AQUSHが法人向け貸付けを開始
- 2012/09/12
- 11:28
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AQUSHマーケット拡大に向けて法人貸付け本格始動!
AQUSHは8月にスタートしたアサックス保証不動産担保ローンファンドに続き、借り手層の拡大を図っているようです。
maneo・SBIソーシャルレンディングはすでに手掛けているので、これで3社とも法人向け貸し出しを行うことになります。
<以下引用>
ソーシャルレンディングAQUSHはこのたび、サービスの一層の向上を目的として、これまで個人貸付に限定していたAQUSHローンに法人貸付を加えることといたしました。
AQUSHは2009年12月のサービス開始以来一貫して個人向けの無担保ローンにフォーカスし、今日現在個人向け無担保ローンを提供する、国内で唯一のソーシャルレンディングサービスとして、非常に多くの個人の皆様にご利用いただいております。資金使途に注目してみますと、AQUSHはこれまでも事業目的での利用割合が多く、2010年では全体の30%以上が事業目的でした。その後AQUSHマーケットの拡大に伴い、2011年以降は徐々に低下して現在では全体の8%程度が事業資金となっておりますが、この間にも信用力の高い事業者から、個人名義ではなく法人としての資金需要は非常に強いものがありました。AQUSHはこのようなニーズに応えるため、このたび利用規約を一部変更し、法人の信用リスクを評価する新基準を設け、8月にスタートしたASAX保証不動産担保ローンに加え、9月より法人向け融資(代表者の連帯保証付き)を取り扱うことといたしました(ユーザーの皆様にはメッセージをお送りしておりますので、My AQUSHページもあわせてご確認ください)。
法人の信用リスク評価につきましては、AQUSH独自の厳正な審査とグレードシステムはそのままに、FICOスコア(連帯保証人)と、経済状況(連帯保証人の経済状況ならびに法人の事業内容や財務情報と担保評価)からAQUSHグレードを算出します。したがって、審査を通過した法人は既存のAQUSHグレードAA~Dのいずれかが付与されます。
投資家の皆様は、これまで通り自分のリスク許容度(AQUSHグレード)と希望する利回りを選択することでAQUSHマーケットを通じて個人および法人への貸付に投資することができます。また、既存の投資家の皆様も、現在出資している匿名組合を変更することなく、9月より当該匿名組合の出資金が個人及び法人への貸付に充当されるようになります。
このたびの変更後も、借り手の信用リスクを精緻に分析してAQUSHグレードという客観的なリスク評価を行い、投資家の皆様にリスクとリターンを選択することでユニークな投資機会を提供するーというAQUSHの独自性は不変です。さらに、マーケットシステムにより投資家のリスクを広く分散する仕組みも変わりません。
<引用終わり>
上記の説明内容のポイントは以下の通りです。
・法人については、個人とは異なる基準で貸出審査を行う
「法人の信用リスク評価につきましては、AQUSH独自の厳正な審査とグレードシステムはそのままに、FICOスコア(連帯保証人)と、経済状況(連帯保証人の経済状況ならびに法人の事業内容や財務情報と担保評価)からAQUSHグレードを算出します。」とあります。
個人についてはFICOスコアと現在の経済状況を元に審査を行っています。法人の事業内容や担保評価を基準に含めているのが違いのようです。
また、上記の記述からすると、法人貸出についてはどうも連帯保証人が必須のようです。
ただ、評価グレードは従来と同様、AA~Dのいずれかが付与されるとのことです。
・貸し手から見て、個人向け・法人向けの区別はない
貸し手は、個人向け・法人向けの貸し付けの違いを意識することはないようです。
貸し手は、従来通りグレードと金利の選択はできますが、個人向け・法人向けの選択をすることはできないようです。
例えば「グレードAの5%」という匿名組合に対して貸し付けを行った場合、その中には個人向けも法人向けも両方含まれるということです。
したがって、貸出の仕組みには見た目上変化はないものと思われます。
やや貸出額が伸び悩んでいる感のあったAQUSHですが、法人向けの貸出を伸ばすことでその壁を打ち破ることができるでしょうか。
われわれ投資家としては、法人向け貸し出しが順調に伸びれば貸出金利の上昇が期待できるので、大いに歓迎したいと思います。