maneo UBIグループ傘下に
- 2011/08/06
- 21:08
重要な連絡事項がいくつか記載されていました。
1.maneoのコンセプトチェンジ
2.成約時手数料の全廃
3.UBIグループの仲間入り
4.maneo社の黒字化
5.法人でのレンダー登録開始
6.代表挨拶
それぞれポイントだけ引用します。
1.maneoのコンセプトチェンジ
(以下引用)
スペシャルローンは安全性の高いオーダーメイドの仕組みを都度組成しており、
1件の延滞・デフォルトもなく、また、収益性も高いことから、レンダーの皆様にご支持いただいております。
個人ローンの分野に関しては同業他社によるサービス提供がなされていること、
弊社の強みがオーダーメイドの事業性ローンにあることに鑑み、今後は、
スペシャルローンに絞って提供を行ってまいる所存です。
(引用終わり)
妹尾社長が7月のスタートアップデイティングでのAQUSH大前さんとの対談の中でも話していた内容ですが、maneoはいったん個人ローンからは撤退し、事業向けに特化するとのことです。
すでにmaneoのサイトからは個人ローンの案件は消えています。
ただ、事業向けオンリーのビジネスモデルだと、すべての貸出案件の審査や貸出の仕組みづくりをすべて妹尾社長一人で行わなければならず、あまり事業の拡大が望めないという課題もあるとのお話でした。
事業向けへの特化はあくまで一時的な対応で、いずれはまた個人向けローンも手掛けていきたいとのことでしたので、その日を楽しみにしたいと思います。
2.成約時手数料の全廃
(以下引用)
従来弊社においては、レンダーの皆様から案件成立時に成約時手数料として「投資金額×1.5%」をいただいておりました。
このたび、本件手数料を全廃します。
これに伴い、投資可能金額も変更になりました。
(従来)投資可能金額=口座残高の約95%(ただし、1万円未満切り捨て)
(本件後)投資可能金額=口座残高の100%(ただし、1万円未満切り捨て)
成約時手数料が全廃されたことで手数料分の利回りが向上するとともに、
口座残高の5%のリザーブも廃止することができ、さらに投資効率が向上することになります。
(引用終わり)
以前の記事でも書きましたが、maneoは融資時には貸し手から手数料を取るのをやめました。
「借り手の借入金利」と「貸し手の貸出金利」の金利差(=利ザヤ)のみが収益源となるということです。
貸し手にとってはありがたい話です。
3.UBIグループの仲間入り
(以下引用)
弊社は、UBI株式会社のグループに入ることになりました。
UBI株式会社は、不動産のセール&リースバックを活用した企業支援・不動産や株式に対する投資、不動産特定共同事業に基づく投資ファンドを活用したオフバランス支援を事業とし、
バランスシートとキャッシュフローの改善による中小企業の活性化に取り組んでおり、
資本金10億円の企業です。
UBI株式会社の「売却による利益(キャピタルゲイン)を期待する投資商品ではなく、
毎月の安定的な収入(インカムゲイン)を確保する資産運用商品を提供する」という理念が、
弊社の理念と一致したことがグループ入りを決めた理由です。
(引用終わり)
maneoはUBIグループの傘下に入りました。
日本最初のソーシャルレンディングサービス会社で独立ベンチャーとしてこれまでやってきたmaneoが別の資本の傘下に入るのは少しさびしい気がしますが、吸収合併というような形ではなさそうなので、今後も経営の独立性は保たれるものと思います。
また、UBIの不動産担保ローンがmaneoで資金を募集して人気を博すなどシナジー効果がさっそく生まれており、maneoの収益にも貢献しているようなので、良かったと思います。
ただ、これによりmaneoへの投資について「UBI株式会社の経営リスク」という新たなリスクが生まれたと言えるでしょう。UBI株式会社が何らかの投資に失敗するなどして大きな損失を被った場合、maneoの経営に影響しないとは限らないと思います。
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