2011年ソーシャルレンディング6大ニュース(3)
- 2011/12/17
- 20:44
<第2位:maneo初の単月度黒字に(4月)>
4月にmaneoが初の単月度黒字を達成しました。
(以下、maneoメルマガより引用)
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【投資家のみなさまへ】
■maneoが単月黒字達成!ソーシャルレンディング事業のさらなる飛躍へ
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maneoは『スペシャルローンの拡大』と『アセットマネジメント事業の開始』により、
2011年4月に設立以来初となる黒字を達成いたしました。
単月とはいえ、初の黒字達成はレンダーの皆様の信頼と安心に資するものであると考えております。
レンダーの皆様にさらなる信頼と安心を提供できるよう、2011年度は単年度黒字を目指します!
また、ソーシャルレンディング事業単体での黒字化も2011年度中に達成したいと思います。
そのために今まで以上に、安全性と収益性の高い『スペシャルローン』に注力してまいりますので
レンダーの皆様のご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
(引用終わり)
maneoの単月度黒字化は、日本でソーシャルレンディングがビジネスとして成り立つことを示したということであり、その意味は大きいと言えます。
4月以降も貸出金額は順調に伸びているので、おそらく単年度黒字も達成できるでしょう。
われわれ投資家としては、事業者の倒産リスクが低減したという意味で大いに歓迎したいと思います。
AQUSHとSBIソーシャルレンディングは現時点でもおそらく赤字と思われますが、maneoに続いて是非黒字化を達成してほしいと思います。
<第1位:SBIソーシャルレンディングがサービス開始(3月)>
ベンチャーしか存在しなかったソーシャルレンディング業界に、初めて金融大手のSBIグループが参入しました。
世界的に見ても大手金融グループがソーシャルレンディングに参入するのは珍しいようです。
3月28日という震災の影響もまだ各地に残る逆風下でのスタートとなりましたが、大きなトラブルはなくサービスを提供しています。
開業時からファンド型、8月からはオーダーメイド型のサービス提供を開始しました。
3月に行われた投資家向け説明会では、SBIソーシャルレンディングの強みは以下の2点であるとのことでした
・SBIグループの集客ノウハウの活用(グループ内他社からの誘導など)
・消費者金融のノウハウの活用(SBIグループは以前消費者金融サービスを行っていた)。
これらの強みを活かして一気にソーシャルレンディング業界のシェアNo.1を取るかと思われましたが、現在のところは苦戦しています。
しかし、大手が参入したことで、ソーシャルレンディングという言葉がメディアに取り上げられることも増え、知名度が若干ですが向上してきたと思います。
来年以降も是非名実ともに日本を代表するソーシャルレンディング企業を目指してほしいと思います。
自分が独断で選んだ「2011年度ソーシャルレンディング6大ニュース」は以上です。
いかがでしょうか。
こうしてみるとmaneo関連のニュースが多かったですね。大きく経営方針・体制を転換し、業績を伸ばしたたことで注目を集めています。
対照的にAQUSHは経営方針やサービス内容にあまり大きな変化は見られませんでしたが、堅実に実績を積み上げています。
SBIはこれからどのサービスに注力していくのか、まだ見えないところがあります。
2012年はいずれの企業にとって飛躍の年となるのでしょうか。
あるいはさらに新しいプレイヤーが参入するのでしょうか。
注視していきたいと思います。
