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ソーシャルレンディングが投資詐欺である可能性はないのか(maneo編)(1)

米MRIは、出資金の大半を個人投資家に約束した運用には回さず、他の投資家への配当金の支払いに流用していた疑いが持たれています。そうだとしたら、顧客資産が全額戻ってくる可能性は低そうです。
もしそれが真実だとしたら、この件は安愚楽牧場などと同じような投資詐欺ということになります。

こうしたニュースを目にして、日本のソーシャルレンディング各社も同じような投資詐欺ではないかという不安を持たれた方もいたのではないでしょうか。

この機会に、ソーシャルレンディング各社(maneo,AQUSH,SBIソーシャルレンディング)が投資詐欺である可能性はないのか、という重大なテーマについて考えてみます。

私は3社すべてに資金を預けており、もちろん3社ともおそらく詐欺ではないだろうとは思っていますが、ここでは極力客観的に考察してみたいと思います。

まず、投資詐欺を見分けるにはどのようなポイントがあるのでしょうか。
以下の記事によると、「リスク説明」「業者の規模」「投資対象」の3つのポイントがあるそうです。

投資詐欺の被害を防ぐ。投資詐欺を見分ける3つのポイント

以下、この3つのポイントに沿って検証します。
今回は、maneoについて見ていきます。

<ポイント1> リスクがあいまい。またはリターンに対して低すぎる
リスクがない、あるいはリターンが高いのに極端にリスクが低い、という投資話は詐欺である可能性が高いそうです。

maneoの重要事項説明書に記載されているリスク説明は以下の通りです。

重要事項説明書(事業者向けローン用:保証なし )

<以下引用>
匿名組合契約締結にあたってのリスクについて
・ 匿名組合出資は、元本が保証されているものでありません。
・ お客様は、maneo社が本借入人に対して金員を貸付ける事業に対して出資をすることになり、本借入人からの貸付金返済及び利息の支払いがお客様への出資金返還及び利益分配に充てられることとなります。
したがって、本借入人からの返済が滞ったり、本借入人の信用状況が悪化する等により、お客様に元本額が欠損する損失が発生する場合があります。
・ お客様のmaneo社に対する出資金は、出資された段階でmaneo社の資産となります。
したがって、maneo社の信用状況が悪化した場合には、お客様に対して出資金全額を返還することができないこととなり、結果として、お客様に出資金元本額が欠損する損失が発生する場合があります。
・ maneoエスクロー株式会社(以下「maneoエスクロー社」といいます。)は、お客様から、maneo社に対する出資金の預託を受け、またmaneo社からお客様への出資金返還金及び配当利益の預託を受け入れることとなりますので、maneoエスクロー社について倒産手続が開始された際、お客様からの預かり金が倒産財団に組み込まれる法的リスクがあります。
この場合には、お客様に対して出資金全額の返還をすることができないこととなる結果、お客様の出資金に欠損が生じる可能性があります。
<引用終わり>


ここでは、
・元本保証の商品ではない。
・貸倒れや返済遅延の際は損失が発生するリスクがある。
・maneo社・maneoエスクロー社の信用状況悪化や倒産時には損失が発生するリスクがある。
ということが明記されています。

そもそも銀行以外の業者が元本保証をうたって資金を集めるのは出資法違反なので、こうした投資商品では元本保証でない旨の記載は必須です。

また、後ろの方には
「お客様とmaneo社の間匿名組合契約については、お客様からこれを解約することはできません。」
との記載があり、貸出金の途中解約・返還はできないことも記載されています。

リスクの存在については一通り説明はされていると言ってよいでしょう。

しかし、リスクの存在について記載されていても、それぞれのリスクの大きさについて実際以上に低いような記載があればフェアではありませんが、そうした箇所はあるでしょうか。

今年の4月くらいまでは、事業性ローン返済実績一覧のページに「延滞・貸倒ゼロ更新中!」と大きな文字で記載されていたのですが、最近は表示をやめています。

これまで事業性ローンでデフォルトが発生していないのは事実ですが、それはもちろん今後も発生しないことを保証するものではありません。
「デフォルト0件」をあまり前面に押し出すのは、リスクの程度について投資家に誤解を与える可能性があるので良くないという判断なのでしょう。

マーケット情報のページには、「事業性ローンデフォルト発生金額 推移」の項目に、「該当事例はございません。」との記載がありますが、それほど目立つような書き方にはなっておらず、誤解を与えることはないと思われます。

全体として、maneoのリスク説明は適切であるといえると思います。

結構長くなってしまいました。
ポイント2以降の検証は次回とします。

なお、この記事はあくまで個人の見解です。投資は個人の責任でお願いします。






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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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