日経記事「ネットで小口資金調達 ベンチャー育成新手法 金融庁が新制度検討」
- 2013/04/06
- 11:27
↓
ネットで小口資金調達 ベンチャー育成新手法 金融庁が新制度
<引用開始>
ベンチャー企業がインターネットを使って資金を調達できるようにするため、金融庁は新制度を検討する。証券会社などが未公開株を仲介し、ネット経由で小口の資金を幅広く募集できる仕組みを導入。投資家の保護や悪質な業者の排除を狙い、サイトを運営する事業者を絞り込む。ベンチャー企業の上場後を見据え情報開示義務も緩める考えで、成長分野への資金供給を促す。
<引用終わり>
以下、記事のポイントを要約します。
<ねらい>
ベンチャー企業へのネットを使った資金調達(クラウドファンディング)の支援
<現状>
・未公開株の募集や販売は制限されている。
・日本のベンチャー投資額は米国のわずか5%と少ない。
・日本のベンチャーキャピタルや大手金融機関は規模が大きいものしか投資対象としない。
<変更点>
クラウドファンディングの形式をとれば、証券会社やそれ以外の会社などで未公開株の仲介ができるように制度を改正する。
<課題>
詐欺などの悪質な行為・トラブルをどう防止するか。
以下は自分の感想です。
以前の記事でも書きましたが、現在日本には、リターンが「お金」のクラウドファンディングとしては「融資型(ソーシャルレンディング)」と「投資型」があります。
ただ、この「投資型」サービスは、ミュージックセキュリティーズなどごく一部の業者しか手掛けておらず、規模もごく小さなものです。
金融庁では、この投資型のクラウドファンディングに成長の余地が大きいとみているそうです。
投資家としては、ベンチャー投資の選択肢が増えることは歓迎したいと思います。
基本的に金利が固定しているソーシャルレンディングもよいですが、業績次第で配当が大きく伸びる可能性のある投資型クラウドファンディングにも興味はあります。
現在自分はミュージックセキュリティーズなどの投資型クラウドファンディングは行っていませんが、ある程度の金銭的なリターンが見込めるようなサービスなどが出てくれば、是非投資は検討したいと思います。
また、maneoなどのソーシャルレンディングにとっても、注目を集めるきっかけとなり、追い風となるかもしれません。
そういえば元エクスチェンジコーポレーションの大前氏が先日社長に就任したみどり証券はこの未公開株取引(グリーンシート)を主に手掛ける証券会社だそうです。
今後注目したいと思います。

