以前の記事「日経マネー7月号で「儲かるクラウドファンディング」特集」で少し紹介した
「クラウドクレジット株式会社」がサービスを開始しました。↓
クラウドクレジット株式会社日経マネー誌の記事ではサービス開始予定は9月と記載されていましたが、6月20日に前倒しでサービスを開始しました。
募集案件第1弾の概要は以下の通りです。
(以下引用)
<ペルー・小口債務者支援プロジェクト1号>
・期待利回り: 10.9%(税引前) (ただし利回り保証なし)
・手数料 : 0円
・最低投資金額: 500,000円 ( 追加単位: 10,000 円 )
・運用期間 : 原則2017年7月末まで
・分配方法 : 毎月分配(現地運用開始から満6ヶ月を過ぎてから)
・通貨 : 円建て
・プロジェクト特徴:
延滞債権投資とは、銀行から延滞している零細企業向け/ 消費者ローンを額面の数%購入してきて、債務者との返済相談、
減免交渉をし、約3 年かけてその額面の1.5 倍程度で回収を目指すものです。破産法が未整備な国では債務者が適切な債
務の減額を受けることができないことがあります。その場合、こうした減免によ
り借り手にも負荷が少なく、利回りがよく、回収精度もよい商品となっています。
※ただし、利回り保証はありません。
(引用終わり)10.9%の期待利回りは魅力的ですね。
今年はmaneoでも10%以上の案件はほとんど出ていません。
スキームを見たところ、明らかに不審な点は見当たらないようです。気になる点としては、まず
クラウドクレジット社が運用期間3年間の間事業を継続できるか、という事業者リスクがあります。
できれば当初は運用期間1年程度の商品設計にしてもらえるとより安心して投資できるのですが。
まあ、maneoやAQUSHもサービス開始当初から運用期間3年くらいの商品を出していましたから、あまり気にしても仕方がないのかもしれません。
また、
為替リスクがあるとのことで、為替ヘッジがされていないようです。
調べてみたところ、日本円/ペルー・ソルの過去3年間の最高値・最低値は以下の通りでした。
・最高値:0.03656
・最低値:0.02543
(参照元:
http://jpy.jp.fx-exchange.com/pen/)
新興国通貨だけあって為替の値動きは大きく、
過去3年で40%以上の変動幅があるようです。
償還時点での為替レートに恵まれないと、3年分の利回りが相殺されてしまう可能性があるかも知れません。
(もしかするとある程度の為替レート変動は見込んだ商品設計になっているのかも知れませんが、この情報だけだと良くわかりません)
さらに、開始したばかりで実績がないサービスであるにも関わらず
「最低投資金額50万円」というのは、投資するには若干ハードルが高いと感じます。(資産が何億円もあれば別ですが・・・)
せめて5万円くらいから投資できるようにしてもらえるとありがたいのですが。
この点について私と同じくソーシャルレンディング投資家で、クラウドクレジット社のセミナーに参加されたridebmx氏から情報提供いただいたところでは、
「まだ第二種金融業の免許が下りていないため、適格機関投資家等特例業者なので1案件49名までの制限があり、そのため最低投資金額が50万となっているそうです。
当然二種免許が出れば、最低額は3万とかに下げるようですし、プール口座も作る予定との事です。」とのことでした。
来年度から施行される金商法改正をにらんで、先行してサービスを開始したということのようです。
いずれは最低投資金額も下がると思って良さそうです。
(なお、ridebmx氏は、セミナーに参加し、その場で50万円出資を決めたそうです。)
代表の杉山氏は、大和証券SMBCおよびロイズTSB銀行東京支店で、日本国債や海外社債投資などに携わってきたそうです。
また、他のスタッフもロイズTSB銀行出身者が多いようです。
ロイズTSB銀行から他のスタッフをひきつれて独立したということでしょうか。だとしたら、見たところ若そうですが、とても人望がある方なのかも知れません。
なお、
この案件は7月初旬にはすでに完売となっていました。
日経マネー誌に紹介された効果かどうかわかりませんが、注目度は高いようです。
正直、サイトの情報だけからでは、
クラウドクレジット社およびこの案件の安全性や収益性などは判断できませんが、一度はセミナー等に参加し、問題なさそうであれば次回は是非投資してみたいと思います。
とりあえず口座開設だけ早めにしておくことにします。


- 関連記事
-