AQUSH社長ラッセル・カマー氏インタビュー記事
- 2012/07/11
- 21:04
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ネットで投資家と借り手を結びつけるソーシャルレンディング『AQUSH』を運営
副社長の大前氏はテレビなどのメディアにもよく登場しますが、謎に包まれていた?ラッセル・カマー氏の経歴などが明らかになっています。
<以下引用>
ラッセルさんは日本に住んで7年、奥さんも日本人だ。カナダ人の両親を持ち、シンガポールで生まれ、カナダと香港で育った。高校時代はラグビー部のキャプテンだったスポーツマン。数学が好きで、イギリスの大学で物理学を学んだ。その後、思春期を過ごした香港の街に影響を受け、金融業界を目指した
(中略)
新卒で、香港に拠点を置くメリルリンチ・グローバルエクイティ・デリバティブ・ストラテジー・グループに入社し、統計学を用いたリサーチ業務に従事。そしてスタンフォード大学大学院に進み、金融統計学修士を取得。ゴールドマン・サックス証券東京支社に転職して3年間勤務し、アジア債券コンバーティブル・トレーディング部でトレーディング業務、自己勘定取引部門で投資業務を行った。
<引用終わり>
ゴールドマン・サックスでトレーディング業務を担当していたとのこと。
また、統計学が専門で得意なようです。AQUSHレポートでもさまざまなデータがわかりやすい切り口で紹介されていますね。
<以下引用>
「日本ではゼロ金利政策が続き、個人投資家の投資先が限られています。一方、個人がお金を借りる消費者金融やカードローンの金利は20%近い。インターネットにより投資家と借り手の距離を縮め、融資に介在する金融機関コストを取り除けば、投資家と借り手が納得する金利で取引することができると思いました。個人の信用力に基づいた金利で取引できるオンライン・マーケットプレイスを作ることを考えたのです
<引用終わり>
日本でソーシャルレンディングを起業した理由について上記のように述べています。
日本における投資家と借り手との間の金利差が大きいことに注目したということですね。
ただ、この記事には書いていませんが、日本の金融当局から営業許可を得るにはかなり苦労したようです。
(海外のソーシャルレンディングが日本に進出していない理由もそのあたりにあるのではないでしょうか)
<以下引用>
「ビジネスは、マジックではありません。私達の仕事は、株主から集めた資金を大切にしてビジネスを維持し、ユーザーが愛する仕組みを運営し、十分なお金を分配すること。毎日、私達の事業を少しずつ良いものにしています。毎日カイゼンを積み重ねることで、株主やお客様にとって良いサービスを提供しています。成果は、一日一日の積み重ねですから」
<引用終わり>
真面目な方のようで、ベンチャービジネスの起業家にありがちな、短期で一攫千金を狙うようなスタンスではないようです。長期的な視野でビジネスを考えているようなので、まあ安心して投資できそうです。