AQUSHが新サービス「AQUSHグローバルファンド」を開始
- 2013/07/10
- 21:12
↓
AQUSHグローバルファンド
<サービス概要>
・投資先:米ソーシャルレンディング「Lending Club」
LendingClub内のさまざまなローン、住んでいる地域、職業、年齢、性別などを組み合わせた、
独自のアルゴリズムを使い、高度な分散投資を行う。
・予定投資金利:6.5%(営業者報酬、税金控除前)
・投資およびリターンはすべて日本円(為替リスクなし)
・予定運用期間は36ヶ月(原則)
・一定の投資期間を経て運用期間中に投資家へ毎月元利金の分配を行う予定
・営業者報酬額は年利1.5%(既存のAQUSHマーケットと同様)
何と世界最大のソーシャルレンディング会社である米Lencding Clubと提携したとのことです。
私は先日の記事でAQUSH新サービス内容について予想をしたのですが、まったく外れました。
海外のソーシャルレンディングとの提携というのは正直全く予想しておらず、大変驚きました。
LendingClubの貸付額は20億ドル(約2000億円)以上で、日本最大のmaneo(貸付額約90億円)とも比較にならないほどの大きな規模です。
現在のAQUSHへのユーザー出資額から考えれば、ほぼ無尽蔵とも言える貸出先が確保できたと言えます。
予定投資金利は6.5%(営業者報酬控除前)固定で、既存のAQUSHマーケットのようにグレードや金利を選択することはできません。
既存のAQUSHユーザーにとってはやや面白みに欠けるように思いますが、わかりやすさを優先したということでしょうか。
6.5%という金利水準は、AQUSH保証会社不動産担保ローンファンドの投資金利(4.0%)よりはだいぶ高いです。
しかし、既存のAQUSHマーケットでは、グレード・金利を選択することでより高金利を狙うことができ、その水準と単純に比べると、やや低いと言えます。(ちなみに自分の2012年の運用利回りは約9%でした)
ただ、既存のAQUSHマーケットには月により資金需要にムラがあり、金利の高い月と低い月の差が大きいという欠点があります。
今回AQUSHグローバルファンドの登場により、AQUSHマーケットの金利が低い月にはそちらに資金をシフトすることで、運用効率を高めることができるようになるでしょう。このメリットは大きいといえます。
また、もう一つのサービス「ecoエネルギーファンド」も近日中にサービス開始とのことです。
こちらも大変楽しみです。
ところで、今年1月に行ったラッセル・カマー社長へのインタビューの際は「新サービス開始の予定はない」といっていたのですが、それ以降このサービスを企画したのでしょうか。
たった数か月で新サービスを企画・設計し、LendingClubなど他社と調整してサービス開始にこぎつけたスピード感はさすがに身軽なベンチャー企業です。
今後もこの新サービスの動向に注目していきたいと思います。