ミュージックセキュリティーズが地銀と提携
- 2013/01/12
- 20:45
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広島銀行 マイクロ投資ファンドに関する業務提携について
<引用開始>
1.締結先 ミュージックセキュリティーズ株式会社(以下「MS社」という。)
2.提携内容 当行は、日本再生戦略(平成24年7月31日閣議決定)にて推進される「ふるさと投資(地域活性化小口投資)(注1)」をふまえ、MS社が事業者に提供する新しい資金調達手法、マイクロ投資プラットフォーム「セキュリテ」(注2)の仕組みについて、当行のお取引先さまへのご紹介を行うもの。
(注1)ふるさと投資(地域活性化小口投資)
各地の伝統産業やソーシャルビジネス、若者や女性の起業支援等を対象にした小口の投資ファンド。
(注2)マイクロ投資プラットフォーム「セキュリテ」
地域の事業者等が個別にファンドを組成し、事業資金等を個人投資家から小口で資金調達するための仕組み。
3.提携の目的 当行としては、お取引先さまへの新たな資金調達手法の提供による事業成長へのご支援として、MS社としては、当行が有する地域ネットワークを活用した対象事業者の開拓に繋がることを期待するものです。
4.契約締結日 平成24年11月22日(木)
<引用終わり>
上記の説明によれば、資金を借りたい事業者に対して、広島銀行がミュージックセキュリティーズ社のファンドを通じた資金調達を紹介する、という提携の形態です。
平たく言えば、銀行として融資するにはちょっとリスクが高かったり十分な収益が見込めるかわからない事業に対し、代わりにファンドによる資金調達を紹介して仲介料を取る、ということでしょうか。
提携がうまくいけばミュージックセキュリティーズもファンドの規模を大きく拡大することができるでしょう。
ミュージックセキュリティーズはあまり金銭的なリターンを求めない投資家向けのサービスなので、銀行としても紹介しやすいのかも知れません。
もしも配当がなかったり元本割れしたりしても、投資家からあとでそれほど文句を言われなくて済みそうです。
もしmaneoやAQUSHが同じように銀行と提携できればどうなるでしょうか。
お金を借りたい個人や企業が銀行経由でソーシャルレンディングから資金を集められるようになったり、銀行でソーシャルレンディングへの投資ができるようになれば、大きくすそ野が広がるでしょう。
銀行の借り手・貸し手と、ソーシャルレンディングの借り手・貸し手は資金規模や信用度・求めるリターンなどの面で層が異なるわけですから、提携することでお互いにメリットはあるはずです。
ソーシャルレンディングのような明らかに高利回りを目的とした投資だと、投資家が損失を被った時に銀行も責任を問われるようなことになるのを恐れているのかも知れませんが、是非リスクを恐れずに提携するという銀行が出てきてほしいと思います。
既に多くの消費者金融が銀行の傘下に入っています。
これも消費者金融各社が個人向け融資においては銀行よりも高いノウハウを持っており、銀行は強い資金力を持っているために互いにメリットが生じているわけです。
ソーシャルレンディングにおいても同じように互いにメリットを得られるような関係を築くことができるはずです。
