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3分でわかるソーシャルレンディング(貸し手向け)(2013年版)

2011年に「3分でわかるソーシャルレンディング(貸し手向け)」を書いたのですが、それから2年が過ぎ、ソーシャルレンディングを取り巻く環境もいろいろ変わりましたので、新しく書き直しました。

以前の記事はこちら


3分でわかるソーシャルレンディング(貸し手向け)(2013年版)

■ソーシャルレンディングとは
 ソーシャルレンディングとは、「お金を借りたい人」に対して「お金を貸したい人」が貸せるようにネットを通じて仲介する仕組みのことです。
 例えば「とりあえず使う予定のない貯金がある」という人は、「飲食店を開業したいが資金がない」という人にお金を貸してあげることでその資金を有効に運用することができます。もちろん金利が得られます。
 2013年4月現在日本ではmaneo(マネオ)・AQUSH(アクシュ)・SBIソーシャルレンディングの3社がサービスを提供しています。

■ソーシャルレンディングの仕組み
 お金を貸し借りする仕組みはサービス会社によって異なりますが、ここではmaneoを例にして説明します。
 (なお、maneoは現在企業向けの貸出のみを行っており、個人向けの貸し出しは行っていません。)

maneo敷仕組み

 (1)借入れ希望企業からmaneoに融資依頼が入ります。
 (2)maneoは借り手企業の事業の内容や状況などについて、提出された書類や指定信用情報機構などの情報を元に審査を行います。
 (3)審査を通過した場合、募集金額や用途・金利・返済期間などの条件がネット上で貸し手に対して公開され、募集が開始されます。
 (4)貸し手は条件を見てどの借り手にいくら資金を融資するか決めます。金利は良いがリスクが高いと思えば少額を、リスクが低いと思えば大きな金額を融資することができます。一人の借り手に対して複数の貸し手が少しずつ融資をする形になります。
 (5)必要な金額が集まれば募集が終了します。
 (6)集まった資金が借り手に貸し出されます。
 (7)借り手は返済期間の間、毎月金利を返済します。ローンの成立した翌々月から返済が始まります。
 (8)貸し手に対して返済金が分配されます。

■ソーシャルレンディングのメリット
 ソーシャルレンディングには、他の投資と比べて以下のメリットがあります。

 ・少額からでも始められる
  ソーシャルレンディングによる投資は少額から始めることができます。
  maneoとSBIソーシャルレンディングは1件1万円から、AQUSHは5万円から始めることができます。
  株式や投資信託を始めようとすれば少なくとも数十万円の資金は必要ですが、それらと比較して大きな資金が必要ありません。

 ・高金利が得られる
  ソーシャルレンディングの貸し手にとっての最大のメリットは高金利です。
  maneoの利回りは5%~8%が中心で、中には10%以上のものもあります。
  AQUSHの平均利回りは4.3%で、SBIソーシャルレンディングの利回りは2%~3%です。(いずれも年利)
  いずれも、銀行の定期預金はもちろん、個人向け国債や社債と比べてもかなり高い水準です。
  もちろん高金利はリスクの裏返しであることは忘れてはいけませんが・・・。

 ・借り手から感謝される
  お金を貸すことで借り手から感謝されます。また、例えば自分が融資した飲食店が成功して評判になるなどすれば、ビジネスや社会に貢献しているという実感が得られます。
  お金を貸すことで金利収入が得られるだけでなく、困っている人を助けたり新たなビジネスの支援ができるのは素晴らしいことですね。。
  特にmaneoの場合、サイト等を通じて借り手から感謝の言葉を聞けることもあります。
  
■ソーシャルレンディングのデメリット・リスク
 一方で、貸し手として資産を運用しようとする場合、以下のようなデメリット・リスクがあります。

 ・貸出に手数料がかかる
 AQUSH・SBIソーシャルレンディングでは、貸し手はローン成立後にサービス会社に対して毎月所定の手数料を支払う必要があります。

 ・一度貸したら、貸出期間中に解約できない
 銀行の定期預金であればいつでも解約はできますし、国債や投資信託・株もいつでも売却することができます(商品によっては手数料がかかる場合もありますが)。
 しかし、ソーシャルレンディングで一度お金を貸してしまえば、お金が必要になったからといって貸出期間中に解約することは決してできません。返ってくるのはあくまで決められた月々の返済額だけです。余裕資金で運用するようにしましょう。

 ・デフォルト(貸し倒れ)のリスクがある
 デフォルト(貸し倒れ)とは、貸したお金が返ってこないリスクです。お金の貸し借りをする上で最大のリスクと言えます。
 ソーシャルレンディングのローンには、原則として担保や保証人がありません。(maneoは一部のローンでは保証があります) 借り手が期日になってもお金を返さない場合、サービス会社は当然督促を行いますが、返済を肩代わりすることはありません。デフォルトのリスクは全面的に貸し手が負うことになります。デフォルトが発生すると、貸し手は貸したお金の一部または全部を失うことになります。
 このデフォルトの発生率はどの程度なのでしょうか?
 現在のところ、maneoでは0%・AQUSHでは0.4%・SBIソーシャルレンディングでは0%です。
 意外に低い数字と感じるかと思いますが、今後もデフォルトが発生しないとは限りません。注意は必要でしょう。
 (注:この数字は現在も募集を行っている商品に限ったものです。maneoとSBIソーシャルレンディングは過去にはもっとデフォルト率の高い商品を手掛けていましたが、現在はそれらの販売は行っていません。)

 ・サービス会社倒産のリスクがある
 万が一サービス会社が倒産した場合、貸し出した資金が返ってこないリスクがあります。
 ソーシャルレンディングでは、「匿名組合」という仕組みを通じて貸し出しを行うようになっています。詳しい説明は省略しますが、ここで注意しなければならないのは、「貸し手は借り手に対して直接お金を貸しているわけではない」ということです。そのため、たとえサービス会社が倒産した時でも直接貸し手が借り手からお金を取り立てることはできない仕組みになっています。

(図)ソーシャルレンディングのメリット・デメリット(貸し手にとって)
メリットデメリット
高金利貸し倒れのリスクがある
貸出を実行した後は景気・為替変動などの影響をあまり受けないサービス会社倒産のリスクがある
毎月金利収入が得られる途中解約できない
少額からでも始められる手数料がかかる
感謝される・人のためになる 
レンダー優待がある(maneo) 



■終わりに
 日本では低金利時代が長らく続いており、銀行預金や公社債などで得られる金利は1%未満です。
 ソーシャルレンディングは不動産投資などと同じでインカムゲイン(現金収入)を得ることのできる投資です。こつこつとお金を増やすのが好きな日本人に合った投資スタイルと言えます。一攫千金よりも安定した収益を求める方は、ポートフォリオの一部をソーシャルレンディングに振り向けてみてはいかがでしょうか。 

(本文中の数字はいずれも2013年4月時点のものです)


 より3社のサービス内容について深く知りたいという方は以下の記事をご覧ください。
  ↓
 ソーシャルレンディング各社の徹底比較






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中田健介(けにごろう)

Author:中田健介(けにごろう)
IT系企業に勤務しています。
2010年からソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)での資産運用を開始しました。
自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信しています。

■著書
2015年3月7日にぱる出版より著書「年利7%!今こそ「金利」で資産を殖やしなさい!~日本初!融資型クラウドファンディング投資の解説書」を発売しました。
是非よろしくお願いいたします。

■興味のあるもの
 ・投資(これまでに実施したことがあるのは、投資信託・国債・FX・株式などです。)

■ソーシャルレンディングについて
 maneo・AQUSHとも2010年から始めました。
 ソーシャルレンディングは将来性のあるビジネスモデルです。自分も微力ながらこのブログを通じて知名度の向上に努めたいと思っています。

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