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(maneo)初の上場企業向けの融資が2ヶ月で早期返済

maneoが初の上場企業向けの融資として鳴り物入りで募集した「【上場企業A社向け】ホテル改修及び新規開業支援・不動産担保付きローン」が、融資開始からわずか2ヶ月で早期返済となりました。

もともと金利9.0%、期限36ヶ月というかなりの好条件で募集・成立した案件で、自分も20万円ほど融資したのですが、2ヶ月では1538円の金利しか得られませんでした。
まあ損はしていないのですが、正直期待はずれであったと言わざるを得ません。

早期返済に至った経緯については、maneo副社長の瀧本憲治氏のブログに書かれています。

2012年10月29日
カッコ悪い 証券市場と金融市場


<以下引用>
1.監査法人から高金利借入について苦言が呈され、
  11月頭までに返済しないと監査意見のレベルを落とすと言われた

2.物流倉庫の担保一順位の●●銀行に説明に行ったところ、
  maneoに担保2順位を設定したことを怒られたり、

3.他の物件の担保一順位の●●銀行からも、物件を早く売るように言われた
 (ちなみに、maneoではこの物件にも担保設定をしましたが、
  担保余力が少ないことから、投資家への募集条件にはしなかった)

4.そこで結局、ホテルを売却して、全額返済することにした

5.売却額は、3億円弱
<引用終わり>


9%・36ヶ月間の金利収益を見込んでこの案件に投資した投資家は、期待した収益はまったく得られませんでした。
その分の資金を同時期に募集されていた別の案件に投資していればもっと収益が得られたわけですから、大きな機会損失が発生していることになります。

確かに契約上は期限前返済は可能となっていますが、いくらなんでも2億円もの資金を集めておいて開始2ヶ月で返済というのはおかしいのではないでしょうか。それこそ上場企業の行いとは思えません。

ちなみにこの上場企業A社というのは、2ちゃんねる情報によると価値開発という会社のようです。

価値開発株式会社

東証二部に上場しており、ホテル開発事業を手掛けています。
プレスリリースを見ると、平成24年10月23日に衣浦グランドホテルというホテルを3億円弱で売却しており、瀧本氏のブログの内容とも一致します。可能性はかなり高いでしょう。

さて、確かにこのA社とその監査法人・銀行に対する瀧本氏の批判はもっともであると思いますが、同時にmaneo側にも問題はあると思います。
審査の詳細などが公開されていないので憶測に基づく部分もありますが、思いつく点として2点を挙げます。

・資金用途の十分な確認を行ったのか。
 そもそもA社が最初からこのホテルを売却する予定でmaneoから借り入れを行った可能性はなかったのでしょうか。
 もしそうだったとしたらA社は資金用途について虚偽の説明をしていたことになり、それを見抜けなかったmaneoにも責任はあったことになります。

・このような結果になる可能性を予想できなかったのか。
 maneoでの募集時に以下のような記載があります。
【上場企業A社向け】ホテル改修及び新規開業支援・不動産担保付きローン(第7弾)への投資
<以下引用>
また、A社の会社情報については上記記載以外の情報を開示できません。
A社は銀行取引がありますが、銀行の中にはmaneoでの取り組みを評価してくださる銀行もある一方、
まだまだ認知度が低いためmaneoの仕組みに理解を示していただけない銀行があるのも事実です。
対銀行取引上の風評を勘案して、今回はA社情報は非開示とさせていただく次第です。
<引用終わり>


この記述を見ると、A社がmaneoから貸し出しを受けた結果、銀行からの評価が下がるリスクはmaneoでも十分に予想していたものと思われます。

というか、そもそもA社とmaneoはこの貸出の件が銀行にばれないと考えていたのでしょうか?
いくら社名を非公開にしたとしても、仮にも上場企業が2億円もの資金調達をネットを通じて行えば、それが銀行や監査法人に知られないはずがありません。A社では銀行や監査法人にどう説明するかを全く考えていなかったのでしょうか?。あるいは事前に相談しなかったのでしょうか?。不思議な話です。

瀧本氏のブログには(監査法人・銀行に対して)「憤りを覚える」との記載がありますが、それよりもまず投資家におわびの一言くらいあってもよさそうなものです。

maneoとしても初の上場企業への融資ということで是非とも貸出を成立させたかったのかと思いますが、今後はこうしたことの無いよう、資金用途などの十分な確認を行うとともに、投資家に対する真摯な説明を心がけてほしいと思います。



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