maneo妹尾社長が本を出しました「みんなと幸せになるお金の使い方」(2)
- 2013/02/16
- 20:33
![]() | みんなと幸せになるお金の使い方 「ソーシャルレンディング」という新しい投資のカタチ (角川フォレスタ) (2012/12/22) 妹尾 賢俊 商品詳細を見る |
第4章 新しい投資のカタチ
この章では、金融商品としてのソーシャルレンディング投資の特徴・魅力について述べています。
maneoだけでなく、AQUSH,SBIソーシャルレンディングについても合わせて説明しており、それぞれの共通点・違いがわかるようになっています。借り手の顔が見えるのはmaneoの特徴です。
ソーシャルレンディングは株やFXなどのキャピタルゲイン投資ではなくインカムゲインを狙う投資であり、平均利回り5~8%という現在の日本ではかなり高い金利が得られる投資と説明しています。
第5章 大事なあなたのお金を守るために
この章では、特に気になるソーシャルレンディングのリスクと、それに対するmaneoの対策について説明しています。
maneoの基本方針は、「投資家に損をさせないこと」「投資家に毎月決まったリターンを分配すること」です。
審査では、財務諸表の確認はもちろん、会社訪問・社長との面談を必ず行っているそうです。また、他のmaneoの借り手と結び付けてシナジー効果が発揮できるかどうかも重要なポイントとなるとのことです。必要に応じて物的担保も要求します。それでももし返済遅延が発生した時は、即回収活動に入ります。
安全性の確保のため、投資家資金は分別管理されています。
また、maneo自体が安定的な黒字経営を行うことも重要です。
第6章 今日からあなたも「投資家」に
この章では、maneoで投資を行うための具体的なステップについて説明しています。
投資家登録の仕方・資金入金の仕方・案件選択の仕方などです。
すでにmaneo投資をされている方であればご存じの内容でしょう。
<感想>
maneo・ソーシャルレンディングをまったく知らない人でも大変わかりやすい文章です。
特に興味深かったのは第3章で述べられている、銀行の審査とmaneoでの審査の観点の違いについてです。
既存の銀行ではなかなか中小企業の資金ニーズにこたえられないケースがあり、ソーシャルレンディングの存在意義はそうしたニーズにこたえていくことである、という理念は、元銀行員である妹尾さんから語られると非常に説得力があります。
この本は、低金利の続く定期預金・公社債などには不満だが、株・FXなどのハイリスク・ハイリターン型投資は怖いという方に対して特にお勧めです。
また、ソーシャルレンディングという言葉は聞いたことがあり興味はあるが、よくわからない・どこかうさんくさいという印象を持っている方にとっても、そうした疑念を解消する助けとなるかも知れません。
あるいはすでにmaneoなどでソーシャルレンディング投資を行っている方も、より安心して投資ができるようになることと思います。