LendingClubについて調べてみました
- 2013/07/27
- 14:00
「世界最大のソーシャルレンディング」として有名ですが、具体的にどのようなサービスを手掛けているのか良く知らない部分も多かったので、この機会に調べてみました。
↓
LendingClub
<Lending Clubサービス概要>
・サービス開始:2007年
・貸出金額(累計):約20億ドル
・投資家数:57,846人
・サービス内容:
借り手は信用度に応じて30のグレード(A1~G5)に分けられる。
貸し手はグレードを指定して貸出を行う。
金利は固定で、毎月支払われる。

・想定リターン(Projected Return):
グレードA-C 5.57%~9.16%
(過去の実績から算出した、デフォルトによる損失・手数料などを差し引いたリターン(年利))
・デフォルト率:
グレード デフォルト率(金額ベース)
A 1.7%
B 2.5%
C 3.0%
D 5.5%
E 6.0%
F 7.3%
G 14.0%
・貸出期間: 36か月または60カ月
・借入上限金額: 35,000ドル
・借入審査通過率: 10%以下
・手数料(借り手): グレードおよび借入期間に応じて、借入時に金額の1.11%~5.00%の手数料
・手数料(貸し手): 回収した金利の1%以上の手数料 (数値はいずれも2013年7月時点)
貸出金額20億ドル(約2000億円)はすごいですね。
前回も書きましたが、国内最大手のmaneoが約90億円なので、その20倍以上です。
貸出金額20億ドル・投資家数が約6万人だと、1人当たりの累計投資金額が30000ドル(約300万円)を超えることになります。
maneoで同様に計算すると約30万円なので、LendingClubの1人当たりの累計投資金額はmaneoのほぼ10倍となります。
サービス開始が早かったというのもあると思いますが、多額の資金を投じている投資家が多いといえます。
アメリカではLendingClubは年金の運用先としても認められており、その場合は税制面で優遇されるようです。
日本でも確定拠出年金の運用先としてmaneoやAQUSHも是非選択できるようになってほしいものです。
サービス内容は、AQUSHと近いと言えます。
借り手を信用度に応じてグレードに分けている点・借り手を個別に指定するのではなくファンド単位で投資する点・貸出期間が固定である点はAQUSHと同様です。
ただし、AQUSHとは異なり金利は選択できないようです。(グレードごとに決められている)
想定リターンは、グレードA-Cでは5.57%~9.16%と、maneoやAQUSHと同じかやや高い程度の水準です。
グレードD以上はさらにリターンが高いようですが、デフォルト率も急激に高くなるようなので注意が必要です。
借入上限は35000ドル(約350万円)と、maneoやAQUSHと比べてやや低い金額です。個人向けのローンが対象で、ビジネス向けは手掛けていないものと思われます。
借入審査通過率は10%以下と、かなり厳しい審査を行っています。