ソーシャルレンディングを始めた理由(2)
- 2011/02/07
- 20:32
2009年から2010年にかけて、貯蓄に励んだり副業で収入を増やしたりして、なんとか少し持ち直すことができました。
しかし、以前のようにまた株式投信やFXのように値動きが大きな投資の割合を増やす気にはなれません。
そもそも、株でもFXでも、「予想」が必要です。「予想」があたらないと儲からないわけです。
しかし、以前読んだ「ウォール街のランダムウォーカー」によると、値動きの予想はなんと原理的に不可能だそうです。ファンダメンタルズ分析もインデックス分析も、はっきりいうと星占いと同じくらいの信憑性しかないと。
確かに、このリーマンショックを体験すると、「予想」がほとんど不可能だというのは実感できます。
そういった体験を経て、自分が求めているのは「値動きの幅が小さく、値上がり益(キャピタルゲイン)よりもインカムゲインを継続的に得ることができる」(=予想を必要としない)投資だと気付いたのです。
1年で倍になったりしなくても、毎年平均して5%以上の利益率を上げられればそれで十分なのです。
その条件に当てはまるものとして思い浮かぶのは、国債などの債券や不動産投資・外貨の高金利通貨です。(投資信託の中にも毎月配当をうたっているものもありますが、多くは元本を取り崩しているだけのようなので、対象外と考えます)
しかし、国内債券は、比較的金利の高い社債でも今は2%未満です。また、不動産投資は大きな資金を必要とする上にかなり専門知識が必要なので、すぐには手が出せそうにありません。
また、世界的に低金利になってしまい、年率5%以上の金利を得られる通貨はほぼなくなってしまいました。(2008年以前はニュージーランド・南アフリカ・トルコなど結構あったのですが)
などと思い悩んでいたところ、あるとき確か雑誌の記事だったと思いますが、「個人間でお金の貸し借りができるシステムがある」と知りました。
そのときは、「へー、そうなんだ」くらいにしか思いませんでしたが、その後もインターネットで何度かニュースを見かけ、「ソーシャルレンディング」という言葉も覚えました。
「でも担保とかはどうなっているのだろうか。貸倒れをどうやって防いでいるのか」など、興味を持ってちょっと調べたところ、maneoとAQUSHという2つの会社があり、貸出金利が7~9%程度であることがわかりました。
さらに詳しく調べましたが、どうやらソーシャルレンディングは自分の求める「値動きの幅が小さく、値上がり益(キャピタルゲイン)よりもインカムゲインを継続的に得ることができる」投資の条件にまさに当てはまっていると感じました。
値動きはそもそも無いので予想をする必要もなく、あるのは貸し倒れのリスクだけです。
貸し倒れのリスクは貸出先を分散させることで低減できるはずで、金利自体が高ければ多少貸し倒れがあってもトータルでマイナスになる可能性は低いのではないか。
というわけでmaneoとAQUSHの口座開設に至ったわけです。
結局、いろいろな投資に手を出してうまくいかず、最後に行き着いたのがソーシャルレンディングだったとも言えます。
