ソーシャルレンディング4社の徹底比較(2014年版)(6)(サマリー編)
- 2014/03/08
- 05:00
そこで、サマリー版を作成しました。
投資家にとって重要な項目のみ記載しました。
また、比較できる項目については◎○△の評価を記載しました。
ただし、各社ともビジネスモデルが大きく異なるため、単純な比較はあまり意味がないとも言えます。
あくまで参考程度とお考えください。
ソーシャルレンディングサービス比較(サマリー版) (内容・数値はいずれも2014年1月時点) | ||||||
会社 | maneo(マネオ) | AQUSH(アクシュ) | SBIソーシャルレンディング | クラウドバンク | ||
サービス | ビジネス向けローン | AQUSHマーケット | AQUSHグローバルファンド | 証券担保ローンファンド | ||
特徴 | ・貸し手は、借入目的・事業内容などの情報を元に借り手を直接選ぶことができる。 ・常に案件が募集されているとは限らない。 ・1人の借り手に対して貸し手が複数 | ・借り手を審査し、信用リスクを客観的に格付評価した「AQUSHグレード」(5段階)を提示 ・投資家は借り手を直接指定できず、「AQUSHグレード」と金利を指定して投資する。 ・複数の借り手に対して貸し手も複数。 | ・世界最大のソーシャルレンディングサービスである米LendingClubへ投資できる。 ・借り手の規模はほぼ無尽蔵であり、1か月以内にほぼ確実に貸し出すことができる。 ・海外投資であるが、為替ヘッジされているため為替リスクはなし。 | ・株式担保付きで安全性が高い。 ・複数の借り手に対して貸し手も複数。 ・投資家は借り手を直接指定できない。 | ・証券会社が運営するソーシャルレンディングサービス ・複数の借り手に対して貸し手も複数。 | |
ビジネスモデル | タイプ | ・オーダーメイド型 ・ビジネス向け | ・ファンド型 ・個人向け・ビジネス向け | ・ファンド型 ・個人向け・ビジネス向け | ・ファンド型 ・個人向け | ・ファンド型 |
借り手 | 中小企業 | 個人・中小企業 | アメリカの法人・個人 | SBI証券に株式を預けている個人 | 不動産担保事業者・新興国マイクロファイナンス機関・中小企業など (ファンド種類により異なる) | |
貸し手関連 | 金利(貸し手側) (※利率は年利・手数料引き後) | ◎ 4.0%~10.0% (案件により異なる。) | ◎ ・平均運用利回り実績 (グレードごと) AA: 5.1% A: 5.5% B: 6.2% C: 7.8% D: 8.4% | ○ 一律5.0% | △ 一律2.0% | ○ 5.0%~6.0% (ファンドにより異なる) |
担保・保証人 | 原則として不要 (案件によってはフランチャイザーや法人代表者などが保証人となったり、・不動産などが担保として供される場合もある。) | ■個人 不要 ■法人 原則必要(代表者の連帯保証) | 未公開 | 株式等の有価証券を担保とする。 | 未公開 | |
借入期間 | ○ 2か月~36か月 | △ 一律36ヶ月 | △ 一律36ヶ月 | ○ 約1年 | ○ ファンドにより異なる。 | |
実績 | 貸し倒れ率(サービス開始以来累計)(金額ベース) | ◎ 0% | ◎ 0.44% (2012年12月時点) (返済遅延の発生率は未公開) | ○ グレードA 1.7% グレードB 2.5% グレードC 3.0% (LendingClubの貸し倒れ率) | ◎ 0% | ? 0% (サービス開始後間もないため、評価不能) |
運営会社の経営状況安定度 | ◎ 営業利益4700万円 (2012年4月~2013年3月) | △ 未公開 (けにごろうによる推定:おそらく赤字と思われる) | △ 未公開 (けにごろうによる推定:おそらく赤字と思われる) | ◎ 営業利益5800万円 (2012年4月~2013年3月) |
上記の比較表を一言でまとめると、
「金利・貸し倒れリスク・運営会社の経営状況安定度の観点から、投資先としてはmaneoが最も優れており、AQUSHマーケットがそれに次ぐ。」
と言えそうです。
(かなり乱暴な結論ですが)
詳細版をご覧になりたい場合は以下の記事をご参照ください。
ソーシャルレンディング4社の徹底比較(2014年版)(1)
ソーシャルレンディング4社の徹底比較(2014年版)(2)(ビジネスモデル編)
ソーシャルレンディング4社の徹底比較(2014年版)(3)(貸し手編)
ソーシャルレンディング4社の徹底比較(2014年版)(4)(借り手編)
ソーシャルレンディング4社の徹底比較(2014年版)(5)(実績編)
