ソーシャルレンディングの事業者リスクについて(maneo)
- 2012/02/01
- 13:14
事業者が倒産した時に貸出中の資金はどうなるのか、各事業者ごとにまとめてみます。
<maneo>
重要事項説明書(取引口座開設時)事業者向け保証付きローン
によると、事業者倒産時のリスクについては以下の通り記述されています。
(以下引用)
■匿名組合契約締結にあたってのリスクについて
・ お客様のmaneo社に対する出資金は、出資された段階でman
eo社の資産となります。
したがって、maneo社の信用状況が悪化した場合には、お客様
に対して出資金全額を返還することができないこととなり、結果と
して、お客様に出資金元本額が欠損する損失が発生する場合があり
ます。
・ maneoエスクロー株式会社(以下「maneoエスクロー社」
といいます。)は、お客様から、maneo社に対する出資金の預
託を受け、またmaneo社からお客様への出資金返還金及び配当
利益の預託を受け入れることとなりますので、maneoエスクロ
ー社について倒産手続が開始された際、お客様からの預かり金が倒
産財団に組み込まれる法的リスクがあります。
この場合には、お客様に対して出資金全額の返還をすることができ
ないこととなる結果、お客様の出資金に欠損が生じる可能性があり
ます。
■破産手続開始決定による終了
お客様とmaneo社が締結することとなる匿名組合契
約は、お客様またはmaneo社が破産手続開始の決定を
受けた場合には、当然に終了するものとします。
■分別管理の方法
maneo社は、匿名組合員出資金、本借入人からの元本返
済金及び支払利息金を、maneo社が行う本営業と同種の
他の営業について出資を受けた出資金等と一括して、man
eo社の固有財産を保管する銀行預金口座とは別の預かり金
口としての銀行預金口座に預金し、分別管理します。man
eo社は、匿名組合員出資金、本借入人からの元本返済金及
び支払利息金その他本営業に係る財産を、本営業と同種の他
の営業に関する出資金等と適切に区分して経理します。
(引用終わり)
ポイントとなるのは、以下の3点です。
(1)maneo社の信用状況が悪化したり倒産したりした場合、投資家の出資金元本額が欠損する損失が発生する場合がある。
(2)maneo社が破産したときは、匿名組合契約は終了となる。
(3) maneo社は、匿名組合員出資金、元本返済金及び支払利息金を、maneo社の固有財産を保管する銀行預金口座とは別の銀行預金口座に預金し、分別管理する。
(3)より、出資金や返済金・利息金の分別管理は一応されているようです。
FX会社を選ぶ際にも、顧客の資産が分別管理されているかどうかが1つのポイントとなり、きちんと分別管理されていれば万一会社が破たんしたときにも財産は保障されるはずです。
しかし、maneo社の分別管理はそこまで徹底したものではなく、(1)のように、maneoの信用状況が悪化したり倒産したりした場合は、必ずしもそのお金が保障されるわけではなく、欠損する可能性もあるということです。
基本的にはmaneoが破たんしたり信用状況が悪化したりしたときには資産は欠損するかあるいはすべて失われるものと思った方がよいでしょう。
