、投資期間は決まっていません。売却は可能ですが、誰にでも売却できるわけではなく、対象企業の関係者から構成される「投資グループ」のメンバーに限るという制約があります。そのため、実際には売りたいと思ってもすぐに売れるとは限らず、買い手が現れるまでしばらく待たなくてはならないといった事態が考えられます。ある程度長期の保有を前提として投資した方がよいでしょう。

元本割れの発生するケースについても違いがあります。
融資型では、借り手が返済不能になった場合(デフォルト)のみ元本割れが発生します。ビジネスが不調で赤字になったとしても、借り手が倒産しない限り返済は行われるので、3つのタイプの中では最も元本割れの可能性は低いと言えるでしょう。
ファンド型では、業績が想定を下回った場合には元本割れの可能性があります。
株式型では、株価が下落した場合に元本割れが発生する可能性があります。
企業の業績が悪化すれば株価は下がるでしょうが、いうまでもなく株価が下落する要因はそれだけではありません。為替や経済動向など様々な要因が考えられます。リーマンショックのような経済危機が発生した場合、企業の業績にかかわらず株価が影響を受ける可能性もあります。3つのタイプの中でも最も元本割れの可能性は高いと言えます。

次にリスクの面で比較します。
融資型の主なリスクは、貸倒れ・サービス会社の破綻・途中解約できないリスク(流動性リスク)の3つです。(詳細については第*章 融資型クラウドファンディングのリスクとその対策 参照)
ファンド型の場合にもサービス会社破綻・流動性リスクがあるのは同様ですが、貸倒れだけではなく、業績が想定を下回ること自体がリスクであると言えます。
株式型においてもサービス会社破綻・流動性リスクはあります(すぐに売却できるわけではないという意味です)。他に企業の業績悪化と株価の下落のリスクも考えられます。

全体として、融資型⇒ファンド型⇒株式型の順で、よりハイリスク・ハイリターンであると言えるでしょう。
融資型と株式型の違いは、同じ上場企業の社債を購入する場合と株式を購入する場合の違いに相当すると考えていただければわかりやすいでしょう。

また、仲介業者に必要な事業者登録も異なります。
ファンド型では第二種金融商品取引業登録が必要で、融資型はそれに加えて貸金業の登録が必要になります。
また、株式型は第一種金融商品取引業が必要になります。
現在これらの認可を得るのは簡単ではなく、投資型クラウドファンディングへの参入業者が少ない理由の一つとなっています。






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コメント

けにごろうさん、ご無沙汰しています。
ソーシャルレンディング赤裸々日記のファイアフェレットです。

記事を拝読して、疑問がありましたので質問させて頂きます。
融資型、ファンド型、株式型の説明の表におきまして、融資型がmaneo、AQUSH、SBISL、クラウドバンクで、ファンド型がクラウドクレジットと区分されています。私の認識ではクラウドクレジットの取り扱う商品も他社の商品と同様で、貸付先がディフォルト、倒産でもしないかぎり元本割れはしないものと考えておりました。クラウドバンクの商品と同様、業績によって利息が変化することがあるくらいと思っていました。
ディフォルトが起きない場合元本割れが起きるケースは商品説明にあるとおりの、為替リスクくらいとおもっていました。
クラウドクレジットの取扱商品は業績により、元本割れをおこしてしまう商品なのでしょうか。

現在クラウドクレジットでの新たな投資を検討しておりまして、気になった次第です。
よろしくお願いします。

Re: タイトルなし

ファイアフェレットさん
こんにちは。
ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます。

> けにごろうさん、ご無沙汰しています。
> ソーシャルレンディング赤裸々日記のファイアフェレットです。
>
> 記事を拝読して、疑問がありましたので質問させて頂きます。
> 融資型、ファンド型、株式型の説明の表におきまして、融資型がmaneo、AQUSH、SBISL、クラウドバンクで、ファンド型がクラウドクレジットと区分されています。私の認識ではクラウドクレジットの取り扱う商品も他社の商品と同様で、貸付先がディフォルト、倒産でもしないかぎり元本割れはしないものと考えておりました。クラウドバンクの商品と同様、業績によって利息が変化することがあるくらいと思っていました。
> ディフォルトが起きない場合元本割れが起きるケースは商品説明にあるとおりの、為替リスクくらいとおもっていました。
> クラウドクレジットの取扱商品は業績により、元本割れをおこしてしまう商品なのでしょうか。
>
> 現在クラウドクレジットでの新たな投資を検討しておりまして、気になった次第です。
> よろしくお願いします。

クラウドクレジットについてのご質問ですね。
クラウドクレジットを融資型でなくファンド型に分類したのは、2つ理由があります。
1つは、利回り表示が期待利回りであるためで、もう1つは、仰る通り為替リスクがあるためです。
(そういう意味では、クラウドバンクのマイクロファイナンスファンドなども同様ですが)
話を聞いた限りだとデフォルトによる元本割れの可能性は低そうですが、為替変動による元本割れの可能性はあり得そうな気がします。

ところで、最近ソーシャルレンディング赤裸々日記は頻繁に記事がアップされていますね。
ラッキーバンクの記事など、大変興味深く拝見しています。

今後ともよろしくお願いいたします。

ご回答どうもありがとうございました

ご回答どうもありがとうございます。

ちょっと最近思うことがありまして、けにごろうさんを見習って週に2回くらいの更新を目指しています。

今後もよろしくお願いします。

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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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